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嘘つき

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嘘つき

2 - Pink sasanqua 後編

♥

728

2022年01月04日

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みなさん、新年明けまして おめでとうございます🐯

気づけばフォロワーさんが50人をとっくに上回っていたり、ハートやブクマしてくれる方も沢山いて本当に感謝です!!

実は、こんな私の事を宣伝してくださる方なんかもいて、その方のおかげでいつも陰ながらに応援させていただいてる方からフォローして頂けたりして

みなさんのおかげで 幸せいっぱいです(˶ˊᵕˋ˵)

特にコメントを読んでると 心がぽっかぽかになって 恵まれてるなぁと思います🕯𓈒 𓏸

本当にいつもありがとうございます

長々と失礼致しました

このお話は後編ですので 前編を読んでからを 推奨致します🙇🏻‍♀️

どーぞっ

こくん

お風呂、ありがと!!

何も無かったようにリビングに戻り みんなに笑顔を向ける

ジくん

うん!!
そういえば寝るとこなんやけど...

ゲームを1度中断させて ジェルくんは考え込んでいる

るくん

僕っどほ...でもいいでふよ!!

アイスを咥えながら るぅとくんはニコッと微笑んだ

なーくんは隣の部屋でまだ仕事をしているらしく邪魔しないようにとふたりはイヤフォンを付けてゲームをしていた

ジくん

どないしよ...

あぁ、こういう時は いつもさとみくんが意見を言って みんなをまとめてたな

あまり意見を言わずみんなに合わせるタイプの3人だったことから、少し沈黙が続いた

るくん

僕、ころちゃんと寝たい

沈黙を破ったのはるぅとくんだった

ジくん

あ、じゃあふたりはベッドで
俺となーくんはお布団で寝るな

こくん

うん!!

るぅとくんと寝るなんて いつぶりだろう

何故か少しだけ緊張した

あれから時間は経ち、なーくんの仕事が終わった頃にはみんな睡魔と戦っていた

おやすみ、と言葉を交わして 僕とるぅとくんは寝室のベッドに入った

るくん

なんか懐かしいですね笑

こくん

うん

静まり返った部屋に僕らの声が いつもの何倍も響く

るくん

...ごめんなさい

暗くて顔は見えないが 声だけで悲しさが伝わり 胸が締め付けられる

こくん

なんで謝るの??

僕より少し大きいはずの背中が いつもより小さく見えた

るくん

知らなくていいことっていっぱいあるじゃないですか。知らない方が幸せなこととか。

るくん

それって全然悲しいことじゃないと思うんですよ

るくん

幸せだって思えてるなら無理にその幸せを壊して不幸になる方が悲しいし

淡々と話をしているが 声は震えていて

まるで自分に言い聞かせながら話しているみたいだった

こくん

るぅとくん...

こくん

それは違うよ

こくん

僕とさとみくんが別れる未来はちゃんと見えてたんだよ

こくん

でも僕は弱いから不幸を受け入れられずに自分は幸せだって言い聞かせてた

こくん

それをるぅとくんが、正してくれたんたんだよ

震えている体を僕は そっと撫でた

こくん

るぅとくんも辛かったね...

るくん

ころ...ちゃんっ...グスン

今日一日ずっとるぅとくんは 泣かずに笑っていたけど

本当はずっと我慢してたんだ

るぅとくんは強いと思っていた

でも違った

強がるのが上手なんだ

こくん

いっぱい我慢してたんだね

るくん

...ころちゃんもね

最愛の人に他に好きな人がいると告げれるのはどれほど悲しく辛いことだろう

それでも僕を慰めて自分のことを後回しにしていたるぅとくんはどれだけ堪えていたのだろう

こくん

るぅとくん...グスン

るくん

...ごめんっなさい...グスン

ごめんなさいと泣きながら何度も何度も僕に謝る姿は見ていられなかった

こくん

謝らないでいいから...

こくん

るぅとくんは何も悪くないから

何かわけがあったとしてもここまでるぅとくんを傷つけたりいぬくんに腹が立ってしまう

こうなったからには しっかり知る必要があると 僕は決意した

気づけば朝になっていて 隣にいたはずのるぅとくんはいなかった

心配になってすぐにリビングに向かった

ジくん

おはよ、寝れた??

