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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

篠宮 聖司

すぅ.......

篠宮 聖司

.....はぁー

ガチャッ

スタッフ

失礼します

スタッフ

もうすぐ出番なので、スタンバイお願いします

篠宮 聖司

はいっ!

篠宮 聖司

(最初はどうなるのかと心配だったけど、)

マシュー・ヴィンセント

あ!キタキタ〜!!

マシュー・ヴィンセント

待ってたよ。キミのこと(^^)

シド・ヴィシャス

なんだ、腰抜かして逃げたのかと思ってたぜ

シド・ヴィシャス

少しは成長したんだな。オマエ

大河内 玲音

まずは、褒めてやる
よくここまで上り詰めることができたな

大河内 玲音

…だが、これで終わりじゃねぇ
むしろここから始まるんだ

大河内 玲音

オマエがこれから、どう変わっていくか…
ククッ見どころがありそうだな

大河内 玲音

さぁ、宴の幕開けだ

大河内 玲音

準備はいいか?

篠宮 聖司

はいっ!!

篠宮 聖司

(あの崖っぷちな状況から這い上がってきた私ならきっと素敵なライブにできるはず!!)

〜とあるブラック企業〜

渡辺 正

楠木くん、ちょっといいかな

ドサッ

加奈子の上司、渡辺正はルンルンで ドサッと音を立て加奈子の机に辞典5冊分ぐらいの高さまである大量の資料を置く

渡辺 正

この資料、まとめといてくれるか

楠木 加奈子

は、はい……

渡辺 正

もちろん今日中にな

楠木 加奈子

えっ?、それはちょっと……💦

加奈子が条件に対して言い分を言う隙もなく上司はその場から立ち去る

楠木 加奈子

………。

楠木 加奈子

(今日も定時までには帰れそうにないな…)

楠木 加奈子

(仕方ない、早く終わらせて家に帰ろう)

楠木 加奈子

(それに……)

楠木 加奈子

(今実施されてる復刻イベントを走らなきゃッッ!!!)

こんなブラック企業に勤めている私だが、実は希望がある。 たった一つの希望の光 その名も・・・ “快感♥フレーズCLIMAX” 大人向けの乙女ゲームだ!!(ソシャゲ)

楠木 加奈子

(気晴らしに、ジェラシス聴きながら仕事しよっと♥✨🤤)

加奈子は、両耳にイヤホンを装着して無理やり任された資料にさっそく取り掛かる

カチャカチャ

竹高 宗平

(よし、これで終わりかな)

宗平は、出来上がったデータを上司のPCに転送し PCの電源を落とすとPCの暗い画面に人の顔が映り込む

竹高 宗平

うわっ?!

朝比奈 陽子

きゃっ……?!

驚きながらも後ろを振り返ると同僚の陽子が後ろにいたことに気づく

竹高 宗平

すみませんっ
朝比奈さんだと気づかず……💦

朝比奈 陽子

私の方こそ驚かせちゃってごめんね💦

朝比奈 陽子

その代わりと言ってはなんだけど、今日の飲み会奢ってあげるわよ♪

竹高 宗平

今日飲み会なんですか?

朝比奈 陽子

ええ、さっき上司から声がかかったでしょ?

竹高 宗平

…そうですけど、

竹高 宗平

それにしても、周りを見る限り皆さん仕事が片付いていないきがしますが……?

宗平は、周りにいる40〜50代後半の社員の半分以上が山積みの資料を横にディスクとにらめっこをしていることを告げる

朝比奈 陽子

やだなぁ〜竹高君ったら😅
そんなこともわからないの?

朝比奈 陽子

最初っから高齢者はお呼びじゃないのよ😄

竹高 宗平

ぇ……

雑談をしているとオフィスの入口から上司の声が聞こえる

渡辺 正

陽子クン、出発するよ!

