テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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君のことをずっと

第65話 - 紅潮

734

2024年11月10日

#えとさん

#ゆあんくん

#ゆあえと

#青春恋愛

#TL

#大人ロマンス

りりる

はると

…俺も話したいことがあって

……

はるとさんがいる空き教室に行く前の

まだurと話していた時

…私、yanくんに謝りたい

…でも、その前に…

…はるとさんに、私の気持ちしっかりと伝えないと

…うん、それがいいよ

…ちゃんと自分の気持ち伝えな

……うん

…私、伝えてくる

urの目をしっかりと捉えて

…私にはyanくんがいることも

だから、今日みたいに距離が近いのはやめてほしいことも

全部、１人で

……え？１人？

…えっ…？うん…？

いや…１人は危ないでしょ

俺も一緒に行くって

いや、大丈夫だって…！

っ…俺、etさんになんかあってほしくないんだよ

urの目に、不安が滲む

…etさんのためだから

あいつと二人きりになったらっ…

この先のurの言葉を予想できてしまって

自分の声で遮る

…私はっ…自分の気持ちは

わかってる

はるとさんの噂は

…ちゃんと１人で、伝えたいの

今まで、何回も付き合ってきたんだよね

無理やり、付き合わせてるかもしれないんだよね

…私なら、大丈夫だから

……

また、urに勇気を与えてもらった

私が、みおさんのことで不安で仕方なかったあのときも

はるとさんに、私の気持ちを伝えようと決めた今も

…わかっ、た…

……も〜、安心してって

そう言って、urを安心させるように笑う

…それじゃ、待たせてるからもう行くね

……うん

もしなんかあったら、電話でもかけてくれたら

すぐに行くから

お、頼もしい

urから離れて

扉をそっと開く

……じゃあね、ur

…またな、気をつけろよ

urが優しく手を振ってくれている姿を見てから

扉を閉じる

……（私のためにも、yanくんのためにも）

…っ（頑張らないとっ…）

…つい、俺に電話してって言っちまったけど…

……etさんは…

…俺なんかより、yanくんに来てもらった方が嬉しいよな…（笑）

……

……っ…くそっ…

まだ諦めきれてないのかよっ…

……

決めたんだ

私がしたいこと、urが気づかせてくれた

はると

…俺から先に話してもいい？

……

まぁ…これから距離置きたいとか

あまり関わらないでほしいって言われた後からだと

話しづらいよね

うん、いいよ

はると

……ありがと

はるとさんが大きく息を吸う

はると

…あのな

はると

…多分、もう気づかれてると思うんやけど

…っ

あぁ…やっぱり…

はると

俺、etさんのこと好きや

真っ直ぐな目で私の目を貫く

力強くて、目を逸らさなかったら

あることに気がついた

…！（あれ…？）

はるとさんの頬が、紅潮していない

ただ、真っ直ぐに私のことを見ている

……（おかしい…）

好きな人に告白するとき

恥ずかしくて、照れちゃうのに

私が今まで告白された人

全員が照れてたのに

……（…もしかして…）

今まで付き合っていた彼女と別れたから

彼女がいないっていうのが嫌で

隣の席だった私を狙った…？

私のことも、今まで付き合っていた元カノのことも

はるとさんは…

全員好きじゃなかったのかな…

っ…

はると

…俺、絶対に寂しい思いさせんから

はると

俺と付き合ってほしい

…えっ…と…

私のことを本当は好きじゃないと思った瞬間

告白されているのに、自然と鼓動が早くならなくて

……ごめんなさい

はると

……は…？

はると

な、なんで…？

……あのね、私…彼氏がいるから

だから…

はると

……知ってる

……えっ？

はると

……yanだろ？彼氏

な、なんでっ…

はると

去年の体育祭からちゃんと知っとったし

違う…なんで知っているのかじゃなくて

なんで…付き合ってること知ってたのに

告白なんかしたの…

振られること、わかってたはずなのに

はると

…どうしても、etさんを俺のものにしたくて

……はっ…

はると

なぁ…ええやろ？

はるとさんが一歩ずつ近づいてくる

っ…

私はゆっくりと後退りをする

はると

あいつとなんか…別れればええから

怖い

はるとさんが怖い

ご、めん…ちょっと…それはっ…

はると

…は？なんで？

声が一気に低くなる

冷たくて、見放すような声

私っ…yanくんのことがっ…

はると

俺の方が愛しとんのにっ！

っ…！？

肩がビクッと震える

聞いたことのない怒鳴り声

はると

おい…なんで…

ぃやっ…

後退りしてたら、ついに壁までたどり着いてしまい

目の前にははるとさんがいて

はると

なぁ…なんで逃げるん？

私の両手首を掴んで

ドンッと、壁に押さえつけられる

ひゃっ…

手首を握りしめる力が強くて痛くて

逃げ道が完全になくなる

っ…（…あぁっ…）

urが言ってたこと

こういうことだったんだ

危ないって言ってたのも

あんな不安そうだったのも

全部…私のためで

離してっ…

はると

付き合ったら離すけど

っ…いやっ…やめてっ…

はると

おいっ…付き合えってっ…！

手が痺れて、指も曲がらない

怖くて、目頭が熱い

はると

おいっ…付き合っ…

ガッシャンッ！！

yan

etっ…！！

ドアが勢いよく開く音がして

驚いてドアを見ると

……えっ…

はると

……は…？なんで…

はるとさんが驚いて力が抜けた瞬間に

