【俺も愛されたい。】

さとみくんのカウントダウンに集中したいから‼

気が付いたら、謎の空間にいた。

そこはとても居心地がいいんだ。

でも、なぜだかここにいてはいけないという感じがする。

頭がふわふわする。

気が楽だ。

ここにいたい。

ずっとここにいたい。

なんなの？ここは。

俺、死んじゃったの？

それなら、それでいいんだけどさ。

一人は…やだなぁ。

どのくらいたったのだろう。

やっぱりここにいるんだ。

………あれ？

なんか…声がする…？

起きて‼

りぬくんっ‼

………誰だっけ…

あの…紫髪の俺を助けてくれた人。

早く目覚ましてや…

誰だっけ。

いつも俺を笑わせてくれてた橙髪の人。

りぬくんっ………

だれだっけ…

俺を陰で支えてくれた青髪の人。

りぬにぃっ…‼

誰だっけ…。

唯一の俺の弟だった黄色髪の子。

グズッ…

りぬっ………起きてくれよっ…

誰だっけ…

いつも夢に出てきてた

俺の大好きだった桃色髪の人…………

あれ…？

俺…もしかして呼ばれてるの…？

もしかして、あれ…

やっぱりいつも泣いてたのは

さとみくんなの…？

りぬ…

りぬっ…

俺…戻ってもいいのかな。

だって戻ったって結局は変わらないんじゃない？

俺…戻る意味あるのかな…。

大切な弟だよ。

誰かに…言われた言葉…っ

……信じてみてもいいのかな。

………俺…愛されたいっ…

俺も愛されたいーーーーー

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