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新学期はやけにざわざわしている。 きっとそれはこの学校だけじゃない。
高校2年の新学期。 まだ慣れない教室。今年入った新入生はもっと緊張してるだろうな。
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この子は新入生だと言うのにここまで堂々と先輩の教室へ入れるのか。
昔から一緒に過ごしてきたけどこういう所は毎度驚かされる。
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これでも私は生徒会長を務めている。だから先生に呼ばれることは多々ある。
うーん、何かの企画相談かな。 なんだろう。
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新学期早々頼まれ事だろうか。
まぁ生徒会長に立候補したのも私の意思。ちゃんとやらなきゃ。
そうやって学校を終えた。
先生
先生
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先生
先生
それはある1年生の生徒の話だった。
何やら学校も、入学式すらも来ない生徒がいるらしい。
私はその子を説得させ、何とか通学させて欲しい。と頼まれているわけだ。
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先生
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先生
先生
なんか勢いで承諾してしまった。 それに不安でしかない。
…まずは行ってみないと分からないか、。
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例の子の家に着いてしまった。 入学式にも来ない不登校の子に今から会うんだよな、。
でも着いてしまったからには行かなきゃいけない。
私はインターホンを鳴らす。
…
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無音だ。何の音もしない。
留守だろうか、あるいは家を間違えてしまったのか。
会えないことには何も出来ない。 …今日は帰ろうかな。
そう思った時だった。ガチャっと音を立ててドアは開いた。
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家から出てきたのはヤンキーでも不良でも怖い男子でもなかった。
ただストレートの髪を風になびかせる、猫のような目の女の子だった。
私は驚き硬直する。いつものように上手く話せない。声が出ない。
なんだってその透き通る目に吸い込まれそうだった。
じっとこちらに向けられた目線。 真っ白な肌に真っ黒な髪。
するとその子は言った。
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全く考えてなかった。
何を言えばいいの。
何かあるから学校に来ないんだろう。
それなのに今、会ったばかりの人に学校に来て欲しいと言われたら。
それでも私は口走ってしまった。
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しまったと思った。
しくじった。
いきなりこんなこと言って、大きな声出して。
ほら、じっと見つめられたまま。
返事は来ない。絶対嫌われた。
うぅ、帰りたい。
この場から逃げたい。
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段々と小さくなっていく声。
貴方は口を開いた。
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