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人の命の長さ
寿命は、よくロウソクの炎
にたとえられる。
太くて長いロウソクの炎を燃やす人は
長生きする
反対に、今にも消えそうな
ロウソクの人は、明日にでも
死んでしまうかもしれない……。
私が持っているのは、
それが分かる力だ
年をとった人よりは、もちろん若い人の方が元気にロウソクの炎がもえている
だけど、道を歩いていると、
たまに若くてもロウソクが消えそうな人とすれ違う
私は、何もできないまま通りすぎる
奈々
花
花
花
奈々
奈々
花
花
奈々
奈々
クラスの皆といると安心する
だってクラスの皆は、
赤赤と命のロウソクが燃えているから
奈々
キーンコーンカーンコーン♪
松川先生
奈々
奈々
奈々
奈々
松川先生
松川先生
松川先生
松川先生
先生の明るい冗談に皆が笑った
松川先生
松川先生
松川先生
奈々
休み時間、教室に残っていた先生に、
私は、それとなく聞いてみた。
奈々
奈々
奈々
松川先生
松川先生
松川先生
松川先生
松川先生
松川先生
近くにいたクラスメートたちが
先生の話に笑った。
奈々
奈々
松川先生
先生がポリポリと頭をかいた……。
翌日の朝、教室に現れた
先生のロウソクが、さらに短くなっていた。
松川先生
松川先生
松川先生
松川先生
奈々
私は直感した。
その日の塾の帰り、私は回り道をして先生のアパートに行ってみた。
線路沿いの公園の隣のアパート。真新しいエアコンの室外機がついた部屋‥
奈々
2階建てアパートの1階角部屋が先生の部屋だった。
私は人の寿命がわかるほかに、霊感も多少あった。
強い霊と出会った時は、はっきりと姿が見えるときもある。
私は、先生の部屋に意識を集中した。
奈々
私は、なんとなく先生の部屋に女性の気配を感じた。
だけど、それほど強い霊気ではなかった。
松川先生
奈々
奈々
松川先生
奈々
松川先生
松川先生
奈々
奈々
奈々
松川先生
松川先生
私はあらためてアパートを見た。
奈々
そのとき、近くの踏切の音がけたたましく鳴った。
カンカンカンカンカンカン!!ガタンゴトンガタンゴトン!ゴーーー!!
松川先生
松川先生
奈々
松川先生
奈々
奈々
奈々
奈々
松川先生
奈々
奈々
先生は真剣な表情で、静かにうなずいた
翌朝
松川先生
松川先生
奈々
松川先生
松川先生
松川先生
奈々
でも私は、そうですねとだけ答えた。
先生のロウソクは、さらに短くなっていたから……。
先週の月曜日の朝には、ついに別の先生が教室にやってきた。
新しい先生
奈々
それから一週間もした頃、私は先生が入院している病院を聞いて、
お見舞いに行ってみた
病室のベットで寝ていた先生は、すでにかなりやせてしまっていた
先生のベットの隣には、女の人がたっていた。
奈々
奈々
松川先生
松川先生
奈々
松川先生
奈々
奈々
私は先生の問いかけには答えず
そう言って病室を出た。
松川先生
帰り際、先生のベッドを振り返ると
女の人が私に向かってほほえんだ。
奈々
それから3日後
先生のロウソクが
静かに消えた。
奈々
奈々
奈々
奈々
奈々