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中学3年生の春

人生で初めて恋をした

おいーズボン下げんなよー!

ギャハハハ!!

悠里

男子ってほんとばか…

ね笑

悠里

中学にあがって精神年齢高くなったかと思えば

悠里

3年生になってなんかもっとガキになってきてるよ…

ゆうりはすごく大人びてるもんね

悠里は中学から一緒になって、最初に教室で声をかけてくれた友達だ

周りの子より少し背が高くて、大人びていて、それでいて少し毒舌で

サバサバしている性格がすごく大好きだ

お前らひまー?

え?私たち?

悠里

まあ特になんも用はないけど、なに?

掃除始まるまで外でドッチボールやろうぜ!

あ、お前らもやろー!

えーあたし達もー?笑笑

別に暇だからいいけどー、

ゆうりどうする?

悠里

蕾がいるならやろうかな

つぼみたちも一緒にやろ!

あーうん!

ほら早く行くぞー!

男子ってほんとうるさいよねー!

お前も大概だぞ!

はー!?

あたしはうるさくないんですけど!

皆、あーだこーだ言ってるけど

この時間も実は楽しんでて

いじられるのがお互いほんの少し嬉しいんだ

分からないなぁ…

悠里

ん?なんか言った?

あ、ううん、何でもない

あ!小林!

お前もやろーぜ

将也

え、あーいいよ

あ、隣のクラスの小林くん

あの子は悠里みたいに少し大人びてるように私には見えるな

背は少し小さくて、声も皆より高くて

でも、なんか少し…

悠里

つぼみ、早く行こ!

あ、うん!

きゃー!

ちょっと投げるの強くなーい?

キャッチしてみろよーだ!

もー

あ、ゆうり危ない!

悠里

あ、大丈夫

ゆうりが投げたボールが勢いよく相手の陣地へ飛んでゆく

うお!強え

デカ女やるなー

悠里

は?

わ、ちょっ、ちょっと

佐藤くんあまりそれ良くないよ

え?なにが?

将也

佐藤、ふつうにそれ、失礼

え?ごめん、

悠里

別にいいけど

ほら、少し考えてることも

周りの子より大人びてる

おりゃ!小林にストラーイク!

将也

ざんねん笑

くっそー!

でも無邪気に笑ってる顔は

誰よりも子どもっぽくて

なんか、

おりゃー!

なんかちょっとだけ

悠里

あ!つぼみ危ない!

ちょっとだけ…

かわ-…

ドスッ

わ…!

気付いたら目の前には小林くんがいて

将也

大丈夫?

顔だけこっちに向けて

小柄なはずの体は私の目の前だと

ちょっと大きく感じて

あ、うん大丈夫…

将也

なら良かった笑

将也

ぼーっとするな笑

あ、ごめん…笑

悠里

ちょっとー大丈夫ー?

うん!大丈夫だよ

将也

いくぞー、おりゃ!

うわ!!やり返してきたな!

将也

ははっ笑

かっこいいな

襟足がくるんってしてるの

かわいいな

横顔すごくかっこいいな

大きい口開けて笑うの

可愛いな…

キーンコーンカーンコーン…

悠里

あ、掃除始まる

悠里

行こ、ゆうり!

…うん!

じゃあ、保健室掃除だから、

あとでね

悠里

うん、後でねー

ガラガラッ-

失礼します

掃除しに来ましたー…

え!?

将也

わ、びっくりした

ど、どうしたの?

将也

あ、さっき突き指しちゃって

将也

先生いないよ

もしかして、さっき庇ってくれた時のかな

ボールの勢い凄かったし…

もしかしてさっき…

将也

あ、あの時じゃないよ

将也

大丈夫

将也

最後らへんの笑

そ、そっか…

なら良かった…

…もしかして自分で巻いてる?

将也

うん、保健委員だから物の場所はわかるし…

細い指に白い包帯がぐちゃって巻かれてて

不器用なのかなって少し笑ってしまった

将也

ちょっと、何笑ってるの笑

ご、ごめん笑

貸して、私が巻くよ

将也

え?

