私は誰かに愛されたかった
でも…そんなの夢の、また夢
珠美/祖母
智子/母
珠美/祖母
珠美/祖母
珠美/祖母
珠美/祖母
智子/母
智子/母
珠美/祖母
珠美/祖母
珠美/祖母
あぁ、また怒られる…
2階の自分の部屋にいた私は、1階でおばあちゃんとお母さんが喧嘩している声を聞いていた
いつもそうだ
私が悪いことをしたらお母さんから叩かれて…暴言叩かれて…
もう嫌…!
そう思っていると…
ドンッ、ドンッ、ドンッ
と、階段を登る音が聞こえてきた
葉月
ガチャンッ!!
智子/母
智子/母
パシッ
智子/母
ドカッ
智子/母
智子/母
智子/母
智子/母
智子/母
ドカッ、バシッ
葉月
葉月
智子/母
智子/母
智子/母
うっ…
もう嫌だ…
数分後
お母さんは「次またなんかやらかしたら…ただじゃおかないからね!」と言って出ていった
葉月
痛くて身体を見てみると、血が出ていたり、痣が出来ていたりしていた
私はこんな肌を見せたくないから、学校には夏でも冬服をきて登校している
それが原因で、学校では「キモイ」と言われる…
家ではおばあちゃん、お母さんに叩かれて、怒られて…
生きてる意味が…わからなくなった
葉月
もう…死のうかな
遺書を書き終えて、私は2階のベランダの手すりに座っていた
ここから落ちて死ぬかはわからないけど…重症は負えるはず
葉月
そう言って手すりに手をかけて飛び降りようとしたその時
自分の部屋のドアが開いた
智子/母
智子/母
お母さんが慌てて私のことをベランダに下ろした
すると私はまた怒られると思って目を強くつぶった
葉月
智子/母
葉月
葉月
智子/母
葉月
葉月
葉月
智子/母
智子/母
…え
驚いた
だってまた「そんなくだらないこと考えるな」って怒られると思ったのに
お母さんは優しい声で私の名前を呼んでくれた
智子/母
智子/母
智子/母
智子/母
するとお母さんは私を殴るーのではなく、優しく抱きしめてくれた
葉月
智子/母
智子/母
智子/母
智子/母
智子/母
お母さんはそういうと私を更に強く抱きしめた
私の頭が濡れた
お母さんは泣いていた
あぁ…
私はずっとこれが欲しかった
ずっと…愛されたかった…