背後の死神さん

注意事項は1話『出会い』にてご覧下さい

あの拷問が終わってから1ヶ月が経った

最近は初兎くんもりうらくんも忙しそうで

前みたいにしょうもないことを話す時間が減った

若頭の弟、りうらくんですら知らない悠佑くんの職業

それを包み隠すのにはいい言い訳か

彼の表職 結構便利なんだな

ぼふっと布団に倒れ込んだ初兎くん

今、俺は布団に座っていたため邪魔にならないよう布団からはなれ浮くことにした

何故か少し拗ねた顔をされた

初兎くんの手に乗っているチョコを見てすぐに布団の方へ行く

高いチョコばっかりだ…

さすがマフィアの若頭

金持ちだな

10以上はあるであろうチョコの中には

お酒が中に入っているものまであるらしい

マジで最高かよ

初兎くんの優しさに甘え、チョコに手を伸ばす

包み紙から高価なものだと伝わってくるため、味わって食べなければ

ボンボンじゃない方のチョコを食べたらしい

甘すぎない程よい甘さのチョコだ

口溶けが本当に最高

やば、テンション上がる

ワクワクしながら包み紙を開ける

口に入れるとアルコールを感じつつもおいしいチョコの味もする

アルコール系のボンボンチョコうめぇな

あはは、沢山食べるじゃんw

いいよいいよ、沢山食べな？

ほんと、……くん幸せそうに食べるね

そんなに美味しいの？

そっか〜 笑

また買ってくるよ

今のなんなんだろう

前も、こんなことあった気がする

記憶にない記憶が脳に…

これ、生前の記憶…？

記憶が無い状態から思い出すことあるんかな

『また買ってくるよ』

あのよく分からない記憶と初兎くん

同じこと言うてる

もしかしたら、俺

生きてる時 初兎くんと似た性格の人と関わってたのかな

【背後の死神さん】 『チョコ』 ℯ𝓃𝒹

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