お母さんが看護師だから

怪我したらおうちでよくやってくれるの

将也

そうなんだ…

顔が少し近くなって

ドキドキする

細い指に触れてみると意外としっかりとしてて

くせ毛でふわふわした髪の毛から

少し、いい匂いがする

できた…

将也

す、すげえ

将也

ありがとう!

将也

めっちゃ助かった!

将也

すごいな

あ、ううん全然だよ

さっきのお礼もしたかったし

将也

あんなの味方を守るのなら当然じゃん

え?そ、そうなの?

将也

まあいいからさ笑

将也

とにかくありがとう

全然いいよ

将也

じゃーね!

あ、うん、じゃあね…!

「あんなの味方を守るのなら当然じゃん」

って、ふんってちょっと誇らしげに言ってたの

可愛かったな…

なにこれ…さっきから私考えてることおかし…

それから私たちは

廊下で目が合うと

あ…

将也

あ…

1度逸らして

もう一度見てみる

…///

こういう駆け引きが楽しいなって

初めてわかった気がする

悠里

つぼみー、なんか最近可愛いね

へっえ、っ!?

悠里

なにその反応

悠里

どうしたの笑

いや、ゆうりが急に言うからじゃん…

悠里

いや、なんか雰囲気っていうか

悠里

んー、

悠里

なんて言えばいいんだろう

なーに、?

悠里

恋をしてる女の子…みたいな笑

な、ななななななな、

なんだそれー!

あはは!そんなわけ!笑

悠里

…そう?

私、恋とかしたことないし…

うん、そうそう、私は恋とかしたことないし

なんも分からない。この感情も

別に恋とは限らないし…

じゃあ何だって話だけど…

悠里

んー、そっか

悠里

気のせいかー笑

う、うんうん!

気のせい気のせい!笑

ゆうり…恐るべし…

ある日の帰り道のことだった

はあ、体調悪いから早退したけど…

誰もいなさすぎて倒れたらどうしよ…

将也

あれ?

…あれ?

小林くん…だ…

将也

なんで、どうしたの?

あ、体調悪くて早退…

なんだけど…どうしたの?

将也

おれ逆ー笑

将也

お腹痛くて遅刻だよ

そうなんだ…大丈夫?

将也

それこっちのセリフだよ

将也

大丈夫?

あ、ちょっとクラクラする感じ…

熱はないから歩きで帰るの

将也

お迎えは?

お母さん仕事だから…

将也

…あ、じゃあ

将也

あ…えーと、

将也

そうなんだ…大変だね、

あーやっぱり。小林くんは大人びてるな

今、お父さんのこと、わざと聞かないでくれたんだ

いないってこと、察したのかな

優しいな…

将也

えと、じゃあ、送ってくよ

…え?

将也

将也

あ!

将也

あ!いや!ごめんなんか!

将也

家まで着いてこられるのやだよね!

将也

ごめんね

急に慌て出すのは子どもみたいで…笑

…笑

将也

…な、なんで笑ってるのー

優しいね、ほんとに笑

将也

…学校行くのさぼれるし…

だめだよサボったら笑

将也

…倒れたら大変だよ

…え、と、

じゃあ、お願い…しようかな…

将也

…いいんだ…

う、うん…

こうやって探りあってるのも

楽しくて

ドキドキする

初めて知った感情たちが

頭の中をわーって駆け巡っていて忙しい

でも、終わって欲しくないって

欲求がばーって出てくる

これが、恋なのかな

将也

海おだやかだねー今日

うん…

この時間あんま人いなくて静かだね

将也

うん…

将也

桜ちったねもう

将也

ドッチボールしたときは校庭に咲き誇ってたのに

そうだね

寂しいなー

綺麗だったのに

将也

桜は賢いよね

…どうして?

