夜の海は昼よりずっと静かだ
波の音に紛れて、制服を着た男が 静かに立っている
その視線の先には、月明かりに照らされた海を背に笑う青年がいた
🇯🇵☀️
そんなところに座っていると冷えるぞ
🇵🇼
大丈夫だよ
🇵🇼
こっちはあったかいよ
パラオはぽん、と隣の砂を叩く
一瞬躊躇ってから隣に腰を下ろした
肩と肩が、わずかに触れる
🇯🇵☀️
…昔はこんな風に並んで座ることはなかったな
🇵🇼
うん、いつも後ろだった
パラオはクスッと笑う
🇵🇼
でも今は隣
そっと、大きな手にパラオの 小さな手を近づける
指先だけ触れるくらいの距離
🇯🇵☀️
私に甘えるつもりか?
🇵🇼
ダメ?
🇯🇵☀️
…お前は強くなったな
🇵🇼
うん、まだ小さいけど
僕は自立した大人だよ
僕は自立した大人だよ
🇵🇼
でも、好きなヒトには甘えたいな
そうさらりと言う
日帝の視線が落ちる
🇯🇵☀️
好き、か
🇵🇼
うん
パラオは今度はしっかりと手を握った
🇵🇼
僕は昔のあなたを知っている
🇵🇼
優しいところも、怖いところも
🇵🇼
昔も今もずーっと大好きだよ
波の音が一定のリズムで続く
🇯🇵☀️
…お前は狡いな
🇵🇼
なんで?
🇯🇵☀️
そうやって真っ直ぐ来られると退けない
そのまま絡められた指を強く握り返す
🇯🇵☀️
まあ、退くつもりもないが
パラオの肩がぴくっと揺れる
🇵🇼
それって、
言い終わる前に、日帝が彼の顎に そっと指をかけた
強引ではなく、逃げ道を残すような距離
月明かりの下、ほんのわずかに顔を寄せる
🇯🇵☀️
逃げるなら今だぞ
パラオはくすっと笑った
🇵🇼
逃げないよ
そのまま自分から距離を詰める
唇が触れる
一瞬だけの、静かなキス
離れたあとも、指は絡んだまま
🇵🇼
ねぇ
🇯🇵☀️
なんだ?
🇵🇼
次はもっと長くしていい?
日帝は目を細める
🇯🇵☀️
調子に乗るな
そう言いながらも、離す気配はない
波が寄せるたび、フタリの影が揺れる
月の下で今度はちゃんと 対等な恋人として







