零央
うぉぉぉ!!
雨降らないって予報だったんじゃねぇのかよ!!!

天気予報に騙され、無様にも雨に降られてしまったこの男。名前は
一 零央(にのまえ れお)である。
零央
うぅ...せっかく新品の靴だったのになぁ...

零央
しゃーねぇ。普段は通らないけど、こっちの裏道を通るしかねぇな

零央
...誰かいる??

レオが路地へと視線を向けると、そこにはヒトでは無いナニかが居た
零央
これは...人?では無いよな。人の形はしてるけど、しっぽと耳生えてるし

???
...だれ!!!

零央
!!

零央
えっと、すまない。そこ通ってもいいか?

???
...勝手にしたら

零央
おう、ありがう。

零央
(...体格は小学4年生くらいか、服はボロボロで所々見える肌には青いアザが見て取れる)

零央が見る限り、この子は虐められているようだった。
零央
...余計なお世話かもしれないが、うち来るか?

零央
って、よくよく考えたら事案だなこれ。ま、ただの独り言だ。気にするな

???
...いく

零央
...え?

???
だから、行くって言ってる

零央
お、おう、そうか。

声をかけたことを後悔はしていないか、後が怖いなぁと思う零央であった。
続く