???
真冬
僕と男の人の間に割って入ったのは、僕と同じくらいの背丈の人
パーカーのフードを深くかぶっていて、顔がよく見えない
男B
男A
真冬
???
真冬
な、何を言って……?
男A
男A
真冬
すると男たちは突然、とんでもないことを言い出した
真冬
真冬
???
真冬
男A
男2人は、すぐさま自分の手を彼の背中に回して歩いていく
真冬
真冬
僕が伸ばした手は、彼の手首を掴んだ
真冬
あまりにも細かったものだから、僕は驚いて、少しの間言葉が出なかった
???
男A
真冬
???
そして僕は、無我夢中で彼の手を引いて走った
真冬
僕たちは気がついたら、近くの公園に辿り着いていた
真冬
真冬
???
たくさん走りすぎたからか、彼も息が上がっていた
真冬
真冬
???
真冬
真冬
???
つい、久しぶりの大声を出してしまった
真冬
???
突然、そんなことを言われたから 僕は驚きでいっぱいだった
真冬
???
???
真冬
その言葉を聞いた時、僕の体が震え上がるのがわかった
真冬
???
家に帰りたくない、戻りたくない
真冬
もうあんな思い、したくないよ…
真冬
突然視界がぼやけて、手で目をこすってみた
真冬
???
真冬
今すぐに涙を止めたい僕の心とは裏腹に、どんどん瞳の奥から涙が流れてくる
真冬
???
すると僕の視界が、突然暗くなった
目の前にいる彼が、僕の顔を 隠すように抱きしめてくれていた
???
???
真冬
誰かの優しさに甘えたのは、いつぶりだったろうか
僕は初対面の人のパーカーに顔をうずめて、たくさん泣いた
???
しばらくして、その人は優しい声でそう聞いてくれた
真冬
真冬
時計の針は、夕方の6時半を指していた
真冬
真冬
真冬
???
真冬
???
真冬
じゃあねと言って、背を向けて歩いていく
真冬
真冬
真冬
???
真冬
真冬
???
真冬
???
???
次の日
真冬
優
渉
真冬
なんだか昨日のことが、夢みたいに思えてきている
真冬
真冬
???
真冬
ドアの方を振り向くと、そこには ふわふわした黒い髪と、青く澄んだ瞳の男子生徒がいた
真冬
???
???
コメント
4件
まふくんを助けてくれたのはやっぱりこの人か…!! 腕が細い…ちょっと気になるけど、とにかく2人とも無事逃げられてよかった…! 何も聞かずにただ泣かせてくれる…優しいなぁ… しかも同じ高校の生徒!これからどうなるんだろう… 続き楽しみにしています!!
やっぱりあの時の人はそらるさんだったのか! でも…あまりにも細いって……どうゆう事だ…? そらるさんもなにか辛いことがありそうだな… 抱きしめて泣かせてくれるそらるさん優しい… 続き楽しみにしています!