ぼふっ!
紫
思いっきり体をベッドに預ける。
毎日こんな世界で生きるなんて、 疲れまくる。
でも、しょうがないよね。
怖くて死ねないのは、嘘じゃないし。
紫
お決まりの、小説アプリを開く。
寝る前の日課。
小説は嘘をつかない。
お話は作り話が多いけど、
流石に作者の 嘘を読み取る事も出来ない。
紫
紫
なんだか僕の趣味がわかっちゃうな、
紫
僕の目に留まったのは、
紫
やっぱり自分との共通点があるものは見ちゃうよね、
ぽち、
紫
残念ながら、 嘘が見える能力はなかった。
似てるのは…、
紫
ちょっとだけ見てみようかな、
紫
やっぱり見てわかったけど、
僕とは違った。
いや、最初から分かっとったけど、
さっぱり作者は僕を裏切る。
まず小説の能力は、心が読める。
それは日常茶飯事で、 読めてしまうという事や。
対して僕の能力、 嘘が見える能力は。
嘘をついとる人にしか、 能力は働かない。
そう考えたら、心が読める人の方が、 辛そうだ。
だからと言って、 元気になるわけないけど。
それに、これは小説の話や。
僕の能力は今ここに存在しとる。
結果、1番辛いのは僕になる。
紫
紫
もう疲れた。
また明日、明日が来る。
その前に、さっさと目を瞑る。
無くなればいいと願った瞳は、
勝手に休もうとする。
僕の心も、体も。
どれだけ動きを止めたって、 疲れがなくなることはないのに。
ほんま図々しくて、 また嫌いが重なる。
いつか、絶対殺してやる。
僕の言葉は、嘘じゃない。
紫
大嫌いな世界は、まだ回り続ける。
嘘を乗せて。
コメント
6件
紫くんとのは様の好みまんまやんー!紫くん小説アプリいれとるってなんか親近感わくね(?)
🐇さん小説あぷりだとっ!!!??もしや、てら~かっ!? おぉ~!!!てら~なのかっ!!(勝手に決めんな)