コメント
85件
めっちゃ好き
この小説めっちゃ好きだった
アラジン見たことないけどアラジンが脳内で暴れている… これは神作品だぁぁぁ
あまね
あまね
あまね
あまね
あまね
あまね
あまね
あまね
あまね
あまね
あまね
あてんしょん
語彙力皆無 全体的に変 BL 他の方の作品に似てしまっている可能性がありますが、決して真似しているわけではございません
俺の家は昔から讃えられてきた
この王国の王が俺のお父さん
お母様
「俺」...?
お母様
ゆい
ー「私」ー
お母様
ゆい
ゆい
お母様
お母様
お母様
お母様
お母様
ゆい
ゆい
お母様
お母様
お母様
お母様
ゆい
ゆい
いつもこうやって
なにやっても怒られて
呆れられてしまう
俺...私は...
ずっと女として育てられてきた
でも昔は生きていた
祖母だけは「俺」を分かってくれた
祖母
悠佑−幼い頃(ゆい)
祖母は自分の部屋に俺を連れてきては
悠佑
と名前を呼ぶ
祖母
悠佑−幼い頃(ゆい)
祖母
祖母
悠佑−幼い頃(ゆい)
この頃の俺は何もわからなかった
ただ親は俺のことをゆいと呼んでいた
それだけ
祖母
祖母
悠佑−幼い頃(ゆい)
祖母
祖母
悠佑−幼い頃(ゆい)
いつのまにか祖母は
俺にとって大切な存在になっていた
目の前で俺と言っても怒らないし
方言を使ってもニコニコと微笑んでいる
そんな祖母が大切だった
ゆい
祖母
大きくなって部屋を訪れた時は
いつ行っても眠っていて
ゆい
ゆい
ゆい
そう語りかけるだけ
きっと今夜もそうだ
そう思っていた
祖母
ゆい
祖母
ゆい
でも祖母は今にも消えそうな声で
俺の名前をしっかりと呼んだ
祖母
ゆい
浅く呼吸をしながら話しだす
本当は休んでいてほしい
でも「これが最後になる」と分かったから
なにも言わずに耳を傾ける
祖母
祖母
祖母
祖母
ゆい
気がつくと頬を透き通った雫が滴る
ゆい
その夜祖母は息を引き取った
ゆい
祖母が亡くなった以上
俺の名前を呼んでくれる人もいない
ゆい
ゆい
女として生きる...?
ゆい
静かに自分である名前を呼ぶ
これじゃない
ゆい
本当の名前
自分の名前
はぁっとため息をこぼす
このまま生きるのか...
お母様
部屋の中から自分を呼ぶ声が聞こえる
ゆい
ゆい
たった三文字の「わたし」という言葉
その言葉が自分の決意を固めた
ゆい
ゆい
ゆっくりとヒールを脱ぐ
ゆい
ゆい
ゆい
ゆい
フェンスに手をかけ身を乗り出す
あと少しでー
そう思った
でも目の前の光景に目を見開く
ゆい
悠佑
そこにいたのは
if
ゆらりと浮かぶ絨毯の様な布を乗りこなす
月明かりに照らされた美しい方
悠佑
悠佑
if
そうすると彼はフェンスに飛び乗り
深く丁寧にお辞儀をする
if
if
怪盗です
悠佑
聞いたことがあった
大きな月が出た夜に
それは美しい怪盗が出ると
悠佑
でも 驚かない
悠佑
悠佑
悠佑
if
ピクリと目を動かし
戸惑うif
if
if
と問いかけられる
悠佑
悠佑
悠佑
if
意味が分かったのか
すっと黙り込む
if
if
悠佑
少し首を傾げると彼はこう言った
if
if
ー貴方を奪いに参りましたー
悠佑
言葉が理解できなかった
今まで色々な言葉は習ってきた 教わってきた
でもそのどんな言葉より
難しくて嬉しかった
悠佑
悠佑
悠佑
そうやって言葉を発すると
ニコッと笑った
今までかけられたことのない笑顔
if
if
if
悠佑
いつのまにか涙が溢れる
祖母が亡くなった時とは違う
生まれて初めて流す
嬉し涙だ
if
if
腰を屈めこちらに手を差し出す
悠佑
悠佑
その手を取り
if
空に浮かぶ絨毯に乗る
if
悠佑
if
if
この世で一番美しい2人は
今までで一番美しい月夜に溶けていく
きっとこの2人なら
何があっても乗り越えられる
この夜の様に絨毯で
軽く飛んでいこう