⚠︎警告
男性妊娠・被道徳的な表現あり
過去作の「母親失格」と似た世界線の話です
髙橋宏斗さんが酷い。山本さんが苦しむ。
苦手な方は閲覧はここまでとおすすめします
俺は宏斗と付き合っている
同居もしてるし、それなりの事もしてる
最初は幸せだった
最初はな
今じゃ地獄の作業でしかない
これが無きゃこんな辛い思いしてない
由伸
何度目かの吐き気に辟易するわ
由伸
惨めな自分に嫌気がさす
みっともなく鼻水やら涙やらゲロやらで顔をぐっちゃぐっちゃにして、
無様やな、
こんな姿仲間に見せられんわ
由伸
俺は妊娠している
まぁ、俗に言う特異体質ってやつ
男でも妊娠可能な体
…腹の子の父親は
言わずもがな宏斗だ
まだ子なんて要らなかった
…でも、
由伸
由伸
由伸
宏斗
宏斗
宏斗
宏斗
宏斗
宏斗
由伸
由伸
宏斗
宏斗
宏斗
宏斗
宏斗
宏斗にいきなり押し倒されて
怖くて必死に抵抗した
まだ付き合ったばかりで、キスだってしてないのに
でも力じゃ宏斗に敵わなくて
顔や腹を数発殴られた
俺は鼻血を垂れ流しながら宏斗に食われている最中だ
腹の圧迫感や身体中の痛みに悶絶する
由伸
宏斗
宏斗
宏斗
由伸
由伸
由伸
由伸
由伸
宏斗
宏斗
由伸
宏斗
由伸
宏斗
宏斗
虐めてるようなもんやろ、
由伸
もしかしたらまだ間に合うかもしれない
そう思って一生懸命掻き出していた
でも中々奥まで届かない
宏斗
ゴォッ
由伸
宏斗
宏斗
宏斗
由伸
宏斗
本格的にやばくなった
宏斗は無理矢理俺の脚を固定して押さえつける
俺がなんとか掻き出したのを手で掬ってまたねじ込んだ
それだけでも絶望的なのにまた新しくナカに出された
宏斗
由伸
宏斗
宏斗
そして妊娠した
由伸
悪阻が来てしまった
もう宏斗には隠せない
宏斗は腹の子を俺を繋ぎ止めるだけの道具としか思ってない
もし宏斗に妊娠の事を話せば無理にでも堕させられるかもしれない
いやだ
俺の赤ちゃんなのに、
この子を殺したくない
産んで、ちゃんと育てたい
かと言ってこれ以上騙し続けるのはキツい
今夜、宏斗に話す
もしかしたら宏斗も父親らしくしてくれるかもしれない
俺との子なら愛してくれるかもしれない
由伸
由伸
宏斗
宏斗が俺の作った晩飯を頬張っている
こんな風に平和に宏斗と生活したいだけなのに
お腹の子と、3人で…、
由伸
宏斗
宏斗
由伸
由伸
宏斗
由伸
宏斗
宏斗
宏斗
由伸
宏斗
由伸
宏斗
由伸
由伸
宏斗
由伸
宏斗
宏斗
宏斗
宏斗
由伸
宏斗
宏斗
宏斗
宏斗
宏斗
宏斗
宏斗
宏斗
は、え、?
宏斗の子なんだよ、?
何で、そんな酷い事言えるの…?
女の子でも男の子でも俺から子供奪うってこと…?
