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1件
音駒のみんなとの別れのシーン、じわっと来ましたね……特に研磨くんが「凛は俺が守るから」って言ったところと、海さんが「雨だ」ってごまかしながら泣いてたのがもう。ひとりひとりの凛に向ける気持ちが丁寧に描かれていて、読み終わったあと温かい気持ちになりました。最後に稲荷崎まで飛び込んでいく行動力も、凛らしくて好きです🌷
バスの中、旅館へ向かう途中――。 凛は音駒のマネージャーとして、 黒尾さんの隣の席に座っていた。 すると突然、凛のスマホが鳴る。
高瀬凛
画面を見ると、 及川さんからの電話。
高瀬凛
クロ
高瀬凛
恐る恐る電話に出る。
高瀬凛
及川さん
高瀬凛
及川さん
高瀬凛
及川さん
高瀬凛
及川さん
クロ
すると電話の向こうから――
岩ちゃん
及川さん
凛が及川さんと電話していると、 横にいた黒尾さんがニヤッと凛を見る。
高瀬凛
及川さん
岩ちゃん
及川さん
その瞬間――。
黒尾さんが 凛の耳元に顔を近づけて、 「ふーっ」
高瀬凛
思わず肩を跳ねさせる凛。
及川さん
岩ちゃん
高瀬凛
クロ
岩ちゃん
及川さん
岩ちゃん
及川さん
岩ちゃん
及川さん
クロ
黒尾さんが電話越しの 及川さんの反応を察して、ニヤッ。
クロ
及川さん
高瀬凛
及川さん
岩ちゃん
クロ
高瀬凛
その瞬間――。
研磨
クロ
研磨
クロ
高瀬凛
研磨
クロ
研磨
研磨
クロ
高瀬凛
研磨
及川さん
岩ちゃん
ガラッ。 体育館に入った二人が固まる。
及川さん
体育館には―― 大地、菅原、旭、田中、 西谷、日向、影山。
大地さん
及川さん
菅原さん
及川さん
田中と西谷が一歩前に出る。
田中さん
西谷さん
体育館の隅で、 山本と研磨が言い合っている。
山本さん
研磨
山本さん
バシャッ!! 福永さんが山本と 研磨に水をぶっかける。
山本さん
研磨
二人が固まった瞬間――
高瀬凛
ボコっ、 凛が二人の頭を一発ずつ叩く。
山本さん
研磨
凛は頬を膨らませながら二人を見る。
高瀬凛
山本さん
研磨
高瀬凛
二人が渋々手を出して握手する。
夜久さん
水浸しの床を見て、
夜久さん
高瀬凛
夜久さん
高瀬凛
クロ
山本さん
研磨
夜久さん
研磨
山本さん
福永さん
そして凛がモップを持ってくる。
高瀬凛
山本さん
研磨
夜久さん
福永さん
クロ
床を拭いた後に、 凛は猫又監督のところへ
高瀬凛
猫又監督
凛はエプロンをつけながら、 体育館を出ていく。
山本さん
研磨
クロ
少しして――。 体育館の外から、 ふわっとご飯のいい匂いが漂ってくる。
犬岡
研磨
夜久さん
そこへ凛が戻ってくる。 両手には、大きなお盆。
高瀬凛
お盆の上には、綺麗に並んだおにぎり。
山本さん
研磨
クロ
高瀬凛
夜久さん
芝山
高瀬凛
山本さん
研磨
高瀬凛
研磨
クロ
研磨
山本が一口食べた瞬間――
山本さん
研磨もおにぎりを一口食べて、
研磨
海さん
芝山
犬岡
リエーフも一口食べて――
リエーフ
クロ
リエーフ
凛がふと、監督たちのほうを見る。
高瀬凛
猫又監督
高瀬凛
直井さん
猫又監督が一つ手に取って、一口。
猫又監督
直井さん
高瀬凛
クロ
夜久さん
高瀬凛
その後、 体育館では――
猫又監督
猫又監督の声に、 音駒のみんながコートへ。 凛くんもマネージャーの 仕事をいったん置いて、 ボールを持ってコートに入る。
研磨
研磨がトスを上げる。
高瀬凛
凛が助走して―― バシンッ!! 強烈なスパイク。
山本さん
山本が慌てて飛びつくも、 ボールは床へ。
その後ーー。 研磨がもう一度トスを上げる。
研磨
高瀬凛
バシィィンッ!! 強烈なスパイクが リエーフの正面へ飛んでくる。
リエーフ
バッ!! 腕を出す――が、 ボンッ! ボールが腕に当たって、 そのまま後ろへ飛んでいく。
リエーフ
山本さん
クロ
リエーフ
夜久さん
凛が何度打っても―― バシィンッ!!
