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『八百万の神』……って聞いた事ありますか?
もしかしたら、学校で習ったり、神社の由来を調べた時に耳にしたことがあるかもしれませんね。
でも、実際にどういう意味なのか、と言われると、少し難しく思えるかもしれません。
八百万(やおよろず)というのは、“とてもたくさん”という意味。
私たち日本人は、古くから、目に見えるものも、見えないものも、あらゆる自然の中に神様が宿ると考えてきました。
風。
火。
水。
雷。
太陽。
月。
山や海、森のざわめき、季節の移ろい……。
そのひとつひとつに神がいて、人々の暮らしをそっと見守っている――そんな信仰が、長い時間の中で生まれ、息づいてきたのです。
けれど、この物語は。
その「八百万の神」の中の、ほんのたった六人の、小さな、小さな物語です。
神といっても、世界を揺るがすような偉大な存在というわけではありません。
どちらかと言えば、こっそりと誰かの背中を押してあげたり、転びそうになった子どもをそっと支えたり……そんな、少しだけ優しい奇跡を運ぶ神様たち。
彼らが暮らしているのは、人里離れた山奥の『六奏神社』
町の人からは「古くて小さな、名前だけ残った神社」と思われているけれど、その実態はそう単純ではありません。
なぜなら、その社には――
『炎の狐』
『水の小鹿』
『摂理の猫』
『運命の兎』
『風の羊』
『祝福の犬』
……の姿をとる、六柱の神様が住んでいるからです。
もちろん、普段は人間の姿で過ごしています。
見た目は年頃の青年、二十歳くらいに見える、どこにでもいそうな若者たち。
けれどその瞳の奥には、時折、歳月の深みを宿した光が揺れることがあります。
彼らが姿を変えるのは、使命を果たす時―― あるいは、強い感情が胸の内であふれそうになる時。
神様だって人間と同じように笑うし、悩むし、拗ねるし、喧嘩だってするのです。
六奏神社は、山の中腹にぽつんと建っています。
苔むした階段を登った先、鳥居を潜ると、澄んだ空気がふわりと流れ込んできます。
都会の喧騒も、人の悩みも、ここに来れば一度静かに整えられるような――そんな、不思議な場所でした。
境内には桜の木が一本。
春には薄桃色の花を咲かせ、夏には緑の影を落とし、秋には葉を赤や橙に染め、冬には静かに雪を受け止める。
その木の下が、六人がよく集まる場所でもあります。
――この物語は、そんな六柱の神様たちが紡ぐ、やさしい日々の記録。
……貴方も少し、覗いていきませんか?
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𝒩
𝒦
ℐ
ℒ
𝒮
ℳ
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𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝??(リクエスト等あれば)
コメント
3件
もうプロローグだけで最高です💕✨️ もしよければ、こさめくんとなつくんがデザートの取り合いで喧嘩してすちくんに説教されるっていうのをお願いしたいです!! 投稿ありがとうございました!!!