最期まで

リハーサル

こうしてリハーサルが始まった。

でも、

今までのようなバチバチなINIではない

俺のために考えられたセトリ。

もちろん数曲は踊る曲もある。

次はその踊る曲。

大丈夫、今まで練習してきたんだから

そう自分に言い聞かせる

やばい

そう思った時、みんなが俺の視界から消えた

助けて

お願い、神様。

まだ、みんなと踊らせてください。

俺はそう神様に頼み意識を手放した。

白い天井

消毒液の匂い

右手に刺さってるなにか

俺はすぐ、ここが病院だと理解した。

たじside

みんなで柾哉に会いに行こうとしてた時

西くんから連絡が入った。

｢柾哉のことで話がある｣

その文を見た瞬間、柾哉に何かあったんじゃないかと不安になる。

神様お願い。

もう1回、柾哉に合わせて

神様お願い。

まだ、11人でいさせてください。

そう言っている迅の顔も不安そうだった。

威尊の言葉に笑いが起き、車内の空気が 明るくなったのを感じた。

あと1ヶ月、

自分でも覚悟してたつもりだった。

もう、LIVEは立てないかな

もう、MINIの前で喋れないかな

もう、11人のINIは無くなっちゃうのかな

(｜・ω・)｜ｶﾞﾗｶﾞﾗ

そう言った瞬間、みんなの顔が少し曇った

しばらく沈黙が続いた

話さないと

俺が今思ってることを

みんなの視線が俺に集まる