みなさん、新年明けまして おめでとうございます🐯
気づけばフォロワーさんが50人をとっくに上回っていたり、ハートやブクマしてくれる方も沢山いて本当に感謝です!!
実は、こんな私の事を宣伝してくださる方なんかもいて、その方のおかげでいつも陰ながらに応援させていただいてる方からフォローして頂けたりして
みなさんのおかげで 幸せいっぱいです(˶ˊᵕˋ˵)
特にコメントを読んでると 心がぽっかぽかになって 恵まれてるなぁと思います🕯𓈒 𓏸
本当にいつもありがとうございます
長々と失礼致しました
このお話は後編ですので 前編を読んでからを 推奨致します🙇🏻♀️
どーぞっ
こくん
何も無かったようにリビングに戻り みんなに笑顔を向ける
ジくん
ゲームを1度中断させて ジェルくんは考え込んでいる
るくん
アイスを咥えながら るぅとくんはニコッと微笑んだ
なーくんは隣の部屋でまだ仕事をしているらしく邪魔しないようにとふたりはイヤフォンを付けてゲームをしていた
ジくん
あぁ、こういう時は いつもさとみくんが意見を言って みんなをまとめてたな
あまり意見を言わずみんなに合わせるタイプの3人だったことから、少し沈黙が続いた
るくん
沈黙を破ったのはるぅとくんだった
ジくん
こくん
るぅとくんと寝るなんて いつぶりだろう
何故か少しだけ緊張した
あれから時間は経ち、なーくんの仕事が終わった頃にはみんな睡魔と戦っていた
おやすみ、と言葉を交わして 僕とるぅとくんは寝室のベッドに入った
るくん
こくん
静まり返った部屋に僕らの声が いつもの何倍も響く
るくん
暗くて顔は見えないが 声だけで悲しさが伝わり 胸が締め付けられる
こくん
僕より少し大きいはずの背中が いつもより小さく見えた
るくん
るくん
るくん
淡々と話をしているが 声は震えていて
まるで自分に言い聞かせながら話しているみたいだった
こくん
こくん
こくん
こくん
こくん
震えている体を僕は そっと撫でた
こくん
るくん
今日一日ずっとるぅとくんは 泣かずに笑っていたけど
本当はずっと我慢してたんだ
るぅとくんは強いと思っていた
でも違った
強がるのが上手なんだ
こくん
るくん
最愛の人に他に好きな人がいると告げれるのはどれほど悲しく辛いことだろう
それでも僕を慰めて自分のことを後回しにしていたるぅとくんはどれだけ堪えていたのだろう
こくん
るくん
ごめんなさいと泣きながら何度も何度も僕に謝る姿は見ていられなかった
こくん
こくん
何かわけがあったとしてもここまでるぅとくんを傷つけたりいぬくんに腹が立ってしまう
こうなったからには しっかり知る必要があると 僕は決意した
気づけば朝になっていて 隣にいたはずのるぅとくんはいなかった
心配になってすぐにリビングに向かった
ジくん
こくん
ジくん
別の部屋で寝ていたと言えど昨日はるぅとくんとふたりで声をあげ泣いていた 声は聞こえていたはずだ
でも知らない振りをしたのはジェルくんなりに気を使ってくれたのだろう
その優しさに甘えて僕も 嘘を重ねた
なくん
コーヒーの入ったカップを片手に パソコンから僕の方へ目線を向けた
こくん
あまり寝ていないのかなーくんの目の下にはうっすらとクマができていた
なくん
こくん
こくん
なくん
こくん
なくん
なーくんはパソコンを閉じ コーヒーを飲み干した
なくん
ジくん
なくん
なーくんは少し考え込んだあと じゃあ少しだけ、と言って 布団の敷いてある部屋へ入った
ジくん
ジくん
心配そうに恐る恐る 僕に尋ねた
こくん
どんな顔をして話せばいいんだ
仕事にプライベートなことは 持ち込まないようにと決めていたが
今日は出来る気がしなかった
こくん
ジくん
僕は部屋を飛び出した
家を出て真っ直ぐな道を 走っているとベンチに座り込んだ るぅとくんの姿があった
こくん
るくん
明るい笑顔を僕に向けて 挨拶をしてきたが 直ぐにその笑顔は崩れた
こくん
るぅとくんの手は震えていた
