各自の思い〜両思い・片思い〜

S💜side

ふと、目が覚めた

時刻は、5時

まだちょっと、暗い時間帯かな

俺が目覚めた理由？

そんなの簡単さ

だって…

ギュッ

訳あって、2人閉じ込められた その2人のうち1人うらたさん。

右腕に違和感と思いきや 喘ぎながら、俺の右腕を掴んでいたんだ

しかも…

おいおいおい…

喘ぎながら坂田って…もうなぁ

こんなのが続いて、寝れる訳がないだろ

両思いのうらさかが羨ましく思える

まぁ、本人両思いって気づいてないんやけどな

気が付けばもう、7時5分。 俺も気づかん間寝てたらしい

まぁ、そりゃ…なぁ 夢の中であんな楽しい事して 起きたら坂田やなく俺だもんな

俺がそーゆーとうらさんは案の定真っ赤に…

バッチし言うてましたよー？ 録音して、坂田に送り付けてやろうか？

まぁ、何やかんや うらたさんと喋っていたら

ガチャ、ガラガラ

突然、閉まっていたドアが開いた

やばい…よりによって坂田たちのクラスの人

なんだ…コイツ。 もしかして…

やっぱり… 坂田達の事情を知ってる奴だ

うらたさんが困ってる。 でも、これは、俺のせいだ。

センラ…？

…あぁ、やっぱり。 センラは…

坂田が好きなんだ…

そう言って、男子生徒は去っていった

ふと、うらたさんの方を見ると

切ない顔をしていた。

…俺のせいだ。

放課後

あれから、先生に色々話 約束事がきちんと決まった事により、この問題は解決された

だが、明らかにうらたさんの元気がない。

きっと、坂田の事だ。 そうなったのも俺のせい。

嘘。バレバレな嘘。

俺がそう言うと、うらたさんは ハッとした顔になる

そう言って、うらたさんは不安を全部話してくれた

途中、ﾎﾟﾛﾎﾟﾛと涙が頬をつたり机に垂れる。

我慢が限界だったんだろう

そう言って、うらたさんは教室から出ていった

1人、教室に残された俺は

よく分からない感情でぐちゃぐちゃになっていた

俺は、センラが好き。 でも、センラは坂田が好き。

うらたさんを無理矢理でも俺のものにすれば、 センラは坂田に告白しやすくなり、付き合いやすくなる

けど、そうなると、今頑張って巨大な壁にぶち当たっている うらたさんの気持ちを俺が殺すことになる。

ましては、坂田の気持ちも…

自分の気持ちは余裕で殺せたのに…

でも、時々、殺したはずの気持ちが込み上げてくる

俺は…

何度も何度も殺したはずの気持ちが

今度は、俺を殺そうとしていた

S💜目線…続く