僕が君の耳になる

君と出会ったのは

高校の入学式の日

素通りかよ

教室にはいる

セーフ

まだせんせいきてない

ガラガラガラ

先生が入ってくる

先生の話し声

編入学で来た子らしい

あっ…さっきの子

ペラッ(ノートをめくる音)

天音(私は耳が聞こえません)

天音(私の名前は一条天音です)

天音(よろしくお願いします)

耳聞こえなかったんだ…

悪いことしたな…

はぁーい

授業中

ちらちらしてる

どうしたんだろ

天音のそばに行く

ついていけてないようだった

ノートをかり進んだところまでかく

手話でとっさにつたえる天音

それから僕は毎日のよーに天音に勉強を教えてあげた

そしていつの間にか天音のことをきにしてしまっていた

いつも天音は誰かと手話で電話をしている

ﾝｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞきになる…

天音に後で聞いてみよう

天音のために覚えた手話で

次の日

空(天音何か知りたいことある？？)

天音(音楽)

空(音楽？)

天音(そう、音楽の楽しさを知りたい)

どうやって教えてあげよう…

空(分かった！覚えてて！音楽の楽しさ絶対におしえてあげるから！)

天音(ありがとう)

天音(空は聞きたいことある？)

空(んー…)

空(天音は好きな人とかいるの？)

天音は顔を赤くした

天音(いるよ、)

空(いつも電話してるひと？)

大きく首をふる

顔を赤らめて

その人なんだ…

数日後

LINE

当日

早く来すぎたかな…

空(だ、大丈夫？)

天音(まった？)

空(大丈夫だよ！今来たとこ)

天音(よかった)

天音(どこ行くの？)

空(いーから楽しみにしてて)

目的地到着

天音(ここ？)

空(そーだよ)

僕は天音をライブ会場に連れてきた

空(音楽の楽しさを教えるってな約束)

天音(でも私耳)

歌が始まる

天音(わぁ…手話だ！)

手話をしながら歌う

そんなグループを僕は見つけ調べた

そして天音をここに連れてきた

天音(音楽ってこんなにたのしいんだね！)

天音(ありがとう空！)

帰り道

天音(今日は楽しかった…ありがとう)

空(ううん)

天音(どうしたの？)

空(おれさ)

空(天音のこと)

空(すき)

天音(でも、私好きな人)

空(うん…知ってる)

そうなることは分かってた…だから

空(天音)

空(これからも僕が…君の耳になる)