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殺し屋×小学生

第3話 - 第3話

221

2025年06月02日

#司類

#冬彰

あかまる🍓🐾໊

🎶ミクミクミク〜ミクミクミ〜

司

いらっしゃいませ。

客

これお願いねぇ

司

(あ…弁当とアイスだ。)

司

こちらのお弁当温めますか？

客

えぇ、よろしくお願いします。

司

お弁当だけでよろしいですか？

客

？

客

ふふっ、アイスは温めたら溶けちゃいますよぉ

客

お弁当だけお願いします。

司

かしこまりました。

司

1152円になります。

客

えっと〜…1202円でお願い。

司

50円のお返しです。

客

ふふっ、ありがとうねぇ

司

ありがとうございました。

司

(ふむ…今のは完璧だったんじゃないか？)

司

青柳さん。オレ、ちゃんと出来てましたか？

先輩店員

あ…はい！さっきのはすごく良かったと思います。

先輩店員

まぁ、今までのは天馬さんが悪いというか、お相手にも心の余裕が無かった感じですが…

司

オレ、普通に働けていますか？

先輩店員

…？は、はい。働けていると思いますよ。

司

…そうですか。良かった。

🎶ミクミクミク〜ミクミクミ〜

司

いらっしゃいませ。

監視役

どーも。

司

……監視か？

監視役

いいえ？買い物ですよ。

司

…そうか。

監視役

じゃ、これお願いします。

司

こちらの商品温めますか？

監視役

アイスは温めねーよ

司

そうですか。

監視役

弁当くらいでいいぞ、聞くの。

司

はぁ、

司

じゃあ…お会計、1112円になります。

監視役

はーい。お願いします。

司

…丁度お預かりします。

司

ありがとうございました。

監視役

どーも。

監視役

あ、そうだ。今日食べたいものあります？

司

…特に無い。

監視役

りょーかいです。

監視役

じゃ、頑張ってくださいね。

司

あぁ。

司

……青柳さん、もしかして同業ですか？

先輩店員

はっ、はい？！同業…とは？

司

かん…同居人が来た途端、気配が消えたので。

先輩店員

い、いえ。元から影は薄い方でして…

司

はぁ…

司

何故同居人から隠れたんですか？

先輩店員

か、隠れてません！商品の在庫を確認していただけです…！

司

そうですか。

司

少々顔が赤いように見えますが。

先輩店員

き、今日は気温が高くて暑いですね！

司

…今日の最高気温は8℃ですよ。

先輩店員

そ、そうでしたか？

🎶ミクミクミク〜ミクミクミ〜

先輩店員

い、いらっしゃいませ！

司

いらっしゃいませ。

家

監視役

味どうですか？

司

あぁ。

監視役

そっすか。

司

…お前は、青柳さんに何かしたのか？

監視役

え？いや、スーパー以来会ってませんけど。

司

今日、お前が来た途端青柳さんが気配を消した。

監視役

え、青柳さんいたんすか？！

司

いたが、一瞬で気配が消えた。

司

同業かと思ったが…恐らく違いそうだ。

監視役

いや、、まぁ…同業なわけないでしょ。

司

明らかにお前から隠れたのに、聞いたら言い訳された。

司

お前は何か怖がらせるようなことをしたのか？

監視役

ん〜…心当たりありませんねぇ

司

そうか。

監視役

…天馬さん、覚えてたらでいいんですけど、

監視役

オレはやめとけって、青柳さんに言っといてください。

司

分かった。

公園

司

…

小学生

あっ、天馬さん！

司

！

小学生

えへへ、やっぱりいた！

司

…走ってきたのか？

小学生

はい！

司

何故？

小学生

早く天馬さんに会いたかったから！

司

……そうか。

小学生

あ、聞いてください！僕、学校でもうんてい出来たんです！

小学生

えへへっ、天馬さんのおかげで見返せました！

司

それは良かったな。

小学生

あ、でも最近…

小学生

…………ううん、何でもありません！

司

何でもない間じゃなかったが。

小学生

うっ…えっと、

司

言わなくてもいいが、言ってくれないと分からない。

司

オレに知って欲しいことなら、話すといい。

小学生

……

小学生

その…気のせいかもしれなくて、お母さんたちにも言えて無いんですけど…

小学生