こくん

おはよう、ぐっすり寝た〜

ジくん

...よかった

別の部屋で寝ていたと言えど昨日はるぅとくんとふたりで声をあげ泣いていた 声は聞こえていたはずだ

でも知らない振りをしたのはジェルくんなりに気を使ってくれたのだろう

その優しさに甘えて僕も 嘘を重ねた

なくん

ころちゃん、おはよう

コーヒーの入ったカップを片手に パソコンから僕の方へ目線を向けた

こくん

朝からお仕事??

あまり寝ていないのかなーくんの目の下にはうっすらとクマができていた

なくん

ちょっと連絡取ってるだけだよ

こくん

...そっか

こくん

るぅとくんは??

なくん

あ、散歩してくるって言って
今さっき出てったよ

こくん

...僕も行こうかな

なくん

うん、気分転換になるかもね

なーくんはパソコンを閉じ コーヒーを飲み干した

なくん

ジェルくん、ご馳走様

ジくん

コップは俺が片付けるから、
なーくん少し横になったら??

なくん

んー...

なーくんは少し考え込んだあと じゃあ少しだけ、と言って 布団の敷いてある部屋へ入った

ジくん

...ころちゃん

ジくん

今日会議あるけど大丈夫そう??

心配そうに恐る恐る 僕に尋ねた

こくん

...そっか、忘れてた

どんな顔をして話せばいいんだ

仕事にプライベートなことは 持ち込まないようにと決めていたが

今日は出来る気がしなかった

こくん

僕もひとっ走りしてくる

ジくん

あ、気をつけてな〜

僕は部屋を飛び出した

家を出て真っ直ぐな道を 走っているとベンチに座り込んだ るぅとくんの姿があった

こくん

...おはよう

るくん

あ、ころちゃん!!
おはようございます

明るい笑顔を僕に向けて 挨拶をしてきたが 直ぐにその笑顔は崩れた

こくん

僕も不安だよ...

るぅとくんの手は震えていた

その手をぎゅっと握りしめ 隣に座る

るくん

どんな顔したらいいんですかね...

るくん

正直、仕事の話なんかより個人的に話したい気持ちが大きすぎて

るくん

真面目に参加出来る気がしません

そう言うるぅとくんは どこか遠くを見つめたまま 考えにふけていた

こくん

1人で聞くの怖いからさ
いっその事4人で話さない??

るくん

4人でですか??

こくん

るぅとくんが居るなら
心強いから

るくん

僕も聞きたいことあるし...

るくん

じゃあ会議の時間より少し前に来てもらって話しましょ!!

こくん

うん!!

僕はスマホを開き、 さとみくんに話したいから 時間が欲しいと送った

すぐに既読がつき、 了解という2文字が届いた

僕らは集合時間の一時間前に 集まる約束を交わした

ちゃんと話せるだろうか

いざ、目の前にしたら また前みたいに弱気になって 黙ってしまわないか不安だ

るくん

ふぅ...

隣の席に座っているるぅとくんは 机の下で拳を固く握りしめていた

こくん

大丈夫だよ

僕が優しく声をかけると 不安そうに頷いた

ガチャ

目の前の扉が開き さとみくんただひとりが入ってきた

こくん

あれ、りいぬくんと一緒じゃなかったの??

さくん

...寝坊してるっぽい

嘘をついている

さとみくんが嘘をつくとき 顎を触る癖がある

僕の嫌いな仕草だ

るくん

嘘ですよね

僕が言う前に るぅとくんが口を開いた

るくん

りいぬは寝坊なんかしないし、約束だって簡単には破らない人です

るくん

いったい2人は何を隠しているんですか

るぅとくんは泣きながら さとみくんに問いかけた

さとみくんは俯き 黙り込んでしまう

こくん

僕もるぅとくんも2人が嘘ついてることくらい気づいてるから

こくん

でも、いくらなんでもこんなのひどいよ!!

