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すず🍥🎀
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そ ば さ ん
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夜
夢を見た。
自分の目に映る景色は、行ったことも見たこともないものばかりだった。 そして、目の前には共にボールをひたすら蹴っている少年がいた。
少年
少年は蹴っていた足を止め、こちらを見てはにかむ。
その顔に、どこか既視感があった。背の低い夢の中の凛を見下ろし、少年は言う。
少年
流石に重い?と笑ってみせる少年を見上げながら言葉を発しようとした。
糸師凛
ハッと目を覚ませば、よく見覚えのある天井だった。 あたりは薄明るく、時刻は4時半。
二度寝をする程の眠気がなかったため、凛はベットから起き上がろうとした。
糸師凛
凛の頭に鋭い痛みが走る。立暗みとともに凛はベットへ座り込む。
糸師凛
ズキズキと、凛の頭痛は治まらない。 今日はせっかくの休日だというのに台無しだと落胆しかけていたところ、痛みから解放される感覚があった。
突然すっと消える痛みに対し不信感を抱く。何かの病気か、と頭を回転させるが、寝起きの頭は働かない。
糸師凛
凛はベットから立ち上がり、ストレッチを始めたのであった。
糸師凛
糸師凛
凛は自分の考えを不思議がる。 夢なんて見たか、と思い出そうとするが一瞬頭がズキッと痛んだので、考えるのをやめた。
早朝のランニングが、凛のいつもの日課だ。
糸師凛
走っていると、奥のベンチに見覚えのある姿があった。 凛が二度と会いたくない奴。
糸師凛
無視してそのまま通り過ぎようとしたところを、彼は凛の姿を見逃すことなく呼び止める。
潔世一
必死に呼び止める声を無視して凛は走り続ける。もうあんな面倒なやつに関わるのはごめんだ。
糸師凛
糸師凛
凛は彼の表情に対して違和感を抱いていた。昨日会ったときの表情は、挑発的でアホ面だったはず。凛は悶々と考えた。
糸師凛
考えても無意味だと判断し、今日の過ごし方を考えるようにした。 しかし、凛は彼の苦しそうに歪んだ顔が脳裏から焼き付いて離れなかった。
・・・
・・・
・・・
潔世一
潔世一
家に帰ってきて真っ先に違和感を感じた。
糸師凛
外出前に絶対に鍵をかけたはずだ。 空き巣ではないと信じたい。 そして、合鍵を持っているのは両親と…
糸師凛
糸師凛
糸師冴
凛は家に入るなり早々と冴に対し怒鳴る。身内とはいえ断りもなく入るのはご法度だ。
糸師凛
怒りでどうにかなりそうになる感情をおさえ、朝ごはんの準備を始める。
糸師冴
糸師凛
少し様子のおかしい冴をしのぎながら何とか支度を終える。 仕方ないから、冴の分も用意をした。 凛はそっぽを向きながら朝食を食べ始める。
糸師冴
糸師凛
会話は途絶える。今更冴と話したいことなんて何一つない。 そう思いながら淡々と朝食を食べ進めていたら、10分が過ぎていた。
糸師凛
糸師冴
糸師凛
世話になっている身分で偉そうな冴に対して再び腹を立てる。 さっさと出ていってほしい。 そんなことを願いながら過ごす朝なのであった。
・
・
・
今日はやることもないので、普段通りホラー映画鑑賞をしていた。 冴は今日は泊まっていくらしい。
糸師凛
糸師冴
糸師凛
映画鑑賞の最中に割り込んでくる冴に素っ気ない返事をする。 冴は凛の方をじっと見つめながら顔をしかめる。
糸師冴
糸師凛
凛の怒りゲージがカンストする。 冴の腹に一蹴りいれてやろうかと考えていたとき。
糸師冴
眉を寄せこちらを睨んでくる。 凛は冴が何を言っているのかわからなかった。
糸師凛
糸師冴
糸師冴
冴は凛から視線を外し、テレビを見つめる。映画はまだ、流れているままだった。
糸師冴
冴がまた意味の分からないことを言い出すので、凛は顔をしかめる。 別に自分がどんな映画を見てもいいだろ、だなんてことを考えながら、何となく気になったので、テレビに目を向ける。
糸師凛
そこには男女が甘〜い恋愛をし… 次の瞬間凛は本能的にテレビを切っていた。
糸師冴
糸師凛
糸師冴
またもや意味不明なことを唱える冴に対しての怒りが上昇。 説得力のない冴に言われても何も響かない。 凛は立ち上がる。
糸師凛
不機嫌な足取りで扉を開け、強く閉める。 冴と居ても自分のストレスが溜まるだけだと判断した凛は、外出することにした。できるだけ冴といる時間を減らすために。
1人部屋に残された冴は溜息をつく。
糸師冴
そう一言だけこぼし、再びソファに座り込む冴であった。
凛は外へ出て、適当な喫茶店で時間を潰そうと考えた。 ぶらぶらと街中を歩いていると、スマホが鳴った。
糸師凛
無視をしようかとも思ったが、後が面倒なので既読だけつけることにした。
糸師冴
糸師冴
糸師冴
凛はスマホを投げつけ踏み潰したい気分だった。 またしても人のことを言えない冴から、偉そうな指摘を受ける。冴には振り回されてばかりだ。
糸師凛
スマホを投げつける代わりに、強く握りしめる。 今度冴に会う機会があったら絞め殺してやろうと決意する凛であった。
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糸師凛
凛は思わず目を惹き付けられる喫茶店を見つけた。 人も少なく、外装も落ち着いた雰囲気で、凛の好みであった。あのクソ兄貴と男へのストレスが多少は解消できるだろう。そう考え喫茶店の扉を開ける。
扉を開けると同時に、頭上の鈴が鳴り響く。そして客の入店に気づいた店員が「いらっしゃいませ」と元気よく声をかけた。
糸師凛
お気に入りの喫茶店に入る、だなんて呑気のことを考えていたら、店員と目が合った。
潔世一
糸師凛
今日はなんて運の悪い日なのだろうか。 そんなことをつくづく思う凛なのであった。
コメント
3件
冴のイラストも出てきたー!!!✨️上手上手!!角度がめっちゃいい、!
**はる。だわ!** 第2話、読んだよ!凛の日常にまさかの潔くん再登場でテンション上がったわ🔥 頭痛と夢の記憶喪失が気になる展開だし、クソ兄貴・冴との兄弟バトルもほんと「あるある」って感じで笑った。ホラー映画のつもりが恋愛サスペンスにすり替わってたの、凛の困惑が伝わってきて面白かった。 最後の喫茶店でバイトしてる潔くんに「運の悪い日」って心の中で毒づく凛、めっちゃ好きだわ。次が気になる!