頭がおかしくなりそうだ
由伸
今、酷い顔してる
由伸
宏斗に気づかれないくらい小さい声で本音が溢れる
それから数ヶ月後、
すっかり大きくなった俺の腹は今エコーにかけられている
球団は俺と宏斗の関係を知っているので妊娠を喜んでいた
球団のみんなは宏斗が何をしたのかは知らない
周りは俺らを仲良し夫婦だと思ってる
由伸
医者
医者
医者
由伸
医者
由伸
由伸
医者
医者
由伸
全身の力が抜けてくのがわかる
この子が宏斗に殺される事は避けれた
由伸
取り敢えず、宏斗にこの事を話して様子をみよう
『ただいまー、』
宏斗が帰って来た
由伸
宏斗
由伸
宏斗
由伸
由伸
宏斗
宏斗
由伸
宏斗
由伸
由伸
由伸
由伸
由伸
宏斗
由伸
由伸
宏斗
宏斗
宏斗
宏斗
宏斗
宏斗
宏斗
グシャッ
髪を強く掴まれる
宏斗
由伸
宏斗
宏斗
由伸
宏斗
宏斗
宏斗
ドゴォッ
宏斗
由伸
バシャァッ
うそ
うそだ
うそだうそだ
破水した
なんで
宏斗に腹殴られた
どうしてそんなこと
俺が言う事聞かなかったから?
俺がいけなかった?
俺のせい?
俺 の せいで
ながれちゃう
あかちゃんが
おれの、あかちゃんが
しんじゃう
いやだ
やめて
おれから、
あかちゃんをうばわないで
おねがいだから
はやく
はやくしないと
あかちゃんしんじゃう
いやだ
いやだ
いやだ
いやだッ!!
宏斗
由伸
宏斗
宏斗
ズゥリ"ィ"、ッ" ズゥリ"ィ"、ッ"
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い
宏斗が無理矢理赤ちゃんを腹から引っ張り出そうとしてる
由伸
由伸
由伸
宏斗
破水で卵膜が破けた
このままだと赤ちゃんが流れてしまう
まだ未熟児だ。最悪産まれても死んでしまうだろう
俺も宏斗が無理矢理引っ張っているので出血が酷い
せめて気を失う前に救急車を呼ばないと
腹の子だけでも助けたい
由伸
なんとかスマホに手を伸ばす
ガッ
宏斗
宏斗にスマホを壊された
宏斗
宏斗
宏斗
宏斗
由伸
由伸
由伸
由伸
悲痛な叫びが児玉する
宏斗
宏斗
宏斗
宏斗
宏斗
ブヂィ"ッ"、グヂュ"ッ"
由伸
内臓を引き摺られている感覚に眩暈がする
由伸
由伸
宏斗
ズロ"ォ°ッ"
由伸
俺の意識はそこで途切れた
由伸
由伸
身体の痛みと不快感
そして血生臭さで目が覚めた
宏斗
由伸
宏斗
宏斗
宏斗
由伸
宏斗の腕の中には小さくて泣き声すらあげない赤ちゃ、
由伸
由伸
由伸
由伸
由伸
由伸
一生懸命赤ちゃんを抱いて温める
つめたい
つめたい
つめたい
分かってる
いくら温めても子自身が熱を持たない
この身体の冷たさは生命の終わりを無慈悲にも痛感させる
由伸
宏斗
宏斗
宏斗
宏斗
宏斗
宏斗
宏斗
宏斗
宏斗
宏斗
由伸
宏斗は、今、
自分の子に対して「それ」と言った
最初から宏斗には愛なんて無かった
分かってた
分かってたのに
心のどこかで宏斗に期待した
頭では理解してたのに
宏斗と過ごした年月で宏斗の事を俺も相当愛してた
だからこそ期待した
でも違った
宏斗が本当に愛してんのは俺だけ
子まで愛情を向けてくれない
本当に俺は幸せなんだろうか
この先宏斗と居て幸せと感じられるだろうか
由伸
宏斗
由伸
宏斗が何かを勢いよく振り下ろした
由伸
目が覚めると病室だった
体が鉛の様に重たい
医者
医者
由伸
医者
由伸
医者
医者
由伸
夢じゃない
夢で欲しかった
俺の赤ちゃんはもう、
由伸
医者
医者
医者
医者
せっかく先生が掛けてくれた言葉も今の俺には首を絞める材料になる
その旦那様のせいでこんな事になった
いや
あの子を約束したのに守りきれなかった不甲斐ない自分が悪い
ごめんなさい
由伸
宏斗
宏斗
宏斗
宏斗
宏斗
宏斗
宏斗
宏斗の顔が近づいてくる
ガシッ
髪を鷲掴みされた
宏斗
由伸
宏斗
宏斗
宏斗
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