最近ちょっと……帰る時、誰かが後ろにいる気がして…

小学生

振り返ったらいつも、電柱の影に同じおじさんがいるから…

司

…

小学生

気のせいでも、ちょっと怖くて…

小学生

…1人で帰るのが、今怖いんです。

司

誰か一緒に帰れる相手はいないのか？

小学生

はい。僕の家の方、ちょっと遠くて…

司

…

司

1人で帰るのが怖いのか？

小学生

…はい。

司

なら、明日はオレが迎えに行こうか？

小学生

えっ？

小学生

い…いいんですか？お仕事は？

司

下校時刻は？

小学生

えっと、15時30分…とか。

司

…

司

分かった。問題ない。

小学生

ほ、本当ですか？

司

ああ。そのくらいの時間に、門の辺りで待っていよう。

小学生

あ……ありがとうございます！

小学生

えへへっ、天馬さんがいるなら怖くないです！

司

そうか。

小学生

あ、天馬さん！僕の小学校分かります？この近くなんですけど…

司

あぁ、大体の地形は把握してる。

小学生

そうですか！

小学生

じゃあ…明日、待ってますね！

司

ああ。

小学生

あ、今日は縄跳び持ってきたんです！

小学生

僕、二重跳びが5回できるようになったから、天馬さんに見て欲しくて！

司

そうか。なら見ていよう。

小学生

はいっ！

家

司

……もしもし、店長ですか？

司

……はい、天馬です。

司

明日のシフト、15時で上がらせてもらえませんか？

司

……はい、用事が入って。

司

……はい、ありがとうございます。

翌日

小学校正門前

司

(あの子は…まだか。)

小学生

あっ、天馬さん！

司

！

小学生

本当に来てくれたんですね！ありがとうございます！

司

あぁ。

子供

え、この人、類くんのお兄ちゃん？

小学生

ううん、お兄ちゃんではないよ。

子供

えっ、でもお父さんじゃないよね？

小学生

えっと…僕のお友達！

司

！

子供

そうなんだ〜

子供

じゃあ、類くんまた明日ね！

小学生

うん！また明日。

小学生

天馬さん、帰りましょう。

司

…

小学生

？

司

オレは君の友達なのか？

小学生

あっ…す、すみません！勝手に…嫌でした？

司

いいや…

司

……友達ができたのは、初めてだ。

小学生

えっ？

小学生

…ふふっ、じゃあ、僕は友達1号なんですね！

小学生

なんか特別感あって嬉しいなぁ

司

そうか。

子供

あ、類じゃん。

小学生

あ…

子供

その人だれ？

小学生

と、友達だよ。

子供

え？こんなでっかい大人が？

子供

大丈夫なのか？この人服も黒いし、不審者じゃん！

小学生

ふ、不審者じゃないよ！優しいもん！

子供

連れ去られても知らねーぞー

小学生

天馬さんはそんな事しないよ！

子供

ふーん。やっぱ類って変なのー

小学生

へ…変じゃないもん…！

子供

はいはい。また明日な〜

司

(黒い服だと不審者なのか…)

小学生

むー…天馬さんは不審者じゃないのに…

司

黒い服だと不審者なら、オレは不審者だ。

小学生

そんな事ないです！それ、偏見って言うんですよ！

小学生

あの子なんです。いつも僕のこと、バカにしてくるの。

司

そうなのか。

小学生

これ、今日折り紙で作ったんです！

司

器用だな。

小学生

えへへっ、作るの好きなんです。

小学生

……あっ

司

いるな。

小学生

は……はい…

司

あの人か？

小学生

そうです。

司

そうか。

小学生

…

小学生

あ…あの…

司

ん？

小学生

も、もうちょっとだけ…寄って歩いてもいいですか？

司

あぁ。

小学生

…

司

怖いか？

小学生

ちょっとだけ…

司

そうか。

司

やめて欲しいか？

小学生

そう…ですね…やめて欲しいです。

司

そうか。

小学生

あっ、ここです！

司

あぁ。

小学生

天馬さん、ありがとうございました！

小学生

あの…お茶とか、お出ししましょうか？

司

いいや、必要ない。

小学生

そうですか…じゃあ、また！

司

あぁ…また。

もぶおぢ

(類たん…ぼくの天使…今日も可愛い…♡)

もぶおぢ

(けど…)

もぶおぢ

(と、隣の男は誰だっ？！)

もぶおぢ

(く、黒服…大変だ！類たんが不審者に連れ去られてしまう！)

