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カヤ
彼からの誘いは正直意外だった カケルと比べてしまうが、彼は丁寧で悪くいえば奥手だと思っていたからだ。
カヤ
フィクションで言うならば、あたしはファンから一番嫌われるタイプのヒロインになってしまっていると思う。 自分の好きを理解するために、自分を好きでいてくれる二人を友達として知ろうとしている。
それでも、これは曲げられない。 あたしにとって曲げちゃいけない部分だと思う。だからこそ、いつか答えと一緒にちゃんと伝えなくちゃいけないことも、分かってる
カヤ
カケルと彼は正反対だ。 素直で一直線。軽薄そうに見えて芯がある男気の強いカケル。 優柔不断で思案ばかり。だからこそ優しく誠実で慎重な彼。
この3ヶ月間数回会ったカケルと、一昨日のBAR、そして昨日のカフェ…。 カケルのことは当然少しずつ分かってきたし見えてきた。だからこそ自分の中の好きがカケルに向いているのか、どんな好きなのか、何が好きなのか、きちんと答えを出さなくてはならない。
一方、彼とは初回のお食事のみ。 それでも、その1回で気になるには充分の関心と魅力が彼にはあったのだろう。
カヤ
そう、わからない。 彼は、別れた彼女との出会いを引きずって、お互い好きでも上手くいかないことがあると言いながらあたしと出会った。 引きずっているのに、あたしと会うことを選んだのだ。 彼自身、自分の好きの根拠が未熟であることを理解している。おそらく、そこまで深く考えずあの場に来たのかもしれない。忘れられるなら、と。
では、何故カケルに張り合ったのだろう。 引きずっているのであれば、あの場でカケルに負けないと宣言する必要は無いのだ。 初めて出会ったあたしに、そこまで固執することはないはずなのだ。それなのに…。
カヤ
あたしはそれが知りたい
カヤ
日曜の夕暮れ 外は気持ちのいい程の夕焼けが広がっていて あたしはそれを見るためにベランダに足が伸びていた