リエーフ
ボンッ!
リエーフ
次の一本も、 ドンッ!!
リエーフ
山本さん
リエーフ
ついにはリエーフが その場にしゃがみ込んで、
リエーフ
と、目に涙を浮かべる。
夜久さん
クロ
研磨
高瀬凛
すると、ずっと見ていた 猫又監督が口を開く。
猫又監督
直井さん
猫又監督
リエーフ
直井さん
リエーフ
猫又監督
研磨がボールを持ったまま、 コートを見渡す。
研磨
高瀬凛
クロ
山本さん
クロ
高瀬凛
クロ
研磨
高瀬凛
研磨がトス。 凛が助走に入り―― バシィィンッ!!
クロ
ボンッ! 黒尾の腕に当たったボールが、 そのまま後ろへ飛んでいく。
夜久さん
クロ
夜久さん
クロ
高瀬凛
クロ
高瀬凛
クロ
凛が助走に入り、 今度はボールの少し横を狙って―― バシィィンッ!! ボールが黒尾の前で 鋭く回転しながら落ちてくる。
クロ
ボンッ! 黒尾の腕に当たった瞬間、 ボールが横へ弾かれる。
夜久さん
山本さん
クロ
高瀬凛
クロ
猫又監督
直井さん
クロ
夜久さん
クロ
高瀬凛
クロ
研磨
クロ
高瀬凛
研磨
高瀬凛
研磨
クロ
夜久さん
研磨がボールを高々と上げる。 ふわぁぁ……
高瀬凛
凛が大きく助走を取る。
山本さん
リエーフ
クロ
高瀬凛
バッッッシィィィン!! 体育館に轟音が響く。
「…………!!」
ボールは猛烈な勢いでコートへ―― ドゴォン!! 床に叩きつけられて、 大きく跳ね上がる。
クロ
山本さん
リエーフ
直井コーチが、 さっきのスパイクを 思い返して呆然とする。
直井さん
クロ
直井さん
高瀬凛
直井さん
高瀬凛
猫又監督
直井さん
直井さん
クロ
高瀬凛
夜久さん
猫又監督
直井コーチが測定器を確認して、 もう一度測り直す。
直井さん
高瀬凛
凛が助走をつけて跳ぶ。 測定器が数値を表示する。
直井さん
夜久さん
リエーフ
研磨
猫又監督
リエーフ
クロ
リエーフ
直井さん
猫又監督
高瀬凛
直井が電話をかける。 📞 プルルル……
烏養さん
直井さん
烏養さん
直井さん
直井さん
烏養さん
直井さん
烏養さん
直井さん
烏養さん
猫又監督
烏養さん
直井さん
烏養さん
電話が切れる。
クロ
高瀬凛
研磨
高瀬凛
山本さん
その頃、烏野では――。 烏養コーチが体育館に戻ってくる。
大地さん
烏養さん
菅原さん
旭さん
烏養さん
ガタッ!!
日向
影山
田中さん
西谷さん
大地さん
烏養さん
菅原さん
烏養さん
日向
山口
烏養さん
ツッキー
烏養さん
西谷さん
菅原さん
田中さん
西谷さん
旭さん
菅原さん
音駒のマネ最後の日 体育館に、 練習終了の笛が響いた。
クロ
黒尾の声に、 音駒のメンバー が一斉に動きを止める。
「ありがとうございました!」
凛も最後のボールを片付け、マネージャーとして使っていた備品を整理していく。 これで、音駒高校での 一週間のマネージャー生活が終わる。
夜久さん
高瀬凛
凛が笑顔で頭を下げる。
夜久さん
クロ
黒尾が笑う。
高瀬凛
すると山本が勢いよく近づいてくる。
山本さん
高瀬凛
山本さん
夜久が呆れたように言う。
夜久さん
山本が目元を擦る。
山本さん
犬岡も涙を拭いながら話す。
犬岡
夜久さん
夜久さん
リエーフ
夜久さん
そう言い返す夜久さんの 目にも涙が溜まっている。 黒尾も小さく息を吐く。
クロ
研磨
少し離れたところで、 凛は荷物を持ったまま立っていた。
高瀬凛
――まだ帰っていない。 みんなに最後の挨拶をしてから、 忘れ物がないか確認するため に体育館に戻ってきたのだ。 そして、偶然聞いてしまった。
黒尾の声が震える。
クロ
夜久さんが泣く。
夜久さん
高瀬凛
声を聞いた瞬間、全員が振り返る。
