アヤ
ねぇ拓真
拓真
ん?
拓真
あや、どうかしたか?
アヤ
私に隠してること、あるよね?
拓真
……え?
アヤ
私、知ってるんだ
アヤ
愛子のこと、好きなんでしょう?
拓真
違う
アヤ
嘘つかないでよ
アヤ
私はなんでも知ってるから
拓真
ちょっと待てよ
アヤ
待たない
アヤ
無理
アヤ
愛子のことが好きなんでしょう?
拓真
違うよ
アヤ
愛子から、聞いたんだから
アヤ
ぜんぶ
拓真
……え、
アヤ
親友だもん
アヤ
愛子は、私に教えてくれたのよ
拓真
は?
アヤ
しらばっくれないでよ
アヤ
ねぇ愛子
愛子
なぁに?
アヤ
拓真と付き合ってるよね?
愛子
え?
アヤ
そうでしょう?
アヤ
私、見ちゃったもん
アヤ
愛子と拓真が抱きしめあってるの
愛子
違うの、アレは
アヤ
キス、してたよねぇ
愛子
え?
愛子
それも見てたの?
アヤ
やっぱりそうなんだ?
アヤ
言ってくれれば良かったのに
アヤ
いつから?
愛子
……2ヶ月前から
アヤ
そうなんだ
アヤ
愛子は、どうするの?
愛子
え?
アヤ
拓真は、私より愛子を選んだ
アヤ
私だけじゃ満足出来なかった
アヤ
それじゃあ愛子は?
アヤ
2ヶ月の拓真と、幼稚園からの私、どっちを選ぶの?
愛子
…選べないよ
アヤ
そうなんだ
アヤ
そんなの酷いよ
アヤ
私は間違ったことしてないのに、除け者にされてさ
愛子
…あや
アヤ
私は愛子と拓真、二人のこと大好きなのに二人は私を捨てるんだ
アヤ
理不尽だよ
愛子
ごめん
アヤ
謝らなくていいよ
アヤ
謝ったって嬉しくならないし
アヤ
無理だから
アヤ
その代わりに選択して
アヤ
私と拓真。
アヤ
どっちを選ぶの?
愛子
……あや
愛子
あやを、選ぶ…
アヤ
本当?
愛子
…うん
アヤ
嬉しい!
アヤ
ありがとう
アヤ
愛子なら、私を選んでくれるって信じてた
拓真
おい
アヤ
なぁに?
拓真
愛子になんかしただろ
アヤ
どうして?
アヤ
どうしてそんな事を言うの?
拓真
お前最低だな
拓真
殺すなんて
アヤ
え?
アヤ
悪いのは拓真じゃない
アヤ
私を捨てて
アヤ
愛子を奪おうとするから
アヤ
愛子は私の親友なのに。
アヤ
皆ひどい
アヤ
私は二人のこと、大好きなのに
拓真
あや…
アヤ
もう呼ばないで
アヤ
私の名前呼んでいいの、愛子だけだから
拓真
……悪かった
アヤ
今更遅いよ
アヤ
拓真、謝ったの今頃だよ?
アヤ
なんで謝ってくれなかったの?
アヤ
嘘重ねようとしてさぁ
拓真
ごめん
アヤ
ひどいよ
アヤ
最低
アヤ
拓真がちゃんと認めて
アヤ
謝ってくれたら、愛子と幸せにね
アヤ
そう、言おうと思ってたのに
拓真
アヤ
それすらも、言わせてくれなかったね
アヤ
悲しかった
拓真
ごめん
拓真
俺がぜんぶ間違ってた
アヤ
そうだね
アヤ
気がつくのが遅いよ
拓真
ごめん
アヤ
でも、もう拓真は何もかもが遅すぎた
拓真
やり直そうよ
拓真
疑って悪かった
アヤ
無理だよ
拓真
アヤ
私は、私を選んでくれた愛子を裏切れない
アヤ
一緒に逝こうって約束してくれた愛子を
アヤ
私は捨てられない
アヤ
どこかの二人みたいに
拓真
アヤ
これはね、仕返しなんだよ
アヤ
拓真
アヤ
拓真だけ幸せになるなんて、許さない
アヤ
私たち二人の命を奪ったっていう罪悪感を植え付けてやるから
アヤ
ばいばい
拓真
二人ともごめんな
拓真
俺も大好きだよ。