自然と涙がこぼれおち、自分は今怒っているのか悲しんでいるのかわからなくなる

さくん

...俺らはっ

さとみくんは泣いていた

その場にしゃがみこんでしまう

こくん

...さとみくんっ

頭で考えるよりも早く体が動いていた

ぎゅっ

震えた体を僕は力いっぱい抱きしめた

抱きしめたのなんていつぶりだろう

最近じゃ触れることもなかった

それでも体の感覚はしっかり焼き付いていて懐かしく感じる

さくん

...ごめっん...グスン

さくん

もう...俺のことなんかっ...忘れてくれ

さくん

俺じゃ...ダメなんだ...グスン

さとみくんは僕の肩を掴み 涙でぐちゃぐちゃになった顔を 僕に向けた

こくん

...なんでっ

こくん

やだっ...グスン

泣きながら駄々をこねる子どものようにさとみくんの腕を握った

こくん

...嫌いになら...ないでっ...グスン

さくん

嫌いに...なんかっなれねぇよ!!

さくん

だから、俺は...!!
ころんに俺を嫌って欲しいんだよ

さくん

そしたらっ...
諦めつくから...グスン

こくん

どうしてさとみくんは
僕を嫌いになりたいの...??

こくん

もぅ...訳わかんないよ!!

こくん

何でもかんでも一人で
何とかしようとしないでよ!!

こくん

...ちゃんと話してよ

初めてこんなに声を荒らげた

でも怒ってるんじゃない

さとみくんを分かりたくて 必死なんだ

しばらく黙り込んだ後 さとみくんは呟いた

さくん

...ころんっ

さくん

じゃあ...聞いてくれ

僕の思いが伝わったのか さとみくんは重たい口を開いた

さくん

俺らは...血が繋がってる

さくん

兄弟なんだよ...グスン

さくん

だから、好きになっちゃいけない

頭が真っ白になった

どういうことか全く分からなかった

僕らには別々の母親も父親もいて 1度会ったことがあるが 見覚えなんてなかった

こくん

そんなの...嘘だよ

さくん

嘘じゃねぇよ...

さくん

最近親の様子がおかしくて
問い詰めたら不倫してた

さくん

しかも、その相手が元夫だった

さくん

そいつが今のころんのお父さんってこと

信じられなかった

でも、僕には思い当たる節があった

その日もさとみくんは 朝早くに僕を置いて出かけていた

こくん

...また、遊びに行ったんだ

こくん

洗濯物しなきゃ

そう思ってベッドから出ると 着信音が部屋に響いた

さとみくんかもしれないなんて 変な期待を抱いて画面を除くと お母さんからだった

なんだか胸騒ぎがして 急いで電話に出た

こくん

もしもし、母さん??

お母さん

あ、ころーん??

こくん

急にどうしたの??

お母さん

なんだか声聞きたくなっちゃって笑

お母さん

最近はお仕事忙しいんでしょ??
ちゃんとご飯食べてるの??

なんて笑っていたけど どこかぎこちなくて

こくん

おん、元気だけど

こくん

母さんは??

お母さん

うん、元気よ〜!!

声は震えていた

こくん

...泣いてる??

お母さん

泣いてないわよ!!笑
じゃあ、母さんも仕事行くから
またね〜!!

明らかに変だった

今思えば、母さんも父さんの 浮気を見つけて僕に何か相談を しようとしていたと言うなら 辻褄が合う

でも子どもに心配をかけたくないと思い、口を噤んだのかもしれない

こくん

さとみくんも辛かったんだね...

こくん

何も知らないくせに色々言っちゃってごめん

さとみくんはその事実を隠して 自分が自ら嫌われ役になった

そして、僕から嫌われることで この恋を終わらせようとしたのだ

僕が傷つかないように 僕から離れたんだ

さくん

傷つけてごめん...

さくん

でも俺はっ...
嫌いになんかなれなかったし

さくん

それどころか好きって感情が
募ってくばっかで...グスン

こくん

ありがとう...グスン

やっぱりさとみくんは 僕のために嘘をついてくれてたんだ

るくん

でも僕は関係ないと思います

こくん

え??

るくん

好きになっちゃいけない人なんかいません

るくん

好きなら一緒にいれば
いいじゃないですか

るくん

親の勝手で離れるなんて、そんなの別れる理由になりませんよ

るくん

好きって気持ちがあるなら
簡単に手放しちゃだめです

るくん

結婚は出来ないかもしれないけど結婚しなきゃ好きじゃないってわけじゃないし

るくん

一生後悔して生きてくなんて
人生無駄にしますよ!!