将也

飽きられる前に散ってくからさ

…あー

たしかに、一年中咲いてたら

綺麗って思わなくなるかも

将也

そうでしょ

1年の中のほんの少ししか咲かないから

綺麗って思えるんだね

将也

そう思うよ、俺は

ドッチボールのあの時

風が吹いて桜が散っていて

だから余計とフィルターみたいにキラキラとして

ほわほわとしたピンクの中にいる小林くんが

かっこよく見えて

将也

…-さん

将也

櫻田さん!

…!?

はい…!

将也

ごめん、ぼーっとしてたから大丈夫かなって

あ、うん大丈夫だよ

将也

櫻田さんの下の名前って

将也

蕾って言うんだっけ

あ、そうだよ

将也

つぼみさんって、素敵な名前だね

え…

…///

将也

あ…ああ!

将也

いやごめん…えっと、その…〜///

ありがと…

お父さんがくれた素敵な名前なの

将也

お父さん…がつけてくれたんだ…

うん…

触れようとして、

でも触れないようにして

やっぱり優しいんだな、小林くんは

お父さんね、

将也

う、うん

私が小学校入る前にしんじゃったの

将也

そ、そうなんだ…

ごめんこんな話急に

将也

いや大丈夫だよ

毎年誕生日にこの下の海に連れてってくれて

波が危ないから誕生日にしか連れてってくれなかったけど

すごい綺麗だったな…

将也

もう行ってないの…?

うん、

お父さん思い出すと泣きそうになるから

海行くと絶対…

泣いちゃうからさ…

将也

…行こうよ、海…

え…?

将也

あ、今日は具合悪いからさ

将也

…来週の日曜日空いてるかな

あ、空いてるよ…

将也

俺と一緒に、海見に行こう

…うん

行きたい…

将也

…よかった…笑

ドキドキする

好きな人と

初めての約束

ドキドキ…ドキドキ…

心臓の音がうるさいくらい鳴り響く…

それからの学校生活は本当に楽しくて

違うクラスだから、私はゆうりを連れて廊下に出て小林くんを探す

廊下でいつも男子に囲まれて笑っている小林くん

見つけて、目が合って

逸らして、また見てみる

そんなやり取りがずっと楽しかった

悠里

あんた最近廊下出るねー

悠里

やっぱり好きなひ-…

だー!!!

ゆうり!外見て!

悠里

え?なに?

雲がスヌービーの形してる!

悠里

スヌービー?

悠里

そうかな?

うんうん!

ゆうりに言ってもバレても別にいいのだけど

でも

独り占めしたいっていう欲求が出てきて…

この感情を一人で

楽しんじゃいたいって

思っちゃう…ような…なんだこれ…

悠里

そういえば私、すき…-

だあ!!

今日のお昼なにかな

悠里

ちょっと聞いてよつぼみ

う…はい…ごめんなさい…

先走っちゃう…落ち着け私…

悠里

そういえば私、すきって告白されたの

え!?

だ、たれに、?

悠里

部活の後輩だよ

陸上部の…1年生?

悠里

2年生

1個下なの!?

だれだれ!?

悠里

…教えなーい

え、ええー?

気になるよお…

悠里

だってつぼみ最近なにか隠し事してるみたいで

悠里

教えてくれないから

悠里

私も教えたくなくなるもん…

…笑

悠里

な、なに笑ってるの

可愛いなーって…笑

悠里

なんでよ!

ゆうりのこういうたまに拗ねちゃうところ

大好き笑

悠里

…うるさいなー

隠し事…ごめんね

…好きな人…いるよ

悠里

だよねーーーー

悠里

やっと言ってくれたー

ごめん…笑

悠里

いいけどさ

悠里

誰なのよー笑

それは…

んー、内緒!笑

悠里

なんでよ!

あさって、

小林くんと約束した日

海に行く日

2人で出かけて、この気持ちが確信になって

…つ、付き合いたいな…とか

そういう気持ちが…う、生まれたら…?

