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─注意─ ✿イギリス×にゃぽん要素有ります。
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深夜十二時、にゃぽんは会議室にいた。
残業している兄を待っているのだ。 にゃぽんの兄、日本は一時半には仕事を終わらせると言っていた。
にゃぽん
国連に貸してもらった会議室の鍵を弄びながら言う。 あと一時間半は待たなければならない。
にゃぽんが暇そうに机に突っ伏していると、会議室の扉が開いた。
にゃぽん
イギリス
その人は、いつも通りキッチリしたスーツにシルクハットを被った英国紳士だった。
にゃぽん
イギリスはにゃぽんに近付きながら言う。
イギリス
にゃぽん
イギリス
イギリスは時計を一瞥して、ため息をついた。
イギリス
にゃぽん
イギリス
にゃぽん
暫く部屋は沈黙に包まれる。 にゃぽんは居心地が悪くなり窓を見た。 この紳士は何を考えてるか分からない分、話しかけずらいのだ。
イギリス
にゃぽん
イギリス
イギリスは非常に悔しそうに言った。 こういう点での彼は、どこまでもイギリスなのだ。
にゃぽん
イギリス
にゃぽん
イギリス
にゃぽん
イギリス
イギリスは会議室を出ていった。 にゃぽんは一人取り残される。
にゃぽん
にゃぽんはイギリスの帰還を待った。 その瞳には深夜という特別さに浮き足立った光が宿っていた。
数分後、イギリスは帰ってきた。
イギリス
にゃぽん
イギリスは紅茶の入ったカップを二つ、机の上に置いた。
イギリス
にゃぽん
にゃぽんは満面の笑みで言う。 イギリスは柔らかい笑みを浮かべた。
イギリス
にゃぽん
さり気なく次の予定を約束されたことににゃぽんは気付かない。
しばらく二人が話し合っていると、会議室の扉が開いた。
日本
にゃぽん
日本が会議室に入ってきた。 どうやら仕事が終わったらしい。 日本はイギリスを見てギョッとする。
日本
イギリス
日本
二人は少し会話をした後、にゃぽんに向き直った。
イギリス
…また一緒に話しましょう、にゃぽんさん。
にゃぽん
イギリスは会議室から出ていった。 日本は不審な目でイギリスの背中を見つめていた。
にゃぽん
お兄ちゃん、どうしたの。
日本
どうやら日本はオフィスでの仕事中、紅茶を淹れる為にオフィスキッチンに向かったイギリスを見ていたらしい。
にゃぽん
確かに、あの時お兄ちゃんに話しかければよかったのにね〜。
日本
さ、もう帰ろう。
にゃぽん
深夜の会議室には、少し紅茶の匂いが漂っていた。
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リクエストしてくれた方、ありがとうございます!
書いていて凄く楽しかったです。
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終