爽
私の夢は
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真一郎みたいなかっこいい不良になることだった
数年前
真一郎のバイク屋にて
真一郎
万次郎がお前に嫌われたってしょぼくれてたぞ
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……
真一郎
叔母さん、まだ目覚めてないんだってな
爽
うん、
真一郎
不良が嫌いか?
爽
もう、嫌いだよ
真一郎
だから万次郎のことも嫌いになったのか?
爽
うん
真一郎
じゃー、俺は?
爽
真一郎は弱いもん
真一郎
グサッ
爽
それに、黒龍は
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あんなことしない
真一郎
よく分かってんじゃんニカッ
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お母さんをあんな目に合わした不良にはもうならないと誓った
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だけど、
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心の奥ではまだ
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不良になりたいって思ってたんだと思う
真一郎
ま、俺はいつでもお前の味方だから
真一郎
万次郎も圭介もだからな
真一郎
もちろん黒龍も
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…うん
爽
ありがと、真一郎
爽
これからも店に来ていい?
真一郎
おう!
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真一郎はお母さんがいない時のたった1人の支えだった
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従兄弟だからってこともあったけど
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小さい時から真一郎には面倒見てもらってたから
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真一郎には全てを曝け出せるような感じだった
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なのにっ、、!
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真一郎が、死んだ、?
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真一郎がマイキーを好きだったから、
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私も頑張って嫌わないようにしようとしてた
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マイキー達の作った東京卍會を
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黒龍のようになることを願ってたのに
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真一郎を殺したのが
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場地と東京卍會の一員だって知った時
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私は、あいつらに
絶望したんだ
ピッピッピッピッピッ《機械音
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…パチッ
爽
…(ここは、)
武道
ガラガラ《ドア
武道
あ、起きたんすね!!
武道
良かった、ほんとに、
爽
…名前は?
武道
あ、花垣武道です
爽
そう
武道
(やべぇ、無言きちぃ!)
爽
…私どれくらい寝てた?
武道
あ、3日ほど、
爽
エマは?
武道
エマちゃんですか?
武道
爽、さんのこと心配してずっと泣いてましたよ
爽
…そっか
武道
…あの!
爽
何
武道
マイキー君達のこと、何で嫌いなんすか
爽
何でって、
爽
私は不良が嫌いだから
爽
ハッ!(何だろ、こいつの前だと全部曝け出しそうになる、まるで、)
爽
(まるで、、)
爽
………
武道
不良が、
武道
……(そういうことだったのか、)
武道
(ん?待てよ、じゃあ何でドラけん君を庇ったんだ?)
爽
何でドラけんを庇ったんだ、みたいな感じだね
武道
あ、あはは(そんなわかりやすかったかな、)
爽
君も知ってるでしょ
爽
エマはドラけんが好きなの
爽
ドラけんが刺されたらエマが悲しむでしょ?
爽
死んだらもっとね
爽
私は、もう誰にも不良のせいで傷ついてほしくないんだよ
武道
…だから、自分が身代わりになる、ってことすか?
爽
まぁ
武道
ダメっすよ、そんなの、
武道
…(この人はマイキーくんでさえ強いと認める人、)
武道
(仲間になってくれれば、俺はヒナを救いやすくなるんじゃないか!?)
武道
…爽さん
爽
?
武道
俺を助けてくれませんか
爽
…は?