陽子はそれに「はい」といつもと一段階高い声で返事をする

朝比奈 陽子

それじゃあ、行こっか♥

陽子は、強引に宗平の手を引く・・・

カチカチ

上司や若い社員達の声が遠のいていく中、 定年の社員達と仕事を任された加奈子はPCに向かい業務を片付けていく

楠木 加奈子

ふぅ…

楠木 加奈子

(これでこの資料は片付いた)

楠木 加奈子

(次の資料に取り掛かろう)

黙々と作業していく中、1人の中年が小言をこぼす

中年社員A

……ずるいよな

中年社員A

俺らは上司に散々こき使われて残業させられてるって言うのに若い社員だけあんなに楽しんで

中年社員B

仕方ないでしょ、私達だって同じ事を若い頃にしていたんだから……

中年社員A

んまぁ、確かに残業は少なかったし飲み会にも参加してたけど……💦

中年社員A

でも、知らなかったんだよ!!
まさか、俺が本来やるべき仕事が先輩達に割り振られてたなんて……

中年社員A

なんてブラック企業なんだッッ

中年社員B

はいはい、まともな職に就けなかった自分を悔やんでればいいわ

中年社員B

…それに、この話題はやめよ。

中年社員B

若いのに残業させられてる子もいるんだから

中年社員Bの言葉で2人は加奈子の方へと 目をやる

幸い加奈子はイヤホンをつけていたので その会話を聞くことはなかった

カイクラのためにも坦々と業務をこなしていく中、

ループ再生していたジェラシスがちょうど10周目に差し掛かろうとした時 いつものあの“痛み”が加奈子に襲いかかる

ズキンッ

楠木 加奈子

……っ?!

全OLの敵  腰痛だっ!!

楠木 加奈子

(今日は、朝から夜まで一段と忙しい一日だったから休み抜きで働いてたけど、)

ズキンッ ズキンッ

2回目の波が来て、痛みの原因の腰にそっと手を当てる

楠木 加奈子

(流石に休まないとまずいかな…?💦)

楠木 加奈子

(……でも、この資料今日中に終わらせなきゃいけないし)

楠木 加奈子

(やっぱり、やるしか……………。)

再びPCに手を差し伸べると その手を何者かに止められる

楠木 加奈子

誰……!

驚きながらも後ろを振り向く

竹高 宗平

無理しないでください。先輩

そこには、眉間にしわを寄せ目を細めてこちらを心配そうに見ている加奈子の後輩がいた

楠木 加奈子

竹高くん!飲み会に行ったんじゃ…💦

加奈子はこの場にいないはずの宗平の存在に驚いていると 加奈子の空いていた隣の席に宗平は腰掛けスッと缶ジュースを加奈子に差し出す

竹高 宗平

さぁ、これ飲んで一緒に仕事終わらせちゃいましょう!

楠木 加奈子

え!?でも…

楠木 加奈子

後輩にやらせるなんて……💦

竹高 宗平

後輩っていっても、年1個離れてるだけじゃないですか

竹高 宗平

それに、おかしいと思ったんですよ

竹高 宗平

真面目な楠木先輩が、定時までに仕事が終わってないなんて……

竹高 宗平

きっと、誰かに押し付けられたんだろうって……

竹高 宗平

そんな楠木先輩を置いていて飲み会なんていけませんよ

竹高 宗平

…だから、俺に頼ってください!!

宗平は胸に手を当て率直に自分の気持ちを加奈子に伝える

楠木 加奈子

竹高くん……

竹高 宗平

先輩っ…!

楠木 加奈子

顔…ち、近いかも💦

竹高 宗平

ハッ?!

つい熱くなってしまい加奈子の方へ歩みよりすぎた宗平は顔を赤くしながらも椅子をコロコロと鳴らし数歩下がる

竹高 宗平

と、とりあえずこれ(資料)はお預かりしました…////

加奈子はその言葉で、加奈子の机にあった積み重なれた資料を加奈子が気づいていない隙に半分以上持っていかれたことに気づいた

楠木 加奈子

悪いよ💦

竹高 宗平

頼ってくれない先輩の方が悪いです……!

宗平はさっそくディスクトップを開き作業に取り掛かる準備をしながらも答える

竹高 宗平

俺、そんなに信用ないですかね…

楠木 加奈子

そっそんな事ないよ💦

楠木 加奈子

むしろ、実績を残してる竹高くんの事憧れてるよ!

