変わってる俺と幼なじみ

廊下から母さんと誰かの話し声が聞こえて集中できない

インターホンが鳴ってからもう20分も経っているのに

誰となんの話しをしているんだか…

幼なじみからのメッセージも結局来ないまま時間だけが過ぎていく

コンコンッ＿＿

また静かな部屋にノックの音が響いた

話しかけても返事は返ってこない

それでも返事は返ってこない

コンコンッ＿＿

もう一度ノックの音が響く

「らん、」

懐かしい声が部屋の向こうから聞こえてきた

「…部屋、入っていいか、？」

「さんきゅ、…じゃ入るな」

そう言い、部屋のドアが開く

カチッ＿＿

部屋が一気に明るくなる

今まで暗い部屋で過ごしていたせいで、

部屋が汚くなっていた事に気づかなかった

いるまはその後、無言で参考書を棚に直してくれた

話しながら俺の前に座る

またこれか

そう思った

母さんも担任もなつだってみんなそう

「学校行け」だの「学校来ないのか」だの、もう聞き飽きた

昔の事を思い出すと今でも泣いてしまう

泣きたい気持ちを抑えて話を続ける

あーぁ、なんて酷い顔なんだろう

自分の気持ちを知られないようにする為に、偽の笑顔で話すとか酷い顔…

話せば話すほど涙が零れそうになる

いるまはそんな俺をじっと見つめるだけだった

いるまには…

全部お見通しか…笑