メトロノーム
メトロノーム/米津玄師
俺たちは、
初めからどんな結末でも出会う ことは決まっていたのだろうか、
もしそうならば、
はるはどう思う?
俺なら運命、いや、
それが結末なのだろうって思う
こんな日が来るなんて思ってもなかったから、
だけど
俺の油断は、
俺の気の緩みは、
誰もハッピーエンドなんかに 導くことは無かった
たとえこの日が何度、 繰り返したとしても、
変わることの無い出会いであり、 終わりである、
それも、俺の人生の中にある、
ひとつの
“結末”
だったのだろうか、
ある日の朝、
俺は昨日の夜、仕事が長引いて 結局残業になってしまって
疲れてたがため、 すごく長い間寝ていたみたいだ、
その眠りの深さを示すものと言えば
寝ていた時間だろう、
平日なのにも関わらず 起きた時間は AM8:30
それも自然に起きた訳ではなくて、
誰かが鳴らした インターホンの音、
誰だろう、こんな朝に、
宅配便??いや、俺そんなに頼まないし、
何らかのセールス??
いや男だし、そんなにマンションに来ないか、
なんて自問自答しながら インターホンの画面に映る人物を見る、
その瞬間、俺の中で背筋どころか 足先まで凍った気がした、
なんでだ、
何に凍りつくことがあるのか、
そんなの自分に聞けばすぐにわかった、
だから、返事をするのに少し時間がかかった
だって、インターホンを鳴らした相手は、
俺の彼女、
いや、後に
“元彼女”
と呼んでしまう関係になる相手だった
少し焦りを感じながら インターホンにある“返事” のボタンを押す
目黒蓮
声が焦りを募らせていたことには自分が一番わかっていた、
なのに、
冷静にもなれない、
今までなら わかってると冷静に対応してきたはずだったのに、
冷静も保てなくなっていた
彼女を部屋に入れ、 特に飲み物はストックしてないから お茶でいいか聞くと、
「直ぐに帰るからいらない、」
と冷たく返された、
やっぱり今までと違う、
大好きだった彼女では無い、
お願いだから別れたくないよ、
なんて自分でもわかってる結末に 今更足掻きをかけたって、
もう叶わないよ、
過去の俺らなら
ものすごく傷つけて たくさん責めあって、
その分たくさん謝って
たくさん泣きあって
それすらも愛おしいと思えるくらいの喧嘩だった
けれど、
俺は、馬鹿な真似をした
倦怠期だった彼女を放って置いて 浮気をした、
だから、黙って話を聞いてみる、
すると彼女の口からは
黒島はる
そりゃそうだよね、
俺は、もう足掻いたって叶わないんだから、
言いたかった
「俺は、今でもちゃんと大好きだって思ってるから、」
思ってるじゃ、意味無いのかな、
結局悩んだ末に話したのは
目黒蓮
ダサっ、俺、
こんな結末になるくらいなら、
浮気なんか、
しなきゃ良かった、
なんてもう、
後悔したって
“これが結末なんだから 変えられないんだよ、”
神様がそう言ったような気がした、
コメント
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まさか…の新作! しかもわしが提案したやつ!? アザ━━(*゚∀゚*)ゞ━━ス!!