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4 - マツケン

♥

5

2023年08月18日

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早速、放課後

担任にサークルを新しく作りたい

そう提案しに行った

愛子

...てなわけで

愛子

一応四人は揃ってるんですけど...

きよ

なるほどねぇ...

きよ

とはいえ、サークルは

きよ

五人いなきゃ始められないのよね

愛子

あ、そうなんですか?

きよ

まぁ、一応規定があるのよ

きよ

めんどくさいよねぇ

なんて、きよ先生は 私に一枚のプリントを渡した

きよ

全然、一から作るのは

きよ

ありなんだけど...

きよ

ただ、五人いないと...ってのが

きよ

現状かな

愛子

五人...

私は悩んだ

そんなもう一人集めろ...なんて無理だし

愛子

わかりました

愛子

とりあえず、検討してみます

愛子

五人揃ったらまた来ます

きよ

あ、そうだ

きよ

それまでの間、私が

きよ

経営してる地下ライブの会場...

きよ

まぁそこの部屋?

きよ

貸すから自由に入って使って

愛子

え、きよ先生

愛子

音楽やってるんですか?

きよ

ま、ちょこっとね?

きよ

ほんの少し。興味本位的な?

そんな事を言いながら地図を私に LINE超しで送信してくれた

きよ

あ、あとこれ

きよ

合鍵

きよ

適当に使って良いから

愛子

うわ...すいませ...

きよ

ふふん。なんたって

きよ

愛子はヒーローなんだから

その言葉に私は顔を林檎のように 真っ赤にしては

愛子

もおお...

愛子

話し回るの早すぎますって

愛子

恥ずかしすぎる...

きよ

そんな事ないよ?

きよ

そのままだったら

きよ

刺されたじゃない?

きよ

そっちの方が大問題だからね

愛子

(まあ確かに...その通りではある)

愛子

(だが...やり方なんか他にも)

愛子

(あったんじゃないか...って)

とりあえず頭を下げ、 職員室から出た。

愛子

あ、ごめん。お待たせ

あいすちゃんは携帯を触りながら 壁によりかかっていた

あいす

どうだった?

愛子

なんか、作る分には

愛子

オッケーらしいんだけど

愛子

五人いないと

愛子

ダメなんだって

あいす

なるほど

あいす

そっか...、あと一人か...

愛子

そゆこと

愛子

で、なんか...きよ先生が

愛子

地下ライブの会場使って良いよって

愛子

合鍵くれた

あいす

え、まじ?

愛子

まじ

愛子

なんか音楽少しだけ...

愛子

ってか興味本位で

愛子

みたいなこと言ってた

あいす

やっぱ、きよ先生

あいす

優しいよねぇ~

愛子

良かった

愛子

てなわけで...

愛子

やっことまぐろにも

愛子

話に行こう

早速、玄関に行くとやっことまくろが 話をしていた

先程のことを一通り話すと

まぐろ

ええ!

まぐろ

いいなー...担任優しくて

愛子

お陰様で...?

やっこ

うちらの担任なんて

やっこ

マジでクソだからな

やっこが不満そうに話している。 まぐろも深めに頷いている

まぐろ

女の先生羨ましい...

あいす

路上ライブやって

あいす

怒られたくらいやもんな

あいすちゃんの言葉に 肩を落とすまぐろ

やっこがまぐろの肩を叩いて 慰めていた

愛子

ま、とりあえず行ってみよ

教えてもらった地図の場所を スマホで案内してもらいながら 歩いた。

愛子

え?どこ?

愛子

この辺らしいけど...

あいす

ほんまや

あいす

この辺やけど

あいす

そんな場所なくね?

私とあいすちゃんで 道と携帯で睨み合いっこしながら 周りを見渡していると

やっこ

どれ、ちょい見せて

私の携帯を見た

やっこ

嗚呼...ここだ

やっこが数メートル歩いた先の 階段を降りていく

まぐろ

え、ここ?

やっこ

うん。住所がまんまここ

やっこ

それにほら

ドアの前には同じ名前の 「マツケン」と書かれていた

あいす

マツケンって松平健?

やっこ

せやな

やっこ

あいすの担任マツケン好きなんちゃう

あいす

いやウケる

あいすちゃんが笑う。 確かに言われてみれば

もっと洒落た名前なのかな、と 思っていたが、

思い切りマツケンと書かれているのを 見る限り

松平健が好きなんだと私も理解 した時には笑いが止まらなかった

愛子

あ、ごめ

愛子

私が合鍵持ってた

思い出したように私が 合鍵を出して開けて入ってみた

やっこ

すげ!なんかほんまに

やっこ

地下アイドルとかがいそうな

やっこ

場所やな

やっこが隅々まで見渡していく

愛子

(そういやきよ先生...)

きよ

(楽器とかも好きに)

きよ

(使って良いから)

きよ

(あ、壊さないでね?)

そう言っていたことを思い出し、 それを伝えた。

各々楽器を見に行く

愛子

うわあ...楽器...

愛子

久しぶり...

ドラムを見ては懐かしい 気持ちになった

やっこ

私なんてもう忘れたかもしれん

やっこはベースを手に取っているが あいすちゃんも頷いていた

一通り楽器を見終えたあと

一旦四人とも集まり、椅子に座った

まぐろ

まぁ...

まぐろ

借りたいうても、まだまだ

まぐろ

課題は山程あるね

あいす

バンドなんて組んだことないしなぁ

愛子

(確かに...私の唐突な)

愛子

(発言で始めよう!って)

愛子

(言ったけれど...)

愛子

(なんも考えてなかったな...)

まぐろ

あ!!!!

まぐろの突然の声にやっこが 驚く

まぐろ

コメントの返信きた...!!

まぐろ

コラボしましょうやって...!

やっこ

あ、例のひやむぎ?

まぐろは嬉しそうに頷いている

あいす

ならせっかくやし

あいす

そこで撮ってけば?

まぐろ

確かに...!

まぐろ

とりあえずこの動画の

まぐろ

ギターに合わせて歌うんよ

あいす

なるほどな

あいす

って、この曲なんやったけ

やっこ

確かあれじゃね?

やっこ

NHKの...

愛子

あ!スガシカオ!

私はハッとした顔で思い出した

むーみんとやった記憶がある

あいす

知ってるん?

愛子

まぁ...昔この曲で叩いたことある

あいす

なら愛子もドラム役で

あいす

一緒にコラボしてみたら?

あいすちゃんの言葉に 顔を青ざめた

愛子

(いやいや...!むーみんのこと)

愛子

(伝えてないし...!)

愛子

tiktokだから...顔出さなくても...

愛子

良いなら...

なんて言ってしまったが... あいすちゃんが撮影し

やっこが座ってみている

私とまぐろで視線を合わせ頷いた

まさか...この些細なことが...

そんな事になるとは知らずにいた

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