...前回のあらすじ。
ブラック企業で働く私はとうとう精神異常者になってしまい
心中してくれるイケメンを探しながら
睡眠薬と市販薬を飲みまくった。
すると目の前には何たるイケメンが3人も...!!!
心中してくれと追い詰めるもイケメン3人は断固拒否。
そんな訳で私はそのまま車で連れてかれ...
さっき飲んだ睡眠薬が作用したが、今丁度目が覚めた所である。
𝐘𝐨𝐮
目を覚まし、目に掛る前髪を退かす。
私が見た光景は、絶望であった。
両手首には重すぎる鎖...
足首にもしっかり鎖は付いていて、まるで私を殺すつもりだ。
目の前には鉄の棒が私の視界を遮る。
簡単に言うと、捕まったと言えば分かりやすい。
え、睡眠薬飲んでたから?
睡眠薬の過剰摂取って逮捕されるっけ?
そんな風に考えていると、檻の奥から足音が聞こえた。
𝐘𝐨𝐮
𝐘𝐨𝐮
𝐘𝐨𝐮
取り敢えず助けを求めてみた。
こっちに来るのがさっきの3人とは限らないけど。
サンズ
𝐘𝐨𝐮
暗闇の奥から出てきたのは、相変わらずピンクの三途さんだった。
...と、あともう1人...
サンズ
すると、三途さんは隣に立つ白髪の人に言った。
𝐘𝐨𝐮
サンズ
やはり心中を受け止めてくれない。
というかそんな事より、三途さんの隣に居る人だ。
白髪のストレートに細い華奢な体...
...これまたイケメン。
サンズ
すると、三途さんは即答。
え殺されるんですか私。
ガチャ... と、重い鉄の音がする。
照明が廊下部分にしか無いため、こっちの牢屋側は暗くて何も見えない。
でも三途さんが入って来たのは分かった。
サンズ
すると、重そうな銃を片手にそう聞いてきた。
𝐘𝐨𝐮
サンズ
そう言われ、片手に上げていた銃が頭に当たる。
あ、死ぬのか私。
𝐘𝐨𝐮
サンズ
𝐘𝐨𝐮
𝐘𝐨𝐮
サンズ
孤独で死ぬよりはマシだ。
イケメンと一緒に死ねなくとも、殺されたのならばまだ少し満足感がある。
私はそう思い、三途さんに笑いかけた。
それと同時に銃の引き金を引いた音が聞こえる。
特に何も怖くない。
恐怖心は一切持てない。ずっと昔からそうだった。
人はいずれ死ぬから。
ただ単にその時期が私には早く来てしまっただけだ。
そう考えると、人は何の為に産まれるのかという疑問にも辿り着く。
結局人間は生い立ちでは無く最後。
ならばこれが私の人生の最後だ。
ドンッ...
暗闇の中に、その鈍い音は響いた。
私は死んだ。
撃たれる瞬間、その銃口を目にしっかり焼き付けた。
これが死なんだと、この感覚をあの世まで持って行けるように。
私は死んだ......... 筈。
サンズ
気が付くと、三途さんはさっきより不機嫌そうに言った。
私の頭に発砲された弾は、天井へと撃ち込まれていた。
ラン
改めて状況を理解する。
三途さんが撃つ瞬間、灰谷さんが銃口をズラしたんだと分かった。
サンズ
ラン
𝐘𝐨𝐮
思いっきり銃を向けて殺されそうになった私は、
灰谷さんによって助けられた。
丁寧に鎖も全部外してくれたし、本当に何が目的で此処に連れてきたんだ。
ラン
𝐘𝐨𝐮
ラン
𝐘𝐨𝐮
サンズ
𝐘𝐨𝐮
サンズ
𝐘𝐨𝐮
三途さんからの殺意が凄い。
この感じだといつ殺されるか分かんないな。
𝐘𝐨𝐮
ラン
𝐘𝐨𝐮
ラン
ラン
𝐘𝐨𝐮
ラン
やっぱりヤバい人達だった。
イケメンだから良いんだけど。
𝐘𝐨𝐮
そうだ。1番重要な事を聞かなければ。
此処で大人くしく帰してくれる様子も無いし、雑用係にでも任命されるのかな。
ラン
𝐘𝐨𝐮
サンズ
𝐘𝐨𝐮
ラン
ラン
ラン
𝐘𝐨𝐮
ラン
𝐘𝐨𝐮
サンズ
𝐘𝐨𝐮
ラン
𝐘𝐨𝐮
サンズ
ラン
ラン
𝐘𝐨𝐮
サンズ
