うらら
うらら
うらら
桃side
いふ
今日は久々の祝日。
見事にメンバーの予定もなく、せっかくだからとメンバー全員俺の家に集まって、日常動画を撮っていた。
__だがその中でも、少しの休憩時間を使ってパソコンに向き合うメンバーが一人。
帰国子女社畜、いふまろだ。
圧倒的パワーワード((by 作者
いふ
いふ
上司への怒りと終わらない仕事への怒りが募って、まろはいよいよメンバーに当たり始める。
ほとけ
りうら
初兎
ほとけ
りうら
初兎
ほとけ
ひたすらぬいぐるみを当て続けられているほとけっちと、 それを見守る初兎りうらとかいうカオスな状況が生まれる。
悠佑
いふ
遊んでいるだけなのか、 本当にただサイコパスな行動をしているだけなのか、まろはアニキに止められても首を振る。
投げるものが無くなったまろは、「嫌だー!」と叫んで子供のようにギャンギャンと喚いた。
いふ
悠佑
りうら
初兎
いふ
いふ
ほとけ
いふ
どうやら彼は、一度で疲れを全て癒すものを所望らしい。
いつもは動物の動画見せれば大抵「可愛い・・・・・・」って言って元気出るのに、今日はどうやら『わがままろ』みたいだ。
みんなが頭を抱える中、俺は一人でひたすらエゴサや動画編集を淡々として過ごす。
だってああいうの関わったら、絶対面倒くさくなりそうなんだもん。
いふ
悠佑
いふ
悠佑
変な会話をずっと繰り返していたまろと、その他仲間たち四人だったが、その時ふと俺は背後から視線を感じた。
結構強い視線だったから驚いて振り返ると、そこには「そういえば」と期待の眼差しを向けたりうら、初兎ちゃんがいた。
やばい、嫌な予感がする・・・・・・。
りうら
初兎
ないこ
即座に二人の期待を押し退けたが、そのまま二人は何食わぬ顔で俺の両腕をがっちりとホールドしてくる。
りうら
初兎
ないこ
俺に拒否権は、と尋ねれば「ない」と即座に切り落とされる。
・・・・・・たしかに、 俺はまろの彼女だけど。
付き合ったことはメンバーにも言ったけど。
正直こういう事に利用されるのは、望ましいことでは無いのに!
だがそんな俺の反対も虚しく、俺は二人に引きずられて俺の寝室のベッドに無理やり倒れさせられた。
ないこ
りうら
初兎
ないこ
青side
いふ
悠佑
ほとけ
俺を見下ろす二人になにか言われている気もするが、気にせずひたすらブツブツ呟きながらアニキのスマホで猫じゃらしと戯れる猫の動画を見る。
悠佑
ほとけ
両手から流れる可愛い猫の鳴き声が、俺の鼓膜をすーっと通って脳内にやってくる。
すると突如奥の部屋・・・・・・ないこの寝室から初兎が顔を出して、「いふくーん!」と俺の名を読んだ。
初兎
いふ
そう言いながら寝室から出てきたのは__可愛い猫耳と尻尾をつけ、顔を真っ赤にして歩いてくるないこ。
ないこ
りうら
照れながら着ているパーカーの袖で顔を隠すないこはあまりにも可愛すぎて、俺の思考は一度止まった。
ほとけ
ほとけ
いふ
悠佑
いや、 だって彼女が猫耳つけてやって来たら流石に困惑で一時停止するやろ。
しかし既に理性を保つのが難しい俺の心に追い討ちをかけてくるように、初兎は悪戯っ子のような笑顔でないこに命令した。
初兎
ないこ
ないこを俺の目の前に座らせた初兎とりうらは、ニヤニヤとこちらを見て笑っている。
不思議そうな顔をしているアニキとほとけも、一応あの二人の方へ向かい、何か耳打ちされるとニヤニヤ仲間が増えた。
悠佑
ほとけ
ないこ
どうにでもなれ、と言った最早半ば諦めのような声を出したないこは、チラリと俺の様子を伺った後唸りながら両手を広げた。
そして目をギュッと瞑りながら、耳まで真っ赤の顔で言う。
ないこ
いふ
もう一度思考がピタッと止まる。
俺がイマイチよく状況が飲み込めていない事に気づいたのか、ないこは焦った表情で言った。
ないこ
ないこ
反応がないのが怖かったのか、涙目で猫耳を外そうとするないこ。
だが俺はその手を掴んで、こちらに可愛い彼女の体を引き寄せ、ギュッと抱きしめた。
ないこ
いふ
いふ
いふ
いふ
いふ
ないこ
早口で捲し立てる俺に、ないこは困惑の表情を浮かべながら俺から離れようと胸板をグッと押し続ける。
だが俺の力の方が強いからかそう簡単に引き剥がすこともできず、逆に強く抱きしめられてしまっていた。
ないこ
いふ
ないこ
ないこ
ないこが背後の四人に向かって手を伸ばすも、四人はニヤニヤとこちらを見下ろしたまま動かない。
悠佑
りうら
ほとけ
初兎
初兎
ないこ
いふ
そう言ってないこの抱きしめる力をさらに強めると、ないこは逃げられないと悟ったのか俺に体重を預けて来た。
ないこ
__あ、今理性切れた。
いふ
ないこ
悠佑
ほとけ
初兎
りうら
ほとけ
ないこ
いふくんは無事、 仕事を終わらせましたとさ。
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