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てく
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伊予柑
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#カラピチ
ち き ん 🍗
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Ria_cha
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窓を覆うカーテンの隙間から滲み出る 紺碧の光に包まれた寝室では
普段は騒がしいのに めずらしく静かなみんなが寝ている
俺は当たり前に眠れるはずもなく
ただ一人、並べられた ベッドの上で膝を抱えて座っている
もう夜中の一時だ
壁に掛けられた時計を見て ぼんやりと考える
ゆあん
隣の部屋から扉が開く音がした
少し出てみようかな
空はどんよりと曇っている
のあ
夏のいやに生温い風が頬を撫でて すぎていく
のあ
ゆあん
のあ
ゆあん
まったく、この人はいつも急に現れる
気配がない!
のあ
ゆあん
思いの外刺さってしまったらしい
のあ
ゆあん
のあ
最近、二人になることが多い
それはきっと、私もゆあんも えとのことを気にかけているからだろう
ゆあんは心持ち、頬を赤らめている
ゆあん
のあ
ゆあん
のあ
ゆあんは、私の横で 真っ直ぐに前を見つめ
ただ静かに、ゆっくりと声を発していた
雲に埋もれた月が発する深青の光は
私たちの心を映し出しているように 感じられた
ひなこ
ひなこ
えと
ひなこ
えと
ひなこ
姉ちゃんらしくない 動揺をあっさり認めてしまうなんて
ひなこ
えと
ひなこ
というか昨日、何したっけ……
あ、そっか
私、犯罪者になっちゃうのか…
昨日の警察署では、犯罪者になるの? という考えにとらわれて
全く話が入ってこなかった
ひなこ
えと
ひなこ
ぽん太
ひなこ
ぽん太
ひなこ
ぽん太
ひなこ
ぽん太
ひなこ
ぽん太
ひなこ
ぽん太
ひなこ
ぽん太
ひなこ
ぽん太
ひなこ
宿泊施設を出て、家に直行する
えと
ひなこ
その帰途は、私たちの周りだけ 音がなくなったようだった
音のない空間で、ただ色があるだけ
そしてその色も、時に 白と黒だけになって
頭にもやがかかったように 思考がぼんやりとしている
ひなこ
えと
ひなこ
えと
姉ちゃんが気を利かせて 言ってくれたのに
私が出せたのは、消え入るような か細い声だけだった
ひなこ
えと
ぽん太
ぽんちゃん……
ひなこ
ひなこ
ぽん太
ぽん太
ひなこ
ぽん太
ひなこ
ぽん太
ひなこ
ぽん太
えと
ひなこ
ぽん太
ひなこ
ぽん太
ひなこ
えと
えとは小さくなって、なにかを堪える ように拳を握り締めている
ぽん太
ひなこ
ぽん太
その後も、私たちはお互いに あったことを話した
ぽんちゃんの語る昨夜の様子は 悲愴なものだった
みんな、置かれている現状を 理解するのに
やはり幾分、時間が必要であることを 感じさせる
人はまず、人を疑う
それは私たちが感じざるを得ない どうしようもない、人の習性だと思った
ひなこ
ぽん太
ひなこ
疑いたくなる気持ちも、わかるな
今回に関して、私も例外なく えとの周りの人を疑った
そりが合わない同級生 一度トラブルになった近隣住民
疑わしい人はそれなりにいる
人は人を恨んで、妬んで、傷つけて 生きていく
些細なものならありふれているけれど
おおごとになるまで気づかないもので
私は、人の恐ろしさを知っている
この年でも、芸能界ではサバイバル生活 をしてきたようなものだったから
人は、人を嫌う
その果てに起きてしまうことなんて
傷つける人は、考えたりしない
_____でも、もしそれが不本意なら
その記憶は、心の奥底で
棘の突き出た鉛となって、さらに傷を 深くふかく、抉っていくことになる
コメント
1件
読み終えました…🥀 ベランダでのゆあんとのあの会話、すごく切なかったです。お互いえとのことを想ってるのに、言葉が届きそうで届かない感じがリアルで。ひなこがぽん太にキレちゃうシーンも、姉としての必死さが伝わってきて胸が痛みました。 「人はまず、人を疑う」—この一文が重くて、ずっと心に残ってます。えとの「犯罪者になっちゃうのか…」のところ、読んでて一緒に息が詰まりそうになりました。 みんなの心の距離が少しずつ描かれていくのが、この作品の魅力だなって改めて思いました。次話もゆっくり読みにきますね🖤