「「「……凛!?」」」
凛は少し困ったように笑う。
高瀬凛
研磨が凛の袖を掴んだ。
高瀬凛
研磨
その言葉を聞いた瞬間、 山本が涙を拭いながら叫ぶ。
山本さん
夜久さん
夜久が止めるより先に、 山本が凛に駆け寄る。
山本さん
ぎゅっ。
高瀬凛
凛が驚いていると、犬岡も続く。
犬岡
ぎゅっ。
高瀬凛
さらに夜久さんまで、
夜久さん
ぎゅっ。
高瀬凛
黒尾も苦笑しながら近づく。
クロ
高瀬凛
ぎゅっ。
みんなが凛から離れたあと、 海がゆっくり凛の前に歩いてくる。
海さん
高瀬凛
海は少しだけ笑って―― ぽん、ぽん。
凛の頭を優しく撫でる。
海さん
高瀬凛
海さん
高瀬凛
凛はみんなに手を振る。
高瀬凛
海さん
ガラッ。 扉が閉まる。 しばらく、誰も喋らなかった。 海は閉まった扉をじっと見つめている。
クロ
海さん
クロ
海さん
海は慌てて目元を拭う。 黒尾がニヤッとする。
クロ
海さん
海は真顔で言う。
海さん
夜久が体育館の窓を見る。 外は――快晴。
夜久さん
海さん
夜久さん
リエーフも涙を流しながら笑う。
リエーフ
海さん
数日後、
高瀬凛
男装してるからこんな感じです。
高瀬凛
駅前で待っていた 親友を見つけて、 凛が駆け寄る。
親友
高瀬凛
親友
高瀬凛
凛はこの1週間の 出来事を一気に話し始める。
高瀬凛
高瀬凛
親友
高瀬凛
親友
親友
凛が少し得意げに答える。
高瀬凛
親友
高瀬凛
親友
高瀬凛
親友
高瀬凛
親友
高瀬凛
――そして数時間後。
親友
親友が少し目を離した、 その隙に。 凛の姿は消えていた。
親友
一方その頃。 凛はというと――
高瀬凛
体育館の近くまで来ていた。
高瀬凛
宮侑がこちらを見る。
ツム
サム
ツム
宮侑が指をさす。
サム
数秒の沈黙。 侑が近づいてくる。
ツム
高瀬凛
ツム
高瀬凛
サム
侑の目が輝く。
ツム
サム
高瀬凛
ツム
侑が嬉しそうにボールを持ってくる。
ツム
高く上がったボール。 凛が助走に入る。 ――ダンッ!
双子
凛がスパイクを打ち込む。 バンッ!! 体育館に大きな音が響く。 凛は着地して、 何事もなかったよう に振り返る。
高瀬凛
侑と治が顔を見合わせる。 そして――
ツム
サム
ツム
サム
その頃、親友は――
親友
と、まだ凛を探していた。
北さん
体育館の入り口から、 落ち着いた声が響いた。
双子
北信介がコートへ入ってくる。 侑がすぐに駆け寄った。
ツム
北さん
北が凛を見る。 凛は少し緊張しながら頭を下げた。
高瀬凛
北さん
北は凛をしばらく見てから、 コートを指差した。
北さん
高瀬凛
北さん
侑と治が同時に反応する。
双子
凛は少し驚きながらも、 レシーブの位置につく。
高瀬凛
北がエンドラインに立つ。 体育館の空気が一気に静かになる。 ボールを軽く上げる。 そして―― パァンッ! 鋭いサーブが凛の正面へ飛んでくる。
高瀬凛
凛が一歩入り、腕を組む。 ――パンッ! 綺麗にボールが上がる。
ツム
侑が思わず声を漏らす。 北は表情を変えずにボールを受け取る。
北さん
高瀬凛
二球目。 今度は少しコースを変える。 凛が横へ動く。
高瀬凛
それでもしっかり腕を入れて、 セッターが使いやすい高さへ返す。 北が小さく頷いた。
北さん
高瀬凛
侑がニヤニヤしながら凛を見る。
ツム
治が横から言う。
サム
ツム
サム
ツム
北さん
高瀬凛
北さん
北が構える。
北さん
高瀬凛
北のトスが上がる。 さっきよりも高い。 凛の目が変わる。
高瀬凛
助走。 踏み切り。 そして―― ドンッ!! 体育館に、凄まじい スパイク音が響き渡った
ツム
高瀬凛
ツム
高瀬凛
ゴンッ!
