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天井裏の狭い小さな部屋
そこには誰も訪れたことはない
孤独な世界の
真ん中でそっと
幸せを夢見てる
儚い少女
ある日の事です
古ぼけた鏡に
突然映った
少年の姿
レン
レン
魔法使いと
名乗ったその人は
私にそっくりな
笑顔で笑う
レン
リン
回り始めた運命
変わり出す日常
初めてできた
リン
レン
戸惑いながら
鏡越し
重なる瞬間に
始まる
魔法の瞬間
リン
触れたその手から
伝わる君の声
暖かくて不意に
涙がこぼれ落ちた
リン
リン
レン
寂しい世界で一人
ずっとずっと
待っていた
鏡の向こうの
優しい手
魔法使いは全て叶えてくれた
病気は治って
歩けるようになった
長く続いた
戦争も終わって
静かなこの部屋に
笑いが増えた
昔夢に見た
幼い日の記憶
素敵なお城で
私はお姫様
懐かしいくらいに
鮮やかに覚えてる
今ではそれさえも
現実になる
夢見た願いは全て
叶えてもらった
だけど今、
何かがたりないと感じてる
それは今目の前にいる
あなたにしかできない...
《魔法》
リン
このままでずっと
いられますように、と
リン
リン
リン
リン
リン
リン
リン
魔法の時は
早すぎて
孤独な少女の
『夢』は現実になる
レン
リン
レン
レン
リン
リン
レン
リン
鏡の向こうは
『全て逆の世界』
決して交わらない
逆さあわせの『運命』
レン
レン
レン
レン
レン
レン
レン
パリンッ
このままでずっと
居られたら良かった...
リン
リン
リン
リン
リン
リン
リン
リン
リン
それから数年後
儚い少女は鏡を磨いていた
あの少年が来るのを待ち続け
コンコンコン
扉を叩く音が響き渡る
女の子は何かを感じ扉を開ける
そこには昔目に見た
ずっと待ち続けていた
あの少年が立っていた
レン
少年の暖かな声に少女は涙を流した
リン
少年は
儚い少女にとっての王子様だった
リン
涙を流しながらそっと笑う少女
少年はそっと少女を抱き締めた...
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