もぶおぢ

(いつか来ると思ってたんだ！ぼくが類たんを守らなきゃ！)

もぶおぢ

(あああぁぁぁ？！類たんっ！その男と近すぎじゃないかな？！)

もぶおぢ

(類たん…ぼくの可愛い天使たんが…)

もぶおぢ

(ん？あれ？いつの間にか隣の男がいない…)

司

あの。

もぶおぢ

(ひょわーーーーーーーー？！？？？！！)

もぶおぢ

(いっ、いつの間にぼくの背後に？！)

司

あの子に何か用ですか？

もぶおぢ

ぼ…ぼくは類たんを見守ってるだけだっ！

司

そうですか。

もぶおぢ

お、お前こそなんだ！類たんが震えていたじゃないか！

司

あれは貴方に怯えていただけですが。

もぶおぢ

えっ…ぼ、ぼくに？

もぶおぢ

嘘だ！類たんがぼくを怖がるわけない！

もぶおぢ

ぼくは類たんを守ってるだけだ！

司

はぁ…そうですか。

もぶおぢ

(こ、この男……気味悪い…)

司

あの子は貴方を怖いと言っていました。

司

そして、やめて欲しいと。

もぶおぢ

な…る、類たんがそんなこと言うわけないだろ！

司

貴方がどう思うかは自由です。オレには関係ない。

司

ただ、あの子が「やめて欲しい」と言ったので、もう付きまとうのはやめて頂きたい。

もぶおぢ

る…類たんが……

もぶおぢ

う……嘘だっ！ぼくは類たんを守ってるだけなんだ！！類たんの騎士なんだ！

もぶおぢ

お、お前こそ何者だっ！お前は類たんの何だ？！

司

オレは…

司

……彼の、友達です。

もぶおぢ

と、友達……？

もぶおぢ

(…あれっ、何故だ…急に意識が…)

もぶおぢ

(なんだ？何故、何もされてないはずなのに……っ)

もぶおぢ

(視界が……狭く……)

家

監視役

…あれ、変な時間帯に帰ってきたな。バイトは？

司

15時で上がった。

監視役

ん？今は17時ですけど…

司

野暮用でな。

監視役

……

司

安心しろ。誰も殺してはいない。

監視役

……頼むぞ。怒られるのはオレなんだからな。

司

あぁ。

監視役

飯どうします？もう食います？

司

どちらでもいい。

監視役

じゃ、用意するんでちょっと待っててください。

司

あぁ。

コンビニ裏

司

青柳さん、こんにちは。

先輩店員

あ、天馬さん。こんにちは。

司

…それは何ですか？

先輩店員

音楽のCDです。

司

音楽…

先輩店員

天馬さんは普段、音楽を聴くことはありますか？

司

ありません。

先輩店員

あ…そうなんですね。

先輩店員

…良ければ、このCD聴いてみませんか？

先輩店員

もしお暇な時があれば、ぜひ聴いてみてください。…天馬さんが好きな音楽かは分かりませんが。

司

……ありがとうございます。

家

司

監視役。

監視役

んー？なんすか？

司

CDを借りた。

監視役

あっ、そのアーティストオレも好き〜！

監視役

借りたって誰に？

司

青柳さんだ。

監視役

ま、アンタにそんな事するのはその人くらいか。

監視役

聴きます？CDプレーヤーありますよ。

司

あぁ。

🎼.•*¨*•.¸¸♬🎶•*¨*•.¸¸♬•*¨*•.¸¸♪

司

……

監視役

どうですか？

司

どうと言われても…

監視役

オレ、この人の歌好きなんですよね。

司

そうか。

監視役

天馬さん、音楽好きですか？

司

特に何とも思わない。

監視役

そっすか。

監視役

「普通」に生きるんなら、趣味とかつくってみたらどうですか？

司

趣味……普通の人は趣味があるのか？

監視役

ない人もいますけど、あった方が楽しいですよ。

司

そうか…

司

趣味……お前はあるのか？

監視役

オレ？オレは音楽聴いたり、映画とかドラマ見んのも好きです。

司

音楽…映画、ドラマ…

監視役

試しに映画とか観てみます？

司

あぁ。

監視役

じゃ、適当にオレのオススメの映画流しますね。

この作品はいかがでしたか？

221

2件

今回も類が可愛かった〜!!! 続き楽しみにしてます！

あかまる🍓🐾໊

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