ツム
凛が侑のお尻を軽く蹴る。
高瀬凛
ツム
高瀬凛
ツム
治が横で腹を抱えて笑う。
サム
ツム
北も呆れたように二人を見る。
北さん
ツム
凛はため息をついて、 もう一度ボールを拾う。
高瀬凛
侑が一歩下がる。
ツム
サム
ツム
高瀬凛
ツム
そこにはスマホを構えた角名がいた。
サム
角名
高瀬凛
角名
カシャッ。
高瀬凛
角名
カシャッ。
高瀬凛
角名
凛がゆっくり角名さんの方へ歩いていく。
高瀬凛
角名さんも嫌な予感がする。 侑が慌てて、
ツム
凛は淡々と答える。
高瀬凛
サム
高瀬凛
角名さんが一歩後ろに下がる。
角名
高瀬凛
角名
高瀬凛
サム
ツム
凛が角名のお尻を軽く足蹴りする。
角名
それを見ていた北が、 ふと口を開く。
北さん
高瀬凛
北さん
侑と治も凛を見る。
双子
高瀬凛
双子
高瀬凛
侑が目を丸くする。
ツム
治も驚いた顔で、
サム
角名はスマホを持ったまま、
角名
高瀬凛
角名
侑が突然手を挙げる。
ツム
サム
角名もスマホを構える。
角名
高瀬凛
角名
高瀬凛
角名
高瀬凛
双子
角名
高瀬凛
親友
親友
親友が凛に詰め寄る。
高瀬凛
親友
親友
高瀬凛
すると親友が「あっ」と 何かを思い出したように言う。
親友
高瀬凛
侑が小さな声で、
ツム
高瀬凛
親友
高瀬凛
親友
ツム
その様子を見ていた治が、 ふと首を傾げた。
サム
サム
親友
サム
ツム
親友
ツム
侑がツッコむ。
ツム
凛も頭を抱える。
高瀬凛
親友
親友がまた話し始める。
親友
双子
高瀬凛
凛の声が低くなる。
親友
高瀬凛
侑が小声で治に、
ツム
サム
すると侑が、
ツム
高瀬凛
ツム
高瀬凛
凛が帰る日、 知り合いと会話をしていると、 凛がふと顔を上げる。 少し離れたところから、 見覚えのある集団が歩いてくる。
高瀬凛
宮侑、宮治、 角名、北さんをはじめとした 稲荷崎のメンバーだった。
ツム
侑が凛を見つけるなり、 嬉しそうに近づいてくる。
ツム
高瀬凛
サム
高瀬凛
侑は一瞬考えると、 突然ニッと笑った。
ツム
ツム
高瀬凛
高瀬凛
ツム
高瀬凛
ツム
治が横から説明する。
サム
高瀬凛
凛が納得する。
高瀬凛
ツム
角名も笑いながら、
角名
ツム
北が凛を見る。
北さん
凛は少し考えてから笑う。
高瀬凛
ツム
そのやり取りを横で見ていた治が、 ふと凛を見る。 そして――
サム
一瞬、全員が黙る。 侑も「あ」となる。
ツム
角名がスマホを見ながら淡々と言う。
角名
角名
治が続ける。
サム
その直後。 ピコンッ。 凛のスマホが鳴る。
親友
高瀬凛
サム
凛が画面を見る。
【凛セコム烏野支部】
凛は稲荷崎の みんなを見てから、 苦笑する。
高瀬凛
サム
サム
高瀬凛
既読: 烏野全員
♪♪♪♪♪
画面を見ると、 『日向翔陽』着信
高瀬凛
日向
高瀬凛
日向
高瀬凛
すると電話の向こうから、
影山
菅原さん
田中さん
西谷さん
影山
高瀬凛
影山
凛は嬉しそうに笑う。
高瀬凛
その瞬間――
ツム
ツム
高瀬凛
ツム
高瀬凛
侑が凛の手元から スマホをひょいっと取る。
高瀬凛
そのままスマホを耳に当てる。
ツム
電話の向こう。
影山
ツム
日向
ツム
影山
菅原さん
大地さん
ツム
高瀬凛
サム
ツム
サム
ツム
サム
ツム
サム
高瀬凛
サム
凛はすぐにスマホを耳元へ戻す。
高瀬凛
菅原さん
西谷さん
ツム
北さん
角名
北さん
ツム
北さん
ツム