私の手を掴んでそっと引っ張られて

はるとさんと私の間に入り

私のことを力強い腕で後ろから抱きしめるような形になる

yan

おい…何してんだよ…

低くて、怖い声

でも、安心する声

っ…yanくんっ…

はると

…はっ…な、なんでここにっ…

yan

…俺の彼女になにしてんの？

yan

怖がってんだけど？

はると

違っ…それはっ…！

yan

何が違うんだよっ…！

yan

痛がってんのに力で押さえつけて…

はると

っ…

yan

…俺のetだから

yan

一生etに関わるな

はると

っ…クソッ…

はるとさんが空き教室から出ていく音がする

すると、そっと抱きしめられている力が抜けていって

yanくんと顔を合わせる

ちょっ…だめ…

怖くて、涙腺が歪んで涙目になっているから見られたくなくて

また抱きついてyanくんの胸に顔を埋める

……今見ないで…

涙が溢れないようにこらえていると

私の頭に温かい何かが触れる

（……あっ…）

何度も何度もyanくんが頭を撫でてくれていることに気づく

yan

……ごめん、ごめんね…

っえ…な、なんで謝るの…

yan

…俺が、もっと早く来てればこんな怖がることなかったかもしれないのに…

……

抱きしめている腕に力を込める

…わ、たしっ…怖かったけど…

…yanくんが来てくれて、安心したっ…

yan

……えっ…

……誰にも、助けてもらえないと思ってたから…

…yanくんが来てくれて、嬉しかった…

yan

……

…ほんとに、ありがとうっ…

涙がこぼれ落ちると

次から次へと、どんどん止まらなくなる

っ…ごめっ…泣くつもりじゃっ…

ゆるりと腕の力が弱まり

そっとyanくんと顔を合わせると

yanくんが指先で涙を拭き取ってくれる

……ぇっ…

yan

……怖かったのに

yan

すぐ人のことを思って、お礼言ったりとか…

yan

…本当、しっかりしてるよね

……っ…

yan

…そういうところ、好き

yan

…好きだけど

yan

…でも、人のことばかり思うから、自分は我慢して、溜め込んでる

…っ…そんなことっ…

yan

そんなことある、だから…

yan

…俺の前だけは、我慢しなくてもいいんじゃない？

……え…

また腕に力を入れられて

抱き寄せられる

yan

…もっとたくさん、泣いてもいい

yan

…嫌なことも、怖かったことも

yan

俺に全部、吐き出せばいい

力強い腕に、優しく頭を撫でてくれる手

心地よくて、温かくて

っ…

安心する

yanくんの言葉に甘えてもいいの…かな…

ポロッと、大粒の涙がこぼれ落ちたら

こらえきれなくなって

涙が溢れ出てきて

っ…だめ…服濡れちゃうっ…

抱きしめてくれているから

今すぐにでも服が涙で濡れそう

yan

そんなのどうでもいいから

そう言って、また力が込められて

っ…

心が、温かい

yan

……嫌だったことも、怖かったことも、吐き出していいよ

弱くて温かくなった心に

yanくんのその言葉が強く響いて

っ…あのね…ぇっ

はるとさんにっ…手首を押さえつけられてっ…

痛くてっ…怖くて…っ

行く前にurにっ、一緒に行くって言ってくれてたんだけど…っ

断っちゃって…っ…後悔してっ…

yan

……うん、うん…そっか

優しく、背中を撫でてくれる

っ…でもね、多分どこかでyanくん助けてくれないかなって期待しててっ…

だからこそっ、来てくれたとき本当に嬉しくてっ…安心して…っ

yan

……うん

っ…ほんとにっ…大好き…っ

yan

っ…そっか…

……っあとね…yanくんに謝りたいことがあって…っ

謝るときは顔見ようと

ゆっくりとyanくんから頭を離し、顔を合わせる

yan

…え…な、なに…？

…っ…urから聞いたんだけど…

今日の昼休み、私とはるとさんのこと、見てたって聞いてっ…

yan

…っ…！

…ごめんなさいっ…手掴まれると思ってなくてっ…

…嫌だったよね。彼女が他の人と手繋いでるとか

私だったら、嫌だから

ちゃんと、謝らないと

っ…本当に…っ…ごめんなさい…っ

yan

……

yan

…確かに、嫌だった

yan

ずっと前から、距離近いなとは思ってた

っ…

yan

…でも

yan

etは何も悪くないこと知ってるから

真っ直ぐな目で私を見つめる

…っ…yanくっ…

yanくんの優しさに触れて

心がジーンとする

yan

…大丈夫

腰に手を回して

優しくぎゅっと抱きしめてくれて

目頭が熱くなる

っ…yaっn…

腰に回っている手の力が弱くなり

そっと体が離れる

yan

……これで、仲直りの印ね

左手は腰に回ったままで

右手は顎に添えたあと

顎をクイッと持ち上げられて

yanくんがゆっくりと近づいてきて

っ…

yanくんに身を委ねばいい…と思い

そっと目を閉じると

消えちゃいそうなくらい優しく、唇が重なった

君のことをずっと

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この作品はいかがでしたか？

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まじで待ってました！！この作品がいいばんって言っていいほど大好きなのでどんどん投稿おねがいしまーすっ‼️😘

あぁ、マジでこの作品大好き!!!!(´；ω；｀) yanくんが助けてくれるところかっこいいし!!etさん可愛いし!! (?) この作品好きすぎて終わらないで欲しいくらいw 辛いこととかあったらこの作品見るわ〜続き楽しみ!!待ってる!!(タメで大丈夫でした?もしよかったらこれからもタメでもいいですか?)