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#感動
みずもち
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心愛
85
みんなとの撮影が終わり、パソコンの画面を閉じる
どぬく
机に突っ伏して大きめの息を吐いた、その時だった
コンコン、と部屋のドアが控えめにノックされた
どぬく
顔を上げると、ガチャリとドアが開いて、なお兄が入ってきた
手には、温かいココアが入ったマグカップが2つ握られている
でも、部屋に入ってきたなお兄の顔は、案の定もの凄く眉を下げて心配そうな顔をしていた
なおきり
なおきり
どぬく
俺がマグカップを受け取ると、なお兄は俺のベッドの端に静かに腰掛けた
そして、開口一番、少し怒ったような、でも今にも泣きそうな声で言った
なおきり
さすが最年長、開いた口が塞がらないほど完璧な、俺の秘密を知る唯一の“共犯者”だ
俺の小さな異変を、なお兄は全部見抜いていた
なおきり
なおきり
どぬく
俺はマグカップを机に置いて、わざと明るい声で笑ってみせた
どぬく
どぬく
なお兄の目の前で、両腕で力こぶを作ってみせる
これ以上、なお兄に暗い顔をしてほしくなかった
同じ家にいるからこそ、俺のために自分の心をすり減らしてほしくなかったから、必死に「平気」をアピールする
だけどなお兄は、ふっと悲しそうに目を伏せて、俺の力こぶを作った手をそっと両手で包み込んだ
なお兄の手が、微かに震えているのが伝わってくる
なおきり
なおきり
どぬく
なおきり
なおきり
なおきり
なお兄の声が、少しだけ震えている
心配で心配でたまらないのに
俺の「みんなに秘密にしてほしい」というワガママを守るために、リビングでは他のメンバーの前で必死に普通の先輩を演じてくれているなお兄
どぬく
俺は力を抜いて、なお兄の手を握り返しながら静かに呟いた
どぬく
どぬく
どぬく
どぬく
それは、俺の嘘偽りない本音だった
俺の言葉を聞いて、なお兄は少しだけ驚いたように目を見開いたあと
諦めたように、でも愛おしそうにクスクスと笑って俺の頭をぽんぽんと撫でた
なおきり
なおきり
どぬく
なお兄のポピーのような優しい笑顔が戻ってきて、俺は心の底からホッとした
部屋の扉の向こうからは、リビングにいるじゃっぴ達の楽しそうな笑い声が微かに聞こえてくる
どぬく
そう願いながら、俺はなお兄が淹れてくれた温かいココアを口に運んだ――
コメント
1件
なお兄の優しさが胸に沁みる……。どぬくの「平気」って笑顔の裏にあるしんどさを、誰よりも分かっててそっと寄り添う感じ、すごく伝わってきました。ココアの温かさが、どぬくの心と重なってじんわりくるなあ。この日常の尊さが際立つエピソードでした。