その手をぎゅっと握りしめ 隣に座る
るくん
るくん
るくん
そう言うるぅとくんは どこか遠くを見つめたまま 考えにふけていた
こくん
るくん
こくん
るくん
るくん
こくん
僕はスマホを開き、 さとみくんに話したいから 時間が欲しいと送った
すぐに既読がつき、 了解という2文字が届いた
僕らは集合時間の一時間前に 集まる約束を交わした
ちゃんと話せるだろうか
いざ、目の前にしたら また前みたいに弱気になって 黙ってしまわないか不安だ
るくん
隣の席に座っているるぅとくんは 机の下で拳を固く握りしめていた
こくん
僕が優しく声をかけると 不安そうに頷いた
ガチャ
目の前の扉が開き さとみくんただひとりが入ってきた
こくん
さくん
嘘をついている
さとみくんが嘘をつくとき 顎を触る癖がある
僕の嫌いな仕草だ
るくん
僕が言う前に るぅとくんが口を開いた
るくん
るくん
るぅとくんは泣きながら さとみくんに問いかけた
さとみくんは俯き 黙り込んでしまう
こくん
こくん
自然と涙がこぼれおち、自分は今怒っているのか悲しんでいるのかわからなくなる
さくん
さとみくんは泣いていた
その場にしゃがみこんでしまう
こくん
頭で考えるよりも早く体が動いていた
ぎゅっ
震えた体を僕は力いっぱい抱きしめた
抱きしめたのなんていつぶりだろう
最近じゃ触れることもなかった
それでも体の感覚はしっかり焼き付いていて懐かしく感じる
さくん
さくん
さくん
さとみくんは僕の肩を掴み 涙でぐちゃぐちゃになった顔を 僕に向けた
こくん
こくん
泣きながら駄々をこねる子どものようにさとみくんの腕を握った
こくん
さくん
さくん
さくん
こくん
こくん
こくん
こくん
初めてこんなに声を荒らげた
でも怒ってるんじゃない
さとみくんを分かりたくて 必死なんだ
しばらく黙り込んだ後 さとみくんは呟いた
さくん
さくん
僕の思いが伝わったのか さとみくんは重たい口を開いた
さくん
さくん
さくん
頭が真っ白になった
どういうことか全く分からなかった
僕らには別々の母親も父親もいて 1度会ったことがあるが 見覚えなんてなかった
こくん
さくん
さくん
さくん
さくん
信じられなかった
でも、僕には思い当たる節があった
その日もさとみくんは 朝早くに僕を置いて出かけていた
こくん
こくん
そう思ってベッドから出ると 着信音が部屋に響いた
さとみくんかもしれないなんて 変な期待を抱いて画面を除くと お母さんからだった
なんだか胸騒ぎがして 急いで電話に出た
こくん
お母さん
こくん
お母さん
お母さん
なんて笑っていたけど どこかぎこちなくて
こくん
こくん
お母さん
声は震えていた
こくん
お母さん
明らかに変だった
今思えば、母さんも父さんの 浮気を見つけて僕に何か相談を しようとしていたと言うなら 辻褄が合う
でも子どもに心配をかけたくないと思い、口を噤んだのかもしれない
こくん
こくん
さとみくんはその事実を隠して 自分が自ら嫌われ役になった
そして、僕から嫌われることで この恋を終わらせようとしたのだ
僕が傷つかないように 僕から離れたんだ
さくん
さくん
さくん
こくん
やっぱりさとみくんは 僕のために嘘をついてくれてたんだ
るくん
こくん
るくん
るくん
るくん
るくん
るくん
るくん
るぅとくんは早口で 僕らに淡々と話し出した
でもるぅとくんの言っていることは真っ当で的を得ていた
確かに、僕らの愛に 親の勝手なんか関係ない
簡単に変わる気持ちでもない
さくん
さくん
さとみくんは涙を拭って 僕に向き合った
さくん
さくん
こくん
今度は嬉しくて涙が溢れる
るくん
るぅとくんは優しく笑った
ガチャ
なくん
突然真っ青な顔をしたなーくんと ジェルくんが入ってきた
さくん
さとみくんは焦って 部屋を飛び出した
るくん
なくん
るぅとくんの顔は強ばっていて 息が荒くなっていた
ジくん
