司
司
なぁえむ。
えむ
ん〜?
司
類と寧々、遅くないか?
オレは時計台を見る。
類と寧々が行ってから30分は経っている。
えむ
うーん、、確かにそうだね。
えむ
話が盛り上がってるのかなー?
司
連絡してみるか。
オレはスマホを取り出す。
やっほー!!!
聞いたことのある声がどこかでした。
オレはスマホを見る。
ミク
やっほー☆2人とも久しぶりだねっ!
ミク!/ミクちゃん!!
カイト
2人ともミクがごめんね。
えむ
カイトお兄さんだー!!
えむ
どうしたの?
ミク
うん、あのねあのね
ミク
みんなでセカイに来てほしいんだー!
司
は、?
カイト
実は今大変なことが起きてて…
カイト
みんなの力が必要なんだ。
司
まぁ、そういうことなら任せておけ!
ミク
あれれ〜?でも類くんと寧々ちゃん居ないね。どこ行っちゃったの〜?
えむ
2人なら今お話してるよー!
えむ
大事なお話なんだって!
ミク
えぇ〜そうなんだ〜。
カイト
…それじゃ、みんな揃ってからセカイに来てくれるかい?
司
あぁ。
えむ
うん!
カイト
ありがとう。
ミク
セカイで待ってるよ〜☆
そう言うと2人は戻って行った。
オレとえむはお互いに顔を見合わせる。
司
連絡、するか。
えむ
うん!
オレとえむはワンダショのグループラインにメッセージを送った。
寧々
類、そういえばさ。
類
ん?なんだい?
寧々
憶測なんだけどさ
寧々
類、内心ドキドキしてたでしょ?
類
…っ。
寧々
ふふ、図星?
類
…はは、そうだよ。
類
寧々に告白とかされたらどうしようかと内心思っていたよ。
類
告白されたとしても僕はOKを出すことが出来ないからね。
類
でも違ってよかったよ。
類
寧々を傷つけなくて。
寧々
あはは、なにそれ。
くだらない話で盛り上がる。
あぁ、やっぱり類とこうやって話するのは楽しいな。
ピロリン
わたしのスマホが鳴った。
寧々
?
確認すると司からの新しいメッセージだった。
寧々
類、ごめん。司からメッセージ来た。
寧々
先行ってていいよ。
類は柔らかい笑顔のまま首を振る。
類
僕もえむくんからメッセージが来たんだ。
類
多分、寧々と同じ内容じゃないかな。
寧々
うん、確認してみる。
司
寧々!!今すぐこっちに戻ってきてくれ!!
寧々
え?一体どうしたの?
司
それがだな。
司
ミクとカイトが呼んでいるんだ。
司
「セカイが大変だからみんなの力を貸してほしい」って。
寧々
え、ほんと?
寧々
分かった、なるべく早く行くね。
司
あぁ頼む。
寧々
…あれ
司
む?なんだ?
寧々
セカイで集合すれば良くない?
司
あ。
司
そ、それもそうだな!
寧々
…バカじゃないの??
司
類にも同じ内容のことを送っていると思うから言っといてくれ!!
寧々
…わかった。
司
それじゃ、セカイでな!
寧々
うん。
寧々
類、見た?
類
あぁ。
類
早速セカイに行きたいところなんだが、、、
寧々
?どうしたの?
類
…
類はわたしにスマホの画面を見せてきた。
そこには「充電が残り10%です」という警告が。
寧々
…充電器は?
類
それはご安心を。
類
いざという時のためにモバイルバッテリーを常備しているさ。
寧々
ならいいじゃん。
類
だが何故かセカイにモバイルバッテリーを持っていけなくてね。
類
ここで充電しないといけないんだ。
寧々
…。
類
寧々、先に行っといてくれないかい?
寧々
はぁ…
寧々
分かった。
寧々
すぐ来てよね。
類
ふふ、もちろんさ。
わたしはスマホを開く。
司に「類が遅れる」というメッセージを送る。
そしてわたしは「セカイはまだ始まってすらいない」を再生した。