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Kow
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yohaku.
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七月の終わり 夏休みに入って何日か経った頃 蝉の声が朝からうるさかった。
夕飯の後に母親から、祐希君が地元に帰ってきたと聞いた
母
藍
母にそう言われて、なんとなく思い出す 最後に会ったのは…たしか6年くらい前だ
小学生の頃は、会えば一緒に遊んでもらった 自転車に乗れるようになったばかりの頃なんかは、近所の公園で一緒に練習してもらったり… でも、中学生になってからはどんどん会う時間が少なくなって 高校に入ってからは、近所で見かけることすらなくなった
母
藍
母
昔は大好きだったから、会えなくなってから寂しかったのは覚えてる けど、今となっては “昔遊んでくれてた近所のお兄さん” それくらいの印象しかない
今どんな感じになってんのかな 名前は覚えてる。声も、たぶん聞けば分かる。 まあ、会えば分かるか そんな事を考えながら、冷蔵庫から取り出した麦茶を一口飲んだ
もう一口飲もうとした所で、何やらスマホでやり取りをしていた母がまた口を開いた
母
藍
母
藍
母の言葉を聞き流しながら、自分の部屋に戻った 夏休みだから朝は遅くまで寝て、昼になったら適当に何か食べて、午後は部屋でゲームをしたり、動画を見たりして過ごす 祐希君の事も、いつの間にか忘れていた
ーそんな数日後 昼過ぎに、家のインターホンが鳴った
母
母の声がして、そのあと玄関の方から話し声が聞こえてくる
母
誰か来たのかなと思っていたら、急に名前を呼ばれ階段を降りる
玄関に立っていた男の人と目が合う 一瞬、誰だか分からなかった
次の瞬間 目を見開いて、こちらを数秒間見つめた後、見覚えのある顔で笑った
祐希
その声を聞いて、確信した
藍
祐希
不思議そうに祐希君は笑った
藍
六年も会っていなかったから、どう話していたか忘れてしまった しかも、もう小さい子供じゃないんだから、 昔みたいに馴れ馴れしくするのはちょっと気が引ける
祐希
藍
祐希
自分の覚えてる祐希君と同じだなと思った けど、やっぱり少し違って見えた 昔より背が高くなってて 顔つきも大人っぽくなってて 当たり前だけど、六年も経てば結構変わるなと思う
藍
祐希
藍
祐希
藍
藍
祐希
祐希
藍
祐希
藍
祐希
久しぶりに再開して緊張していたが クスクス笑いながら否定する祐希君を見て、次第に緊張は解けていった
コメント
1件
読んだよ〜!久しぶりに帰ってきた祐希くんとの再会、なんかすごくリアルでじんわりしたわ。母とのやり取りで藍ちゃんが「そーなんや」ってスルーしてるのに、実際会ったらちょっと緊張して敬語になっちゃう感じ、めっちゃわかる。6年ぶりの「変わった?」「変わってない」のやりとりとか、距離感の戻し方が自然でいいなって思った。続きが気になる〜!