うらら
うらら
桃side
現在、 パソコンで大学の課題をしている りうらの背中に寄りかかりながら、 スマホをいじって寿司屋の情報収集中
俺はこうやって時々 近場の寿司屋を確認し、 キャンペーン等々行われていないか、確認しているのだ。
ないこ
一つの寿司屋のホームページを確認していると、 『明日は寿司全品半額!!』と大きく書かれた広告を発見した。
もちろん俺はすぐに行くことを決めたが、 りうらも行くかな、と思い、 俺の背中で真剣にパソコンへ向き合っているりうらに聞いてみた。
ないこ
りうら
ないこ
俺はりうらにスマホの画面を向ける。
りうらはパソコンから目を離し、 俺の方へと振り向いたが すぐに申し訳ない、という顔で 眉を下げた。
りうら
りうら
りうら
「また今度行こうね!」 と笑って言ったりうらは、またパソコンに視線を戻してしまう。
ないこ
俺は仕方なくスマホの電源を落とすと、 「じゃあもう寝るね、おやすみ」 とりうらへ声をかけて二階へ上がった
〜桃の部屋〜
ないこ
ため息をついて、 ベッドへと飛び込む。
__最近、りうらが俺に構ってくれることが少なくなった。
「大学の課題が忙しくて」
「歌ってみた投稿しなきゃ」
大学と活動を両立しているので、 忙しいことはこちらとしても重々承知なんだけど・・・・・・。
やはり彼女として、 彼氏が構ってくれないのは寂しい。
さっきの彼は、 「また今度行こうね!」 と言ってくれたが・・・・・・
ないこ
そう呟いてから、 俺はそっと目を閉じた。
〜次の日〜
ないこ
ゆうすけ
ゆうすけ
俺は次の日、 あにきと一緒に例の寿司屋へ来ていた
一人で行くのが心細かったのもあるんだけれど・・・・・・。 りうらのことをアニキに相談したかったからである。
ないこ
ゆうすけ
アニキの言葉にコクリと頷く。 次から次へとやってくる寿司の皿を取りながら、 俺は事情を話した。
ゆうすけ
ゆうすけ
ないこ
別に、りうらの大学生活を邪魔したいわけじゃ無い。
むしろりうらには充実した毎日を過ごしてほしいと思っている。
それでもりうらが友達と出かけに行く 、というだけで悲しくなるのは・・・・・・
ゆうすけ
ないこ
声が漏れていたのか、アニキは腕を組んで唸りながらそう言った。
やはり・・・・・・そうなのだろうか。
「構ってほしい」
りうらに対する、 その気持ちは大きい。
でもこの気持ちのせいで、 りうらのこれからの大学生活に支障が出ると思うと・・・・・・ そう簡単には言えないものである。
ゆうすけ
ないこ
ゆうすけ
ゆうすけ
それができたら苦労しない、 そう言おうとしたが 「何か言わないと変わらない」 という正論に負けた俺は 一度りうらに言ってみようと決めたのだった。
〜その日の夜〜
ないこ
寿司屋から帰ってきてすぐ、 俺は先に帰ってきていて、 ソファに座りながらスマホをいじっているりうらに、 早速アニキに言われた言葉を言ってみようとした。
りうら
ないこ
いざ言うとなるとしどろもどろになってしまうが、 俺は、なんとか勇気を出して声を絞り出す。
ないこ
・・・・・・・・・・・・
しばらく経っても返答がない。
ないこ
恐る恐る目を開けてみる。 それと同時に俺の体は、フワリと優しい香りに包まれた。
ないこ
俺はりうらに抱きつかれていた。 それにびっくりして、後ろに倒れ込む
それに巻き込まれたりうらの 表情は見えなかったが、 彼は俺のことを離そうとはしなかった
ないこ
りうら
りうらはゆっくりと起き上がって、 俺を押し倒しているような状況の中 少し悪戯っ子ぽく笑う。
元々整った顔でそのことをされると、 自分の言った言葉が改めて だいぶ恥ずかしいことを言っているなと自覚する。
事実を口にするのは 今回ばかりは照れてしまうものだ。
ないこ
俺は仕方なく、りうらに全てを話した 俺の話を聞きながら、 彼は少し驚いたように目を見開いていたが すぐいつもの優しい笑顔を見せた。
りうら
りうら
ないこ
りうらは不思議そうに首を傾げる。 こんなこと言ったら、 きっと俺の顔は耳まで紅くなるだろう でもそれで良い気がした。
ないこ
顔に熱が集まるのがわかる。 恥ずかしくて袖で顔を隠したが、 すぐりうらに外されてしまった。
りうら
ないこ
『ないこ』呼びなんて普段しないくせに。 こういう時はどっちが年上なのか、 わからなくなってくる。 でも・・・・・・
ないこ
りうらに愛してもらえれば、それで・・・・・・。
__俺たちの夜は、ここから先も続くようです。
うらら
うらら
うらら
うらら
うらら
コメント
1件
リクエスト書いてくださりありがとうございました!! 最高でした…!!