【俺も愛されたい。】

まぶしい…

薄っすら目を開けたら、1年ぶりの日の光が入ってきた。

………ここはリビングっ…？

思い切って目をすべて開いた。

目の前に涙跡のあるさとくんがいた。

そのまわりに、みんないた。

怖い…

怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い……………

やだっ…また叩かれるっ………………

助けて…………ななにぃ…

俺は、次の瞬間抱きしめられた。

俺を抱きしめたまま謝るさとくん。

俺は、頭の整理が追い付かなかった。

でも俺の肩の辺りが濡れてきて、やっと状況の理解が追い付いた。

さとくんが……泣いてる。

夢の中？…ちがう。

これ…現実だっ…

ころちゃんが、俺に泣きながら謝ってくれている。

それを隣にいるるぅくんが支えていた。

どういうこと？

今、どういう状況なの？

しばらく俺たちは、動くことができなかった。

ななにぃの声掛けによって俺たちは全員、椅子に座ることになった。

みんな揃ってこの机を囲むのはいつぶりだろうか。

約2年ぶりかな…？

俺の横にりぬくん、るぅくんと並んで座っていて

その前にジぇくん、さとくん、ころちゃんと対面するように座っていた。

俺やジぇ君と二人きりの時とは違ってやっぱりすこし震えている。

…………今日で…こんなこと終わらせよう。

俺とりぬくんのやり取りをみんな真剣に聞いている

本当に。

あの時俺がりぬくんの部屋まで行ってっ話をしにいってたら。

さとくんの話をちゃんと聞いていれば。

こんなことにはなってなかったのかもしれない。

みんな、目に涙を浮かべていた。

嬉しかった。

嫌いじゃないっていってくれて。

俺…戻ってもいいんだよね…？

夢で、言われた台詞。

大切な…弟…

俺は今までのこと、全部口に出した。

もう戻れないと思ってた。

俺はずっと一人ぼっちで

だれからも愛されない。

希望なんてなかった。

でもっ……

信じてもいいんだよね………？

みんな、俺を抱きしめてくれた。

………俺、今愛されてるんだっ…

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