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#夢の話
カニバリズム / 朝菊
どこまでも性癖に忠実に書いたので ほんとイタいしきもいです
朝菊ちょー久々なので あったかい目で見てください
短め
食事をしないと出られない部屋
あーさー
会議後 いきなり視界が光ったと思えばこれだ
わけがわからない
白い部屋 開かない扉 部屋の中心にある机の上のナイフ
そして 極めつけは "彼" だ
きく
身体を起こす
きく
彼は日本の化身 ── 本田菊だ
あーさー
あーさー
きく
彼はあからさまに苦笑した 居心地悪そうな そんな表情
あーさー
扉の上に表示された 「食事をしないと出られない部屋」 という文字を指差した
きく
「 だが 食べるものがない 」
彼も思ったはずだ いや 思わないはずがない
考えたくもないが
考えたくもなかった ⋯ が
きく
あーさー
── ピンポーン !
前触れもなくどこからか音が鳴った
どうやら 正解らしい
あーさー
あーさー
あーさー
きく
あーさー
幸い 俺らは国だ 衛生面での感染症で死ぬことはない
逆を言えば 、 死ぬことがないからこそ ここに閉じ込められたのかもしれない
しばらく譲り合いを繰り返した後 俺が食う側 本田が食われる側となった
あーさー
あーさー
もはや自分に言い聞かせている
スーツを脱ぎ 、 上裸になって 床に横たわっている本田が口を開いた
きく
死なないからといって 痛覚がないわけではない
彼もそれは重々承知の上だろう だからこそ躊躇うのだ
刃先が彼の腹に触れた
白い 傷ひとつない 綺麗だ
手が 、 震えている
あーさー
ぐっ
本当に
本当にすまない
あーさー
じわじわと込み上げてくる
久々に話したのがこれって おかしいだろ
百年以上 ずっと ずっとお前を目で追っていたんだ
なのに
なのに
待ち侘びていたお前との会話が こんな苦しいなんて
なんなんだよ
そもそも この状況すらおかしいだろ
こんな状況になる前によりを戻していれば
なあ 日本
今すぐお前と あの時みたいなキスをしたい
なんて言ったら 怒るか
私はぜひとも イギリスさんと同盟が組みたいのです
お前を待っていたら もう百年の時が過ぎたよ
なあ 日本
いや ⋯ 菊
俺 、
今でもお前が好きなんだ
イギリスさん
イギリスさん
あの
イギリスさん !
きく
あーさー
思わず 開きかけた口を閉じた
気付けば頬に涙が伝っていた
彼の腹から絶えず血が流れている
苦しそうに顔を顰めている彼を見て はっとした
あーさー
咄嗟に肉片を口に含んだ
⋯ ぐちゃ 。
鉄の味がする
食感は ⋯ あんまり
飲み込んだ 飲み込んでしまった
── ガチャッ
きく
俺は本田に手を引かれるようにして 部屋を出た
部屋を出た先は いつもの会議室だった
誰も居ない
時計を見た 時間は進んでいなかった
口内の血の味はなくなっていた
あーさー
きく
菊の身体は何事もなかったかのように 全て元通りになっていた
あーさー
涙は乾いていた
顔を背けて 出口へ向かった
ああ ほんと情けねぇな ここで「待ってくれ」なんて言って 引き留めることができたなら
きく
きく
あーさー
きく
きく
きく
あーさー
あーさー
声が裏返った
きく
意外そうに目を見開いた
きく
笑った 俺に 俺に向かって 笑った
あーさー
だが そこまで悪い気はしなかった
やっと お前とまともに話せるようになったよ
きく
菊の手のひらは小さくて でも温かかった
あーさー
愛おしいよ 菊
伝わりづらかったかもですが 復縁朝菊でした
続きはないです
コメント
3件
あまノさん、「朝菊」読了しました。 設定の重さに息を呑みました。「食事をしないと出られない部屋」で、死なないからこそ突きつけられる苦しい選択。アーサーの「今でもお前が好きなんだ」という心の叫びと、震える手が本当に切なかったです。 でも最後に菊の方から「お茶でも」と誘って、アーサーが声裏返して「行かせてくれ」って——ああ、復縁への希望が見えて泣けました。菊が笑ってくれたことへの「悪い気はしなかった」も、好きすぎて拗らせてる感じが伝わってきます。続きがないのが惜しいですが、この余韻もまた美しいですね。