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薄桜鬼次伝

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薄桜鬼次伝

6 - 剣の腕前

♥

26

2024年02月15日

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潜入中の出来事

???

…そいつは1度もここから出てないし、誰も傷つけてないよ

斎藤肇(はじめ)

俺達にそれを信じろと言うのか?

???

別に信じる信じないはお前達の勝手だよ。
俺は本当のことしか言わないよ?
嘘ついても俺に得ないし

永倉新一

こいつは俺達"真選組"が預かるぞ。

吸血衝動が収まっている羅刹を指し

???

好きにすれば?俺、止める気無いし。
1人くらい居なくなったくらいで"アイツ"は気づかないと思うから

斎藤肇(はじめ)

"アイツ"とは誰の事だ…?

???

悪いけどそれは教えられない。
あと次に会う時は敵同士だよ?じゃあッ

そう言うと男は去っていく

永倉新一

って!

斎藤肇(はじめ)

信用しているわけではありませんが嘘を言っているとも考えにくいかと

土方影歳

だからってお前らなぁ…

近藤生士

トシ、斎藤くんまでこう言っているんだ。その者が言っていたことは本当かもしれんぞ?

沖田総(はじめ)

肇くんがこういうのも珍しいもんね

土方影歳

ソイツの特徴は?

斎藤肇(はじめ)

夜だった故よく見えませんでしたが、

永倉新一

暗闇の中でも光ってたんだよ…!

藤堂平次

…な、何が…?

平次は怖がりながら聞く

永倉新一

ソイツの目と髪がッ!

永倉は、怪談話をしているような口調で話す

藤堂平次

ぎゃぁぁぁ!!!

平次は悲鳴を上げた

原田右之助

なんだ?そりゃ

斎藤肇(はじめ)

瞳は深紅に、髪の毛は金色に輝いていました…

『!!!』

その場に居た幹部隊士全員が千尋に視線を移す

その視線に千尋は気づいていない

風間千尋

…私と同じ……

伊庭三郎

だけど千尋ちゃんは僕達とずっと一緒でしたよ?

近藤生士

…なるほど、だからその者を皆、風間くんと間違えたのか

???

局長、御報告が

襖の向こうから聞き覚えのある声がした

近藤生士

入ってくれ

???

失礼します

近藤の言葉の後に襖を開け入ってくる

風間千尋

あ!貴方はッ

千尋は男を見て目を見開く

???

?…あぁ、君はあの夜の、

土方影歳

そう言えばお前ら会ってたんだったな。こいつは山崎だ

山崎努

あの夜は名乗りそこねてすまなかった。
山崎努だ。これから顔を合わすことも増えるだろう。よろしく。

山崎は千尋に自己紹介をする

風間千尋

あ、私は風間千尋です。よろしくお願いしますッ

山崎努

風間くんだな。

土方影歳

おい、山崎、本題に入れ。

山崎努

はッ!先程、1年の集団が行方不明になったと報告がありました。

『!!!』

その場に居た全員が目を見開く

土方影歳

出るぞ!お前らッ!

『おうッ』

土方影歳

三郎ッ、風間を頼んだぞ!

風間千尋

待ってくださいッ!

千尋が土方達に言う

伊庭三郎

まさか、千尋ちゃん…?

風間千尋

私も連れて行ってくださいッ!

『!!!!!』

土方影歳

はぁ〜!?何言ってんだッ!お前に何があっても守ってやれねぇんだぞッ!

風間千尋

守って貰わなくて結構ですッ!自分の身は自分で守りますからッ

千尋は強い眼差しで土方を真っ直ぐ見る

土方影歳

……はぁ〜…おい、斎藤

土方はため息を吐くと斎藤の名を呼んだ

斎藤肇(はじめ)

御意…

斎藤は土方の発言の意図を察したのか返事をした

伊庭三郎

待ってくださいットシさん!斎藤くんと手合わせをさせるつもりですかッ!?

土方影歳

本人が"自分の身は自分で守る"って言ってんだ。嘘か本当か見分けねぇわけにはいかねぇだろ。

伊庭三郎

でも、千尋ちゃんは女の子なんですよッ!?

風間千尋

伊庭先輩、私なら大丈夫ですから

伊庭三郎

ですが…

沖田総(はじめ)

君さ、この子が大丈夫って言ってるのに、この子の覚悟を壊す気なの?嫌われても知らないよ?

沖田が伊庭に言う

その後、千尋に口を開く

沖田総(はじめ)

でもさ、君も君だよね。肇くんに勝てるわけないじゃない。何処から来るの?その自信

斎藤肇(はじめ)

総、口を挟むな。

沖田総(はじめ)

はいはい

斎藤肇(はじめ)

…風間、中庭に出ろ。

斎藤は、そういうと自分の腰に差していた2本のうち1本を千尋へと差し出した。

千尋はその刀をグッと握りしめ中庭へ向かった

中庭

斎藤肇(はじめ)

刀を抜け。

風間千尋

……

斎藤肇(はじめ)

どうした、来んのか?

千尋は一瞬、目をギュッと瞑り、覚悟を決めたかのように目を開く

そして千尋は刀を抜き、構える

沖田総(はじめ)

…へぇ〜

沖田は千尋の太刀筋に感心していた

藤堂平次

アイツ、太刀筋綺麗だな

原田右之助

千尋の奴、刀握った事あったのか?

永倉新一

絶対、初心者じゃねぇよなッ!
太刀筋がそんな感じするッ!

風間千尋

フッ…!

千尋が斎藤に攻撃する

斎藤肇(はじめ)

!!!

斎藤はものすごい力で振り下ろされた刀を自身の刀で打ち返す

千尋は打ち返えされたが、華麗に後ろへ飛び退く。

『!!!!』

2人の手合わせを見ていた幹部達が千尋の剣捌きを見て驚いている

そして土方が止めた

土方影歳

そこまでッ!

土方の声で2人は動きを止める

斎藤肇(はじめ)

…これほどまでに強い女子(おなご)を俺は見た事がない。そして強さと真っ直ぐさを兼ね揃えている。

斎藤肇(はじめ)

アンタの剣には曇りがない。自身はもちろん、誰かを守ることもできるだろう

風間千尋

……!ありがとうございますッ!

沖田総(はじめ)

ねぇ、千尋ちゃん今度は僕も手合わせさせてよ。

沖田が面白がるように言う

土方影歳

お前ら、喋ってないで行くぞッ!

風間千尋

土方先生ッ、先に行っててくれませんかッ!?

土方影歳

は!?何言ってやがるッ!

伊庭三郎

トシさんッ、僕からもお願いします!千尋ちゃんは僕が責任を持って連れて行きますのでッ

土方影歳

はぁ〜…

土方がため息を吐く

風間千尋

伊庭先輩…

伊庭三郎

…千尋ちゃん、取りに行かないといけないんでしょ?

千尋は頷く

土方影歳

もういい、好きにしろ。お前ら行くぞッ

『おう!』

そして真選組と千尋、伊庭は二手に分かれた

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