テラーノベル
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その時やった。
コン、コン。
静かな空間に、控えめなノックの音が響いた。
赤 葦
聞き覚えのある、いつも冷静で落ち着いた声。梟谷の副主将赤葦くんだった。
俺の心臓が、吐き気とは別の理由で大きく跳ねる。
治
赤 葦
赤 葦
俺の向こう側に、赤葦くんの柔らかな気配が寄り添うように存在していた。
声の冷たさなんてーミリもなくて、ただただ俺を案じる優しさが滲んでいた。
治
治
赤 葦
赤 葦
治
赤 葦
赤 葦
その「ね?」という優しすぎる響きが、極限まで張り詰めていた俺の心を一気に解かした。
目でぐるぐる回る世界の中で、たった一人で吐き気に耐えているのが、急に耐えられないほど、怖くて、寂しくて
ガタガタと震える手で、俺は内側の鍵に手をかけた。
カチャリ、と乾いた音がして、ゆっくりとドアが開く。
そこには、心配そうに少し眉を下げた赤葦くんが立っていた。
赤 葦
赤葦くんはそう言って、狭い個室の中に一歩踏み込み、その場に膝をついて俺と目線を合わせた
俺の汗ばんだ髪を、ひんやりとした彼の手が優しく除ける
治
赤 葦
治
俺が再び強い幅吐感に襲われて身をよじると、赤葦くんは迷わず背中に手を添えた。
大きく、温かい手のひらが、ゆっくりと、一定のリズムで俺の背中を上下にさすり始める。
赤 葦
赤 葦
赤葦くんの温もりと、耳元で繰り返される優しい言葉。
俺は情けなくてボロボロと涙をこぼしながらも、その大きな安心感にすべてを預けるように、赤葦くんの肩に額を預けて吐き気と戦い続けた。
深夜のトイレという場所で、二人の間には、不思議と穏やかで温かな時間が流れていた。
ようやく胃の中のものが落ち着き、激しい吐の波が引いていった。
しかし、それと引き換えに俺の体力は限界を迎えていた。
何度も繰り返した嘔吐のせいで、体の中の水分は根こそぎ奪われ、指先一つ動かすのさえ億劫なほどの脱力感が全身を支配している。
治
俺は便器に突っ伏したまま、荒い呼吸を繰り返す。
視界はさっきよりもさらに酷くぐわんぐわんと回り、目の前が真っ暗になったかと思えば、火花が散るような感覚に襲われた。
赤 葦
赤 葦
赤葦くんの落ち着いた、けれどどこか焦りを含んだ声が耳元で響く。
俺は返事をしようと口を開いたが、喉がからからに乾いて張り付き、掠れた吐息しか漏れなかった。
治
赤 葦
赤 葦
赤葦くんがどこからか持ってきたペットボトルのキャップを開け、俺の唇にそっと縁を当てた。
冷たい水の感触が、焼けるように熱かった喉に染み渡る。
治
赤 葦
赤 葦
赤葦くんは、赤ん坊をあやすかのような優しい手つきで俺の頭を支え、一口ずつ慎重に水を飲ませてくれた。
少しずつ水分が体に行き渡ると、俺の意識もほんの僅かだけはっきりとしてくる。
けれど、立ち上がろうとした瞬間、足に力が入らず膝が折れた
治
赤 葦
倒れそうになった俺の身体を、赤葦くんが咄嗟にその細い腕でがっしりと受け止めた。
そして赤葦くんは顔色一つ変えず、俺の腕を自分の肩に回させた。
治
赤 葦
赤 葦
赤 葦
赤 葦
赤葦くんの言葉は、俺の胸の奥の一番柔らかい部分にすとんと落ちた。
いつもは「双子の弟」として、あるいは「稲荷崎のスタメン」として、弱音を吐かずに立っていることが多い俺にとって、この深夜の静寂の中で赤葦くんが見せてくれる底なしの優しさは、毒のように、あるいは薬のように全身に回っていく。
治
赤 葦
赤 葦
赤葦くんは俺の腰をしっかりと抱き寄せ、密着するようにして一歩ずつ歩き出した。
ふらふらと揺れる俺の身体を、赤葦くんは自分の体重をかけるようにして支える。
静かな廊下に、二人の不揃いな足音だけがぺたぺたと響いた。
部屋の入り口にたどり着くと、赤葦くんはさらに慎重にドアを開け、俺を自分の布団まで誘導した。
赤 葦
赤 葦
治
治
布団に沈み込むと、俺の意識は急速に遠のいていく。
けれど、最後に視界に映ったのは、暗闇の中で自分の枕元に水を置き、優しく微笑んでいる赤葦くんの姿だった。
赤 葦
赤 葦
赤 葦
その言葉を最後に、俺は深い、深い眠りへと落ちていった。
はい! 実は、治を助けたのは赤葦でした! いやー!別にね?推しを出したいわけではないんだよ、? でも、…なんか、赤葦ってなんでも役割できるから、…(言い訳) 私の推しほんとにだぁい好き(?) 赤葦って、なんか、メロいですよね?言葉、行動、判断力、全部がメロすぎません? 現実世界にいたら絶対モテるタイプですよ(?) やばい、見たら♡2000の投稿あるんですけど、! !皆さん指休めてください🙇🏻♀️🌷 NEXT → ♡500 ♡や💬お願いします🥹🙏🏻
コメント
14件
見るの遅れたー!!😭😭 赤葦ー!!最高すぎる✨ 次回も楽しみにしてるー!! あとめっちゃ分かる。赤葦ってメロいよねwww
おっふ(( 赤葦!!! いいね〜、話し方好きすぎるんだがッ..!! サムを宮って呼ぶのも、サムが赤葦くんって呼ぶのも、好きぃ!! 次回も楽しみに待ってる!
赤葦最高✨流石は我らが推し✨✨ほんとに、こーゆーお話だと赤葦という名のオカンがめっちゃ頼もしい。次回もめっっっちゃ楽しみ‼️無理しないでね。