春菜
に、にこ君!
にこ
どうしたの?春菜ちゃん
放課後、同じ学年で同じクラスのにこ君に学校の中庭に立っている桜の木の下で告白をすることを決意した
春菜
わ、私と!付き合って下さい…!
私はにこ君に手を差し伸べる
にこ
んー…
ドキドキ
心臓が破裂しそう…
にこ
ちょっと今は無理かな、
春菜
やっぱり…アハハ
にこ
でもっ
春菜
でも…?
にこ
春菜ちゃんが20歳になったら、ご褒美をあげるよ。
春菜
ご、ご褒美…?
にこ
うん。楽しみにしててねニコッ
今16歳だから後…4年
待てるかなぁ…
成人式で会えるかもしれないから…大丈夫か…な…
にこ
じゃっ、そういうことで!
春菜
は、はい!
ガラガラ
ピシャンッ
春菜
き、緊張したぁぁ…
春菜
ご褒美ってなんだろうなぁ…
四年後
私は20歳になった
今は成人式が終わって、高校の頃の友達と再開して話している
しかも
男友達だ
にこ
あっ、春菜ちゃん!
春菜
にこ君…!
春菜
お久しぶり!
にこ
久しぶり!
にこ
春菜ちゃんさ、ご褒美の事…覚えてる?
春菜
覚えてます!
にこ
あははっ、良かった。じゃあ、ちょっと着いてきて!
春菜
き、急…!!
にこ
いいからいいから!!
春菜
わわ、分かったよぉ…!
そうして私は、にこ君に手を引っ張られて、大きな桜の下に連れて行かれた
そして私はにこ君と二人きりで桜の下にいる
春菜
ど、どうしたの…?
にこ
ご褒美、あーげるニコッ
春菜
なっ…///
笑顔が…眩しい…!
にこ
チュッ…
春菜
…!?
にこ
好きです、付き合って下さい
周りにたくさんの人が集まってきた
春菜
こんな才能無しで頭が悪くてなんにもできない私でいいなら…!///
そして今
私とにこ君は同居しています
あの時の彼からのご褒美は
一生忘れません_