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天才(仮)
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#もか
もか@リムるな🫶小説コン開催
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コメント
1件
うわ、この第7話、めちゃくちゃゾクゾクしました……! 十八回目だけ空白で、しかも「自分が存在しない世界」だったって衝撃すぎる。夢の中で出てきたもう一人のゆあんが「うりを信じないで」って警告してくるのも、伏線が張り巡らされていて気持ちいいですね。記憶改変の警告文が出てきたラスト、背筋が冷えました。次が待ち遠しいです!
第六話
存在しない十八回目
朝、
俺は奇妙な夢を見ていた
真っ暗な場所。
何もない
ただ、遠くに四つの光が浮かんでいる
赤
青
白
そして___黒
ゆあん
俺が手を伸ばす
すると、四つの光が一斉に遠ざかっていく
ゆあん
走る
けれど、どれだけ追いかけても届かない
その時
背後から声がした
?
ゆあん
?
ゆあん
振り返る
そこに立っていたのは__
ゆあん
自分と同じ顔
けれど、その「ゆあん」は泣いていた
?
そう言って
消えた。
ゆあん
俺は飛び起きた
ゆあん
胸が苦しい
汗ばんだ手を握る
ゆあん
今まで見たことのない夢
でも、
なぜか、初めて見た気がしなかった
のあ
玄関を開けると、のあさんが待っていた
ゆあん
のあ
ゆあん
のあ
のあさんが俺の顔をのぞき込む
のあ
ゆあん
のあ
ゆあん
俺は笑った
のあさんは少しだけ心配そうにしていたが、それ以上は聞かなかった
学校に向かって歩く
いつもの道
いつもの景色
いつもの二人
それなのに
俺は妙な違和感を覚えていた
ゆあん
のあ
ゆあん
ゆあん
のあ
ゆあん
のあさんは少し考える
のあ
ゆあん
のあ
のあさんが笑う
のあ
ゆあん
のあ
俺は何も答えなかった
____その通りだ
だからこそ。
知るのが怖い。
ひろ
学校につくと、ひろくんが待っていた
ひろ
ゆあん
ひろくんが周囲を確認する
ひろ
のあ
のあさんが驚く
ひろ
ゆあん
ひろ
ひろくんが一枚の紙を取り出す
そこには、数字が並んでいた
1
2
3
4
___そして
19
ゆあん
俺が聞く
ひろ
ひろくんが答える
ひろ
ゆあん
ひろ
ひろくんが紙を指さす
ひろ
ゆあん
俺が紙を見る
1回目
2回目
3回目
........
17回目
19回目
18回目だけが空白だった
のあ
のあさんが尋ねる
ひろ
ひろくんは首を横に振る
ひろ
俺は紙から目を離せなかった
ゆあん
その数字を見た瞬間
頭の奥がズキッと痛んだ
ゆあん
のあ
のあさんが心配そうに声をかける
のあ
ゆあん
視界が揺れる
その瞬間
一つの光景が頭に浮かんだ
___雨
___濡れた石畳
___誰かの手
そして
?
ゆあん
俺は机に手をついた
ひろ
ひろくんが駆け寄る
ゆあん
ひろ
ゆあん
ひろ
ゆあん
でも、
確かに知っている
あの声
あの場所
あの感覚
ゆあん
俺がつぶやく
ひろ
ゆあん
ひろくんとのあさんが顔を見合わせる
放課後
俺は一人で図書館に来ていた
ひろくんから借りた紙を机に広げる
1から19まで
その中で、18だけが空白
ゆあん
どうして
どうして自分はその数を見た瞬間に何かを思い出した?
ゆあん
目を閉じる
もう一度、記憶を探す
雨の音。
石畳。
誰かの手。
そして____
ゆあん
声の主が分からない
でも、
あの声はのあさんに似ていた
ゆあん
俺は首を振る
ゆあん
何かが違う
声は似ている
でも、もっと幼い
もっと、遠い
___誰なんだ
ゆあん
そのとき
机の上に置いていた紙が、突然光った
ゆあん
18の数字の下
何もなかった場所に、文字が浮かび上がっていく
‘記録対象:失敗’
ゆあん
さらに文字が増える
‘四人目、未確認’
俺の息が止まった
ゆあん
十九回目には
四人全員がいる
でも、十八回目には__
四人目がいなかった
ゆあん
俺はつぶやく
すると
背後から声がした
うり ?
ゆあん
振り返る
そこには、旅人のうりが立っていた
ゆあん
うり ?
ゆあん
うり ?
ゆあん
俺は紙を持ち上げる
ゆあん
うりは答えない
ゆあん
うり ?
ゆあん
しばらく沈黙した後、うりは小さく息を吐いた
うり ?
ゆあん
うり ?
ゆあん
うりは俺を見る
うり ?
ゆあん
うり ?
うりは言葉を止める
そして。
うり ?
ゆあん
うり ?
俺は目を見開いた
ゆあん
うり ?
うり ?
頭が真っ白になる
ゆあん
十九回目で初めて生まれた?
そんなはずがない
自分にはあの日の記憶がある
前の世界を生きた記憶が
ゆあん
うり ?
ゆあん
うり ?
ゆあん
俺は答えようとした
でも
思い出せない
あの日の直前まで
確かに覚えている
のあさんも
ひろくんも
うりも
みんな一緒だった
___本当に?
ゆあん
急に不安になる
自分が覚えている記憶は、本当に自分のものなのか
うり ?
うりが静かに呼ぶ
うり ?
ゆあん
うり ?
ゆあん
うり ?
うりが紙を見る
うり ?
うり ?
ゆあん
俺は即答した
ゆあん
うりが黙る
ゆあん
俺はこぶしを握った
ゆあん
その言葉に、
うりの表情がほんの少しだけ変わった
うり ?
ゆあん
うり ?
ゆあん
うりは答えなかった
ただ
うり ?
そういって歩き出す
ゆあん
俺が聞く
うりは振り返る
うり ?
ゆあん
うり ?
そう言い残して
うりは図書館を出て行った
その夜
俺は眠れずにいた
ベッドの上で、今日の事を何度も考える
十八回目
自分が存在しない世界
そんなものが、本当にあったのだろうか
ゆあん
俺は目を閉じる
すると、
また、雨の音が聞こえた
____ザー.....
ゆあん
夢じゃない。
今度は、はっきり見える
濡れた石畳
暗い空
そして、
一人の少年が立っている
顔は見えない
ゆあん
俺が尋ねる
少年は答えない
ただ、手を差し出す
その手を取ろうとした瞬間
少年が言った
?
ゆあん
?
ゆあん
俺が顔を上げる
少年の姿が崩れていく
?
ゆあん
?
ゆあん
そこで
目が覚めた
ゆあん
俺は飛び起きる
部屋は静かだった
夢だった
そう思った、
けれど。
枕元に置いてあった銀色の欠片が__
赤く光っていた
そして、その表面には
昨日までなかった文字が浮かんでいる
‘警告:記憶に改変あり‘
ゆあん
あの日まで、あと七十七日
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長かったですね💦 約350タップお疲れ様です!