家に着き
真っ直ぐ向かうのはお姉ちゃんの部屋
綺麗に整頓された机の上にそのノートは置かれていた
芹香
前に触ろうとした時は
朋莉(姉)
と声を荒げられた
芹香
芹香
姉のノートを片手に自分の部屋へ自分のノートの鍵をポケットに入れ時計を見ると思ったより時間が過ぎていた
芹香
駆け足で病院へと足を進める
芹香
お父さん
お母さん
芹香
鍵を見せれば母親の顔は見る見るうちに青くなって行った
お母さん
芹香
芹香
お父さん
お母さん
芹香
お母さん
芹香
芹香
お父さん
医師
医師
芹香
先生にノートと鍵を手渡せば少しの静寂の後【カチン】と鍵が開く音が響いた
芹香
お母さん
響いた音と同時に母親は廊下の方へと走り出そうとした
お父さん
お母さん
走り出そうとした瞬間お父さんに腕を捕まれ逃げる事は出来ずその場に足を止めた
医師
医師
芹香
お母さん
お父さん
お母さん
あからさまに怒った口調で言えば病室内にあるトイレに篭った母親を気にすることも無くノートに視線を移した
芹香
お父さん
内容を見た私達はその予想以上に辛い内容に何も言えなくなってしまった…
芹香
お父さん
医師
お父さん
芹香
お父さん
医師
芹香
しかし声を掛けても返事は無くトイレの扉に手を掛けると
母の姿は無かった
医師
お父さん
芹香
家に戻れば鍵は空いており家の中は荒れ金品類は父の自己管理している通帳と父と私の財布、貯金箱以外ほぼ無くなっていた
しかし荒れた部屋の中不自然に食卓テーブルだけは綺麗でその上には1枚の母からのメモと離婚届が置いてあった
お父さん
芹香
お父さん
父が警察へ向かったのを確認しておばあちゃんの家に電話をかけた
出た時の嬉しそうな声
お姉ちゃんは元気か聞かれ現状とノートに記された母親が今まで姉にしてきた仕打ちを話すと電話越しでも分かるほど泣き崩れ何度も『ごめんね』と謝り続ける声を私はただ聞いている事しか出来ずにいた
…続く
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