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#ご本人様には関係ありません
Kow
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母
母が笑いながらスリッパを出す 祐希君は「すみません、お邪魔します」と軽く頭を下げた そういえば真面目で丁寧だったなぁ
リビングに通されて、テーブルを挟んで向かい合う形で座った
母
祐希
母が麦茶とお菓子を出して、そのまま台所の方へ戻っていく たぶん、気を遣って席を外してくれたんだと思う
沈黙が、ちょっとだけ気まずい
藍
祐希
藍
祐希
祐希
藍
社会人、という言葉がやけに遠く聞こえる 祐希君は今年で23歳のはず 自分より6つ上 昔は、その6つがもっと大きく見えていたような気がする
祐希
藍
祐希
藍
祐希
祐希
何だかしみじみと言われて、どう反応したら良いのか分からなくて、ははと笑う
麦茶のコップを持ち上げて、意味もなく一口飲んだ
祐希
藍
祐希
藍
祐希
そんな些細な事を覚えられているのは意外だ 自分は、最後に会った日の事なんてほとんど覚えていないのに
藍
祐希
藍
祐希
藍
祐希君は一瞬きょとんとして、それからまた笑った 笑う時、目尻が少し下がる 昔と同じ笑顔。忘れていた記憶が自然と戻ってくる 5年も経ってるのに案外覚えてるもんだな
祐希
藍
祐希
ーどれくらい経ったのか エアコンの効いた部屋で、溶けてきた氷がからんと音を立てた
祐希
藍
祐希
急に真面目な声になって、少し驚いた
藍
祐希
ほっとしたように、祐希君が息を吐く その後もしばらく他愛もない話をして、時計を見て立ち上がった
祐希
母
母が台所からひょっこりと顔を出す
祐希
母
祐希
母と喋りながら歩く祐希君の後ろに着いて、玄関まで見送りに行った
靴を履く背中が、記憶より広いなぁ そんな事を考えていたら
祐希
藍
祐希
藍
祐希
藍
スマホの画面を見せ合って、番号を交換する
祐希
祐希
藍
藍
ドアが閉まる直前、祐希君が微笑みながら軽く手を上げた
部屋に戻って、ベッドに倒れ込む
天井を見ながら、さっきの出来事が頭を過ぎる 久しぶりやけど優しかったし、喋りやすかったなぁ そんな事を思いながら枕に顔を埋めた
次に連絡が来たのは、三日後の夜だった
石川祐希
スマホが震えて、画面に祐希君の名前が出る
藍
石川祐希
藍
石川祐希
画面を見つめたまま、少し固まった まさか向こうがそれを覚えているとは思わなかった
藍
藍
石川祐希
石川祐希
藍
石川祐希
藍
石川祐希
石川祐希
藍
石川祐希
藍
自分の笑みが完全に消えきらないを感じながら、 スマホを置いて部屋の明かりを消した
コメント
3件
ほんとに好きです、🥲💖
久しぶりの再会なのに、祐希君との距離感が自然で、読んでいてこっちまで懐かしい気持ちになりました。昔の記憶がちゃんと残ってるのが伝わってくる会話がいいなと思います。「また会ってもいい?」の真面目な声と、その後のほっとした息がすごく印象的でした。散歩デートまだ2話目ですけど、二人の空気感が既にじんわりしあわせです。次が楽しみです。