僕とジェルくんでるぅとくんを 支えながらタクシーに乗り込み 病院へみんなで向かった
るくん
病院につき、りいぬくんのいる 病室へ入ると酸素マスクをつけた りいぬくんが眠っていた
るくん
なくん
なーくんはるぅとくんを椅子に座らせ優しく背中を撫でた
病院の先生から説明を聞くとストレスが原因の病気にかかっていたらしく、道端で倒れていたところを通行人の方が発見して救急車を呼んでくれて運ばれてきたらしい
無事手術は成功したらしく 今は麻酔で眠っている
なくん
なーくんはさとみくんを呼んで 別室へ歩いていった
しばらく病室に沈黙が続いた
るくん
りいぬくんの手を握りしめながら そっと呟いた
ジくん
るくん
るぅとくんの涙が りいぬくんの手に落ちていく
するとりいぬくんの人差し指が ピクっと動いた
るくん
顔を上げるとりいぬくんは 目を覚まし2、3回瞬きをした
りくん
こくん
りくん
りくん
るくん
るくん
ジくん
ジェルくんは安堵して息を吐き
ジくん
と言って病室を出た
るくん
るくん
りくん
りいぬくんは目に涙をためて るぅとくんの頭を撫でた
りくん
服の袖で溢れる涙を拭って 笑いながら言った
りくん
りくん
るくん
りいぬくんがるぅとくんを 振った理由は言わなくてもわかった
この病気が悪化していて きっと死ぬことを覚悟していたのだろう
だから、せめてるぅとくんには 自分が死ぬ前に他の誰かと 幸せになってもらって 悲しまないように仕向けたのだろう
るくん
るくん
るくん
るくん
そう言ってるぅとくんは りいぬくんを強く抱きしめた
りくん
りくん
しばらくして3人は 戻ってきた
りくん
りいぬくんは3人が買ってきた 温かいココアを飲みながら問いかけた
なくん
るくん
なくん
なーくんはさとみくんの顔を見た
こくん
なくん
そう言うとさとみくんはこくりと頷いた
なくん
なくん
なくん
なくん
さくん
こくん
なーくんは僕らの関係を戻すために ずっと動いてくれていたらしい
るくん
りくん
なーくんはにっこり笑った
なくん
ジくん
ジくん
ジくん
ジェルくんはあからさまに 焦って動揺していた
さくん
りくん
ジくん
るくん
なくん
こくん
意地悪をして聞いてみると
ジくん
ジェルくんは顔を真っ赤にして俯いた
るくん
るぅとくんもジェルくんに意地悪で耳打ちをする
ジくん
なくん
いたずらっぽくなーくんは笑った
その横でるぅとくんとりいぬくんも 楽しそうにしていた
りくん
るくん
りくん
るくん
るぅとくんはびっくりしながら 嬉しそうに微笑んだ
さくん
りくん
こくん
時計を見るともう19時を過ぎていた
さくん
こくん
さくん
突然上目遣いで耳かけをして 首を傾げた
こくん
あざとすぎる
でもそんなところも好き
りくん
さくん
こくん
りくん
さくん
こくん
さくん
さとみくんは照れくさそうな顔をした
こくん
さくん
さくん
もう僕なんか視界にすら 入らない存在だと思っていたのに
こんなに愛されていることを 今更気付かされる
嬉しくて泣きそうになった
それを見てさとみくんは 僕だけに聞こえる声で囁いた
さくん
こくん
嬉しくて恥ずかしくて どんな顔をしたらいいか分からない
さくん
そう言って僕の手をぎゅっと 握ってくれた
安心する大きな手
この手がもう離れぬように この愛が終わらぬように
しっかりと握り返した
なくん
なくん
なーくんはジェルくんの手を握った
ジくん
ジくん
なくん
ジェルくんの鈍感さは 笑ってしまう程だ
なくん
ジくん
さっきまで笑っていたなーくんが 急に真剣な顔になり、 ジェルくんに向き合った
なくん
ジくん
るくん
りくん
さくん
こくん
こうして僕らは 嘘のない真実の愛を手にして
嘘つきは誰もいなくなりましたとさ
おしまいっ
コメント
29件
ブクマ失礼します!
(´。・д人)シクシク…あれっ目から鼻水が...(汚 鬼滅よりも泣きました(
我慢してもしきれないほどめっちゃ泣きました!