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なぁ、どういう時にテメェらは 生きてるって感じるんだ?
何かに没頭している時? それとも体から血が出た時か?
じゃあ逆に死んでるって 感じるのはどういう時だ?
...あ?別に病んでねーよ、 素朴な疑問だよ。
時々あるだろ?何で 生きてるのかって思うこと。
...ねぇか、ならさぞかし テメェはいい人生送ってんだな。
羨ましいよ、アタシも そんな人生送りたかったよ。
今からでも間に合うって? 笑わせんなよ。
物事にはきっかけが必要だ。 テメェらは運良く そのきっかけを手にした。
でもアタシには そんなのどこにもない。
そう、どこにも...な。
小春
アタシは肩をビクッとさせ ガバッと机から顔を上げた。
小春
最近こんな夢ばかり見る。
こんな夢であるせいか 起床時の気分も下がり気味だ。
小春
ここは圉鵺市の端に位置する 小さな靴屋だ。
アタシの両親は圉鵺市内でも 有名な靴屋だった。
だがアタシが幼少期に離婚し、 母親に引き取られた。
でもやがて母親は 別の男の元へ足を運び、 やがて二度とここには 戻って来なくなった。
そんなこんなで1人この靴屋で 暮らしてるのが今のアタシだ。
全盛期の面影は何処へやら 客足はピタリと途絶えた。
こんな不幸な人生あるか? そうそう見つからないだろ?
そしてアタシは 毎日こう呟くんだ。
小春
小春
そんな終末を願う アタシの不幸な人生。
それがこの先も 続いていくんだな...
と“今日まで”思っていた。
アタシがいつものように レジカウンターの上に 突っ伏して寝ていると
カランカランッ♪
と扉を開ける音が聞こえた。
久しぶりの客だと 飛び起きて扉へ向かうと そこには息を切らした 2人の女がいた。
???
小春
???
いつものアタシなら追い返すが 久々の客(?)にテンションが 上がっていたのだろう。
小春
???
???
礼を言うと2人は 店の奥へと消えていった。
その時はあまり深く 考えなかったが アタシは知らなかった。
これがアタシの人生を変える “きっかけ”になるということを。
2人が店に来てから 数分後、スーツ姿の男達が 店内に入って来た。
???
小春
職員 男A
小春
職員 男A
小春
小春
そう言うとアタシは男達を外に 追い返し扉を閉めようとした。
すると1人の男が 勢いよく扉に掴みかかり アタシにこう言った。
職員 男D
職員 男D
すると男は徐々に体を震わせ 仕舞いにはその場で うずくまってしまった。
職員 男A
職員 男A
そう言うと男は うずくまった男を なだめるようにして 帰って行った。
小春
アタシは終始理解不能な状態 であったが、2人に話を聞く ために店内に戻ることにした。