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2人が去った後。
直ぐに、とてつもない喪失感に苛まれた。
りうら
勿論、許せなかった。
裏切ったこと
みんなを悲しませたこと
ずっと騙してたこと
全部、何一つ許せなかった。
それでも、今の感情を聞かれ、真っ先に思いつくのは、
“喪失感”だった。
元々、寮のどこかを探せばいた2人は、
もうどこにもいなかった。
ないくんからほとけっちのことを聞いた時、
なんとなく____
覚悟はしていた。
だが、いなくなるなど思ってなかったし、 第一まろのことなど知らなかった。
突然、2人が急に、消えた。
それが今の喪失感の原因だろう。
寂しい。会いたい。
2人が裏切り者だとわかっても尚、
心の隅では思っていた。
…………でも、それでも。裏切り者だったとしても、
「りうちゃんっ!」
「りうら。」
あの笑顔が偽りだったとは、到底思えないのだ。
ほとけっちの、
純粋無垢な屈託の無い笑顔。
まろの、
穏やかで静かな、優しい笑顔。
どうしても、
あの笑顔だけは信じていたいのだ。
ドッキリだよ!
……………とかアホなこと言って、
何事も無く帰ってきて欲しいんだ。
きっとそう願ってるのは俺だけじゃない。
…………他のみんなは、もっと辛いだろう。
今まで青組の為に頑張ってきたアニキや、
まろを心の底から信頼していたないくん、
幼馴染で、ほとけっちと今までずっと一緒にいたしょにだ。
……………俺よりずっとずっと、寂しくて辛いはずだ。
………だから_____
りうら
ないこ
薄暗いリビングのソファに腰かけ、 ぼーっと目の前を見る。
…………あぁ、
そういえば___
「まろ、寝ろっつってるじゃん」
「いやまだいけるし」
「いけねぇよ、何時だと思ってんだバカ」
「…………ふふ、」
「ないこは心配性やなぁ……w」
こんなやり取りも、してたっけなぁ…………
ないこ
実感が湧かないからだろうか、
以外にも頭は冷静だった。
まだ、まともな考えを持っていられた。
今思うと、
まろとほとけっちは、幻だったのかとすら思えてくる。
まろには元々、ふとした時に、 いなくなってしまいそうな危うさがあった。
ほとけっちも、意外と存在が不安定な感覚はしていた。
ないこ
ないこ
「友達やろ?」
…………確かに、そう言っていたはずだったのに。
ないこ
期末テストの時の、騒動。
その時、アイツはハッキリこういったのだ。
俺が言った、「友達じゃない」という言葉を否定しながら。
……………なのに、
ないこ
どこで道を見誤ってしまったのだろうか。
1年の時不良を極め問題児だったまろを、 生徒会長だからという理由で先生に任されてきた。
騒動………というか、暴力沙汰を起こし、
いくら隣の国の王子様だからといって看過出来なくなった、 どうしようもないまろの面倒を見てきた。
1度、突き放してしまったり、 喧嘩は幾度となく起こしてきた訳だが、
それなりに良い関係は築いてきたと思う。
仲は良かったはずだ。
…………だが、まろは、実際俺よりも自分自身の平穏を選んだ。
結局はそれっぽっちのものだったのだろう。
俺にとっては1番大切でも、
きっとアイツにとっては有象無象のうちの、 一人に過ぎなかったのだろう。
そう考えると虚しく思えてきた。
ないこ
ないこ
うちの班のこの計画は俺に一任されていた。
取り敢えずは打開策を編むが、
何もいい案は思いつかない。
もう、考える気すら起きなくなってきた。
ないこ
ミシッ………ミシッ………
足音が聞こえた。
…………青組の2人ではないだろう。
…………、
…………あれ、
りうら…………?
ないこ
足音の正体は、
りうらだった。
星夜空
星夜空
星夜空
星夜空
星夜空
星夜空
星夜空
星夜空
星夜空
星夜空
星夜空
星夜空
星夜空
星夜空
星夜空
星夜空
コメント
4件
あぁ、遅れたッテストお疲れ様です!!!!青組どうなっちまうんだ……他メンのメンタルが持たないよッテスト勿論晒してくれますよね????(( 無理強いはしません!
りうちゃん…背負い込まないといいけど。続きを待機です! コンテスト…今から書いてみます(通学時間使って何とか)