るぅとくんは早口で 僕らに淡々と話し出した

でもるぅとくんの言っていることは真っ当で的を得ていた

確かに、僕らの愛に 親の勝手なんか関係ない

簡単に変わる気持ちでもない

さくん

...るぅと、ありがとう

さくん

俺、間違ってた

さとみくんは涙を拭って 僕に向き合った

さくん

ころん...

さくん

ころんが良ければ
もう一度やり直したい

こくん

僕も...

今度は嬉しくて涙が溢れる

るくん

2人とも泣きすぎです笑

るぅとくんは優しく笑った

ガチャ

なくん

みんな!!病院行くよ!!

突然真っ青な顔をしたなーくんと ジェルくんが入ってきた

さくん

りいぬ...!!

さとみくんは焦って 部屋を飛び出した

るくん

え...りいぬがどうかしたんですか??

なくん

事情は病院で聞こう

るぅとくんの顔は強ばっていて 息が荒くなっていた

ジくん

るぅちゃん、行こう

僕とジェルくんでるぅとくんを 支えながらタクシーに乗り込み 病院へみんなで向かった

るくん

りいぬ!!

病院につき、りいぬくんのいる 病室へ入ると酸素マスクをつけた りいぬくんが眠っていた

るくん

なんで...グスン

なくん

るぅちゃん...

なーくんはるぅとくんを椅子に座らせ優しく背中を撫でた

病院の先生から説明を聞くとストレスが原因の病気にかかっていたらしく、道端で倒れていたところを通行人の方が発見して救急車を呼んでくれて運ばれてきたらしい

無事手術は成功したらしく 今は麻酔で眠っている

なくん

...さとみくん
少しいいかな??

なーくんはさとみくんを呼んで 別室へ歩いていった

しばらく病室に沈黙が続いた

るくん

ストレスって僕のことかな

りいぬくんの手を握りしめながら そっと呟いた

ジくん

るぅちゃん、考えすぎやで

るくん

でもっ...でもっ

るぅとくんの涙が りいぬくんの手に落ちていく

するとりいぬくんの人差し指が ピクっと動いた

るくん

りいぬ...!?

顔を上げるとりいぬくんは 目を覚まし2、3回瞬きをした

りくん

...るぅちゃん??

こくん

りいぬくん...

りくん

ころちゃん...それにジェルくんも

りくん

ここは...

るくん

病院だよ

るくん

りいぬ道で倒れて運ばれてきたの

ジくん

...良かった

ジェルくんは安堵して息を吐き

ジくん

なーくん達呼んでくる

と言って病室を出た

るくん

りいぬのばかっ...グスン

るくん

心配したんだから!!

りくん

...ごめんね

りいぬくんは目に涙をためて るぅとくんの頭を撫でた

りくん

あ〜...やっぱり無理だ...グスン

服の袖で溢れる涙を拭って 笑いながら言った

りくん

ずっとるぅちゃんのこと...グスン
好きでさぁ...笑

りくん

毎日毎日泣いててさぁ...グスン

るくん

もう分かりました...グスン

りいぬくんがるぅとくんを 振った理由は言わなくてもわかった

この病気が悪化していて きっと死ぬことを覚悟していたのだろう

だから、せめてるぅとくんには 自分が死ぬ前に他の誰かと 幸せになってもらって 悲しまないように仕向けたのだろう

るくん

ずっと一緒にいるって...グスン

るくん

約束したじゃないですか...グスン

るくん

僕はっ...グスン
もうりいぬから離れません

るくん

嫌いって言われても...グスン
もう絶対離しません!!

そう言ってるぅとくんは りいぬくんを強く抱きしめた

りくん

ごめん...グスン

りくん

僕もっ...グスン
もうこんな傷つける嘘つかない

しばらくして3人は 戻ってきた

りくん

...3人はどこ行ってたの??

りいぬくんは3人が買ってきた 温かいココアを飲みながら問いかけた

なくん

僕とさとみくんで
お話してたんだ

るくん

何話してたんですか...??

なくん

んー...

なーくんはさとみくんの顔を見た

こくん

え、何??

なくん

まぁころちゃんもるぅちゃんも事情は聞いたみたいだから話してもいいかな??