加奈子のその言葉を聞きPCで業務をこなし始めた横顔が少し目を細める

竹高 宗平

…その言葉、待ってました(^^)

竹高 宗平

そんな憧れてる後輩のお願い、聞いてくれますよね……?

楠木 加奈子

そ、それは……(´-﹏-`;)

楠木 加奈子

((ハメられたぁーー))

加奈子は、罪悪感を抱えながらも、 もう加奈子が言う前に業務を始めていた宗平の目を見る

楠木 加奈子

それじゃあ、お願いするね…!

竹高 宗平

はいっ!承りました!!

その言葉を聞けて元気よく返事を返す宗平の横顔を見て 加奈子の罪悪感はいつの間にか消え、 宗平から貰った缶ジュースと共に業務に取り掛かると1時間もたたない内にジュースと共に資料もなくなっていった

〜帰り道〜

楠木 加奈子

やっと帰れる……✨

竹高 宗平

ふふ、お疲れ様でした!先輩

あの大量の資料を手分けして終わらせた2人は足を揃えて駅の方へと向かう

楠木 加奈子

こんなに早く帰れるのはいつぶりだろうか…🥺

楠木 加奈子

本当に今日はありがとうっ!竹高くん!

加奈子は、目を輝かせて宗平に再び御礼をする

竹高 宗平

いえいえ、こちらこそ俺のお願いを聞いていただいてありがとうございます(^^)

目を輝かせる加奈子に宗平も笑顔で返事をするのもつかの間、 宗平は口元に手を当て真剣な表情を浮かべる

竹高 宗平

…それにしても、転職を考えた方がいいですね

楠木 加奈子

えっ!?

楠木 加奈子

竹高くん転職しちゃうの?!?!

唐突な宗平の言葉に加奈子は驚きを隠せないでいると 宗平は慌てて反論する

竹高 宗平

いえ、違います!💦

竹高 宗平

…まぁ、部分的にそうかもしれないですけどね💦

加奈子は頭の上にハテナを浮かべながらも宗平の話を聞く

竹高 宗平

流石に、会社のあのやり方は悪徳だと思いました……

竹高 宗平

上司のお気に入りだけ特別扱いをするなんて

竹高 宗平

許せませんッ!

宗平は拳をギュッと硬く握る

竹高 宗平

とはいえ、お世辞にも俺も先輩にも意見を言える力はありません……(ーー;)

竹高 宗平

現状を変えれない以上、これからも上司の好みによって人員の差別化は避けられません

竹高 宗平

と、なると先輩はこれからもずっと差別され辛い思いをしながら働かなければならない……

竹高 宗平

そんなの、俺が耐えられない…!

加奈子は、感情的に次々に言葉を放つ宗平の横顔を少し驚きながらも覗き込む

楠木 加奈子

…そんな事、考えてくれていたんだね

宗平は、加奈子の言葉にハッとなり 頬を少し赤くしながら我に帰る

竹高 宗平

あ、いやっ?!///

竹高 宗平

すみませんっ重すぎますよねッ💦💦

楠木 加奈子

ふふ、そんな事ないよ

楠木 加奈子

ありがとう。心配してくれて(*^^*)

あたふたしている宗平に対して加奈子は笑顔で御礼をする

楠木 加奈子

……でもね、私は大丈夫だよ

竹高 宗平

と、言うことはそれでも辞めないんですか……?

楠木 加奈子

うん。

加奈子のまさかの返事に宗平は驚きながらもその言葉を受け止める

竹高 宗平

…どうやら、何を言っても辞めないみたいですね(^^)💦

竹高 宗平

先輩が何を考えているかはわかりませんが
先輩がここで働いている限り、俺ももう少しここで頑張ってみますね…!

宗平が“ここ”、

GMOインターネット株式会社……

快感フレーズCLIMAX‐NEXT GENERATION開発業者を背にして決断する

サー終したゲームの世界に転生していた件について

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