ゆうりにも…言えるかも…

また今度教える笑

悠里

ちぇー

それより誰に告白されたの〜笑

悠里

言わないしー笑

ゆうり、すごく美人さんだもんな

モテるに決まってる

ゆうりを選んだ人すごくセンスがいいなあ

あ、好きって言われて、なんて返したの?

悠里

悠里

今はそういうの考えられないかなって

え?

悠里

その子、すごいいい子だし

悠里

年下に見えないくらい大人びてるんだけど、

悠里

私、夏にかけてるからさ

あ…

全国大会か…

悠里

うん、中学最後の挑戦なの

悠里

予選まであと少しだから

悠里

集中しないと…

すごいな、ゆうりは

目標があって、

素敵だな…

悠里

やめてよ、照れる笑

かわいいなー笑

悠里

やめてってば!笑

私もゆうりみたいにサバサバと思ったこと言える人になりたいし

何か一つの目標に向かって一生懸命頑張れる人になりたいな…

ギャハハ!!パンツ見えちゃうからやめてえっちー!!!

悠里

…うるせえ…

ゆうり…落ち着いて…

将也

櫻田さん…

へ、!?

びっくりした、どうしたの?

将也

保健室の先生に、

将也

前勝手に包帯使ったのばれちゃって、

将也

…一緒に怒られにいかない?笑

な、なにそれー笑

ちょっと

嬉しかったりして…

悠里

じゃあ私先戻ってるから

あ、わかった

将也

ごめんね呼び出して

ううんいいよ

私も勝手に使った人だし…笑

将也

ありがと…笑

将也

あと…あさってさ、

あ、うん

将也

海浦駅のロータリーで…

将也

4時くらいに

わかった…

あーー

耐えきれない

ドキドキが

ずっとずっと

鳴り響いてる

4時…

5時…

6時…

何時になっても小林くんは来なかった

…あれ

日曜に

海浦駅のロータリーで…

4時…

そっか、

そっかそっか…

ドキドキ

パリーン…

パラパラ…

崩れていくなにか

自分の中でなにかが

散っていく

桜みたいに

あれ、涙とまんないや…

楽しみにしてたのに…う…うぅ…

結局8時まで待ち続けて

結局お母さんからご飯だよってメッセージがきて

結局私は諦めて帰って

結局…君は最後まで来なかったから

それから小林くんは

学校に来なくなった

悠里

最近つぼみと仲良かった小林くんいないね

え?あぁ、うん

いないね

夏休みに入る前に佐藤くんが言っていた

あいつ、親が色々あったから転校したっぽいよ

噂だけどな

そうなんだ

夏休みが明けたあと隣のクラスの先生が言っていた

先生

えーと、小林将也くんは親の都合で転校しました

先生

夏休み前から急にいなくなって、皆と会えなくなるのは寂しいけど

先生

楽しかった、だそうだ

って、うっちー先生が言ってたー

そうなんだ

パラパラ…

サラサラ…

小林くん正直結構かっこよかったから

いなくなったのショックー

それなー

悠里

仲良くなったばっかだったのに

悠里

残念だね

あー、

うん

それから淡々と時は過ぎてって

皆小林くんの話題を口にしなくなった

まだ雪が残っている3月

私たちは中学を卒業した

…卒業だね

悠里

私たちは高校も一緒なんだから

悠里

寂しくないでしょ

でもゆうり、泣いてる

悠里

仕方ない

うん…

凛人

ゆうり先輩…!

悠里

わ、びっくりした、

悠里

りんと…何?

凛人

卒業おめでとうございます

あれこの子…陸上部の後輩…

凛人

先輩、高校でも陸上続けますよね

悠里

もちろん

凛人

俺、絶対先輩ともう一度リレーしたいし

凛人

先輩の走るとこ見たいから

悠里

え…

凛人

同じ高校目指すので!

悠里

ええ

悠里

そんな理由で進路を決めない方がいいよ

凛人

先輩と陸上がしたいです

凛人

だから待っててください

凛人

それじゃあ!!!