そう言うとさとみくんはこくりと頷いた

なくん

実は少し前からさとみくんとりいぬくんの様子がおかしいって俺も気づいてて

なくん

2人に直接聞いたら、事情話してくれてずっと相談にのってたんだよね

なくん

だからころちゃんにもるぅちゃんにもあのふたりは何か隠してると思うって言って気づかせようとしたし、

なくん

朝方までずっと2人と連絡とってどうにかして本当のことを話すように説得してたんだ

さくん

本当に...ありがとう

こくん

朝までパソコンと向き合ってたのってさとみくん達と連絡してたからなんだ

なーくんは僕らの関係を戻すために ずっと動いてくれていたらしい

るくん

やっぱりなーくんすごい...

りくん

本当にありがとうね

なーくんはにっこり笑った

なくん

まぁ俺も好きな人いるし
気持ちはすごくわかるからね

ジくん

え、好きな人いるんや〜!?

ジくん

え、え、誰??

ジくん

ど、どんな人??

ジェルくんはあからさまに 焦って動揺していた

さくん

ジェルは相変わらず鈍感やなぁ笑

りくん

かわいー笑

ジくん

え、みんな知ってるの!?
知らんの俺だけ!?

るくん

なーくん、今度は僕達が
相談乗りますね笑

なくん

うん、任せたよ笑

こくん

ジェルくんは好きな人いないの〜??笑

意地悪をして聞いてみると

ジくん

え、俺!?
えっと...

ジェルくんは顔を真っ赤にして俯いた

るくん

早くしないと取られちゃいますよ((コソ

るぅとくんもジェルくんに意地悪で耳打ちをする

ジくん

え、えーーっと...

なくん

俺もジェルくんの好きな人知りたいなぁ

いたずらっぽくなーくんは笑った

その横でるぅとくんとりいぬくんも 楽しそうにしていた

りくん

あ、るぅちゃん!!

るくん

ん??

りくん

俺と付き合って下さい

るくん

え!?
もちろんです!!

るぅとくんはびっくりしながら 嬉しそうに微笑んだ

さくん

うわぁ〜病室でイチャつくなよ笑

りくん

うるせぇ笑

こくん

あ、そろそろ帰らないと
僕放送間に合わないや

時計を見るともう19時を過ぎていた

さくん

今日さところ放送しようぜ

こくん

え??

さくん

やだ??

突然上目遣いで耳かけをして 首を傾げた

こくん

うわぁ〜!!ずるい!!

あざとすぎる

でもそんなところも好き

りくん

あ、てかピアス見つかったの??

さくん

実は全然ねぇんだよなぁ

こくん

ピアス??

りくん

さとちゃん大事なピアスがないって言いながら泣いてたんだよ笑

さくん

おい、それは言うなよ笑

こくん

もしかして僕があげたピアス??

さくん

...そうだけど??

さとみくんは照れくさそうな顔をした

こくん

それなら昨日机の下に落ちてたの見つけたよ

さくん

まじ!?良かった...

さくん

失くしたのめちゃくちゃ
ショックだったんだよ

もう僕なんか視界にすら 入らない存在だと思っていたのに

こんなに愛されていることを 今更気付かされる

嬉しくて泣きそうになった

それを見てさとみくんは 僕だけに聞こえる声で囁いた

さくん

今日は一緒に寝ような((コソ

こくん

へ!?

嬉しくて恥ずかしくて どんな顔をしたらいいか分からない

さくん

じゃあ、そろそろ行きますか

そう言って僕の手をぎゅっと 握ってくれた

安心する大きな手

この手がもう離れぬように この愛が終わらぬように

しっかりと握り返した

なくん

じゃあ、俺らも帰ろ

なくん

2人の邪魔になっちゃうし

なーくんはジェルくんの手を握った

ジくん

え、なーくん!?

ジくん

な、なんで俺らまで
手繋ぐの!?

なくん

ははっ笑

ジェルくんの鈍感さは 笑ってしまう程だ

なくん

ジェルくんが好きだからだよ

ジくん

え!?

さっきまで笑っていたなーくんが 急に真剣な顔になり、 ジェルくんに向き合った

なくん

ジェルくん、付き合ってほしい

ジくん

え、俺なんかでよければ

るくん

おめでとう!!!

りくん

人の病室で見せつけんな〜笑
かえれかえれ〜笑

さくん

よし、行くべ笑

こくん

うん!!

こうして僕らは 嘘のない真実の愛を手にして

嘘つきは誰もいなくなりましたとさ

おしまいっ

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