白崎 優(シロザキ ユウ)
(ー……苦しい……)
白崎 優(シロザキ ユウ)
(看護師さんたちの声が聞こえる)
横を向くと見えるのは心電図
なんだかだんだんと少なくなって行っている
目を開けている事が出来ない……
その瞬間分かった、もう最期を迎えているんだと
白崎 優(シロザキ ユウ)
(嫌だ……まだ死にたくない……!)
???
「ーますか?」
白崎 優(シロザキ ユウ)
(え?)
???
「あなたはまだ生きたいと思いますか?」
誰かは分からなかったけど、そんな思考は今の自分にはなかった
白崎 優(シロザキ ユウ)
(生きたい……)
そう答えると声は言った
???
それならば、あなたに生きる事を与えましょう
???
今からあなたをある場所に移動させます。
???
そこではいくら時間が経ったとしても、死にません
本当……?!
???
ーただし、その場所からは、二度と出れません
そう言われたが、今の状態では生きたいと言うことしか考えられなかった
白崎 優(シロザキ ユウ)
(生きられるならそれでいい……!お願い……!!!!!)
???
ー分かりました。あなたを移動させます。
眩しい光に包まれ気づいた頃には、さっきまでいた病室にはいなかった
薄暗い明かり、ズラっと並ぶ看板……看板には、番号が書いたものや、図書室、家庭科室と書いたもの……
そこが学校だと気づくには、あまり時間がかからなかった
その時、懐かしい音楽が流れ、放送が流れてきた
???
皆さん、よくおいでくださいました
???
早速ですが、皆さんには「鬼ごっこ」をやって頂きます
白崎 優(シロザキ ユウ)
(鬼ごっこ……?小さい子達がやっていたな、小さい頃から病気で外に出たことはなかったから、やった事はなかった)
白崎 優(シロザキ ユウ)
確か……鬼の役と逃げる役がいて、タッチされたら捕まるんだっけ
???
鬼の事を、「ハンター」とします
???
ルールは簡単、この学校内で、ひたすらハンターから逃げて下さい
???
学校内の色々なものを使って逃げてもいいです
白崎 優(シロザキ ユウ)
(なんだ、結構簡単)
???
ハンターに捕まってしまった場合、死んでしまいます
白崎 優(シロザキ ユウ)
(……?!)
???
皆さんには、死んでは戻されを繰り返して貰います
白崎 優(シロザキ ユウ)
そんな……!こんなゲームダメだ!!!!!戻して!!!!!
そんな声が聞こえたのか、声の主はこう言った
???
言ったはずです。二度と出ることは出来ないと
白崎 優(シロザキ ユウ)
……!
思い出した、確かそんな事を言っていたような気がする……
???
それでは、ゲーム、スタート