悠里

え、、

悠里

言い残すだけ言い残して逃げたな…

あの子だったんだね

だいぶ前に話してた告白してくれた子

悠里

あ、そういえばそうだったね

悠里

うん、今の子だよ

素敵な子だね

ゆうりを選ぶところ

見る目あるなー

悠里

なにそれ笑

高校でも陸上続けるんだね

悠里

うん

悠里

走りまくるよ

笑笑

私、小林くんのこと

好きだったんだよね

風が吹いて

積もっていた雪が舞う

桜のように、舞っている

悠里

そうだと思った

知ってたんだ

悠里

分かるよそりゃ

ゆうりに隠し事はできないな

悠里

ずっと好きなんだ

うん

忘れられないな、って、

悠里

初恋だもんね

うん

悠里

悠里

えい!

きゃ!

ゆうりが雪を投げつけてきた

つめたー!

何するのもうー

えい!

悠里

つめたっ!笑

あはっ笑

悠里

えい!

ちょっと!笑

悠里

はーーー笑

悠里

高校でもあんたといれるって考えたら

悠里

不安なことなんもないや!

…ありがとう

私もゆうりといれるって考えたら

全部楽しくなる予感がするの

悠里

…大好きだよ笑

私も大好き笑

悠里

高校でも頑張ろうね

うん

私の短い短い初恋は終わってしまった

だけど

悠里がいてくれれば大丈夫

この先何があっても

大丈夫なんだ

あー神様

私をあの桜の中にもう一度連れ戻して

って、ずーっと考えていた

…もう大丈夫…

だけど…だけど…

もう一度、会いたいよ

うぅ、ぅ…

悠里

ちょ、つぼみ、?

声を上げて泣いた

皆と離れてしまう卒業が悲しくて

だなんて

そんな青春の涙なんかじゃない

もう一度君と会いたいなって

眩い閃光で私を貫いたあの初恋の人に

もう一度

会いたいよ

先生

それじゃあ最後に皆で写真撮るぞーー

わーーーん寂しいよおお

みんな大好きいい

高校でも頑張ろうなああ

悠里

つぼみ、大丈夫?

ぅ…うん…

落ち着いた、

悠里

よかった、ほら

悠里

写真撮るよ

うん

こうして私の短い短い初恋は終わった。

はずだった。

高校1年生の11月

突然君は私の前に現れた。

悠里

ちょっとつぼみ!

んー?

悠里

大ニュース

朝から何〜

悠里

私のクラスにね、小林くんのそっくりさんが転校してきた

悠里

は…い…?

悠里

だーかーら

悠里

小林くんのそっくりさんが

転校してきた…は分かったんだけど

どういうこと?

悠里

とにかく見に来て!

はい…

高校になってゆうりとクラスは別れた

それでも今でも仲良しのままだ

ゆうりが珍しくテンションが高くて

言われるがままに隣のクラスを覗きに行った

…ッ

神様は本当にいたのかな。

そこにいたのは、あの日、私が初めて恋をした

君だった

よろしくな将也!

将也

うん、よろしくねー

しょう…や…

そーいや苗字なんて言うの?

将也

あ、神田だよ

将也

神田将也

そーなんだ!かっけーな

将也

え?笑

悠里

ほら、、ね?

うん、、すごい、

今、

びっくりして、倒れそう

悠里

倒れないで。

神田…

悠里

親の都合って、やっぱ離婚とかかな

そうかも…

あの時の君より随分と背が大きくなって

声も低くなって

髪の毛のくせ毛が少し落ち着いてて

大人になってる…

悠里

…そう?

縮毛矯正したのかな…

悠里

あ、そういえばくせ毛落ち着いてるね

うん…

悠里

どうよ

結構…やばいかも…

悠里

笑笑

悠里

神様もいるもんだね

…ほんとに…

今、

世界が消滅してもいいと思えるほどに

心が熱く燃えていて

心臓が破裂しそうだ…

うそ…でしょ…

あの日の青をまだ知らない

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