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狂った友情 第3話

狂った友情 第3話

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狂った友情 第3話

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2020年05月22日

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ベドガー

...

叔母

ベドガーちゃん...大丈夫?

ベドガー

あ、うん...大丈夫だよおばあちゃん。

ベドガー

あれ、おじいちゃんは?

叔母

おじいちゃんなら病院に残ってお母さんの手術を見守ってるわ...

ベドガー

そっか...

叔母

...

ベドガー

...

タスア

そういやぁさ、ベドガーのヤツ。なんか泣いてたけど...本当は何だ?

ジョン

え?

タスア

だってあくびにしては様子がちょっとおかしかったし、涙もいっぱい流れてたし...

ジョン

...

何でわざわざこのタイミングで聞いてくるんだよ...!どうせ気になってるならあの時聞いてりゃ良かったのに...!

タスア

なぁ?教えてくれよ

ジョン

...

ヘストン

そんなに気になるのか?

タスア

あったりめーだろ。アイツが泣くなんてそうそうない。

タスア

それにちょっと...

タスア

...心配だしな

ヘストン

でもよ...あまり聞かない方がいいんじゃないか

ヘストン

何か事情があるだろうし...

タスア

...仕方ないだろ!

タスア

だって...もし俺に問題があったとしたら...

タスア

...謝っておきたいからよ

ヘストン

へぇ...案外、優しいじゃん

タスア

...悪いか?

ヘストン

いやいや、あ、でも一つだけ言っておきたいことがある

ヘストン

【自分を責める】のはやめておけよ、第一原因がお前かどうかなんてまだ分かってないんだからな

タスア

...ッ!

タスア

お前も人の言えねえじゃねえかよ...

ヘストン

え?何か言ったか?

タスア

何でもねえ、ハメてやろうか?

ヘストン

あー...遠慮しとくよ

タスア

で、なんでアイツ泣いてたんだ?

ジョン

...

ジョン

それは...

ベドガー

...

ジョン

最期に、母親に対して感謝と想いを伝えてみたらいいんじゃないかな...

ジョン

だから...遊び終わって、手術も終わったら会いに行ってごらんよ

ジョン

会えるのは...その時だけかも知れないからさ...

ベドガー

...!!

ベドガー

ちょっと出掛けてくるね!

叔母

えっ...!?一体何処に...

ジョン

って事なんだ

タスア

...

ヘストン

...

タスア

俺、ちょっと車に跳ねられてくるわ

ヘストン

え!?ちょっ...!?

タスア

冗談...冗談だって

ジョン

悪い冗談は止してよ...まったく

タスア

ごめんごめん...

タスア

でも...聞いた俺がバカだったな

タスア

そんな事があったなんて...

ヘストン

...

ヘストン

あ、そうだ

ヘストン

じゃあさ、アイツに何かプレゼントしようぜ

タスア

プ、

ジョン

プレゼント?

ヘストン

ああ、あまりにも可哀想だから...俺達出来る限り慰めよう

ヘストン

ベトガーの悲しみを...減らしたいからな...

ジョン

...

タスア

お前...絶対男からモテてるだろ

ヘストン

だから、ゲイじゃねえって

タスア

ヘッ...よぅし、お前の天才的アイデアを実現してやる...

タスア

なぁ?ジョン

ジョン

うん、賛成

ジョン

やろう!

クレップ病院。病院内。

ベドガー

はぁ...はぁ

ベドガー

えっと...確か...

ベドガー

202号室...ここだ

ゆっくり扉を開いた。

ピッ...ピッ...

叔父

ベドガー...来たのか

ベドガー

...

ベドガー

手術は...?

叔父

...

叔父

失敗だよ...

叔父

もう後、20分も経たない内に亡くなるそうだ...

叔父

...くっ...

部屋には他の患者の人々がベッドに寝ており、母親は端のベッドで寝ていた。

ベドガー

...

ベドガー

そんな...

ベドガー

お母さん...!!

ベドガーは母の腕をぎゅっと握って、泣き出した。

そのタイミングで母親も目を覚ます

ベドガー...

ベドガー

...ねぇ、お母さん

ベドガー

伝えておきたい事があるんだ...

なぁに...?

ベドガー

こんな...こんな出来損ないの俺を...

ベドガー

育ててくれて...ありがとう

ベドガー

今まで俺は、お母さんの言うことを聞かないで

ベドガー

自分勝手にわがままを言ったり、お母さんに迷惑を掛けたりしてた...

ベドガー

当然、怒られたけど...

ベドガー

その後、優しくしてくれて...

ベドガー

...

ベドガー

他には...一緒に買い物行ったり...

ベドガー

一緒にゲームもしたりしたよね...

ベドガー

...

ベドガー

しつこいけど、本当にありがとう...

ベドガー

楽しかった...

ベドガー

お母さんと一緒にいるだけで...

ベドガー

安心するんだ...

ええ...私もよ

貴方が生まれた時、例えどんなに辛かろうが

何かあっても...

この子だけは育て抜いてみせるって思ったの...

ベドガー

...どうして、そう思ったの...?

そんなの...

【我が子】だからに決まってるわ...

親が子を想わないでどうするのよ...

ベドガー

...

ベドガー…後もう一つ伝えて起きたい事があるの...

ベドガー

え...?

傍にいる【子】達も大切にしてあげてね

ベドガー

...お人好しだなぁ...

ベドガー

...分かった

ベドガー

お母さん...最後に...言いたいことがあるんだ

ベドガー

大好きだよ

...

...嬉しいわ

最期に...そう言ってくれるなんて...

私も大好きよ...

どんどん音が乱れ始め

次の瞬間、最期の報告音を聞かされた。

その音が彼にとって鳴り止む事はないのだろう。

自身の恩人は旅立ったと音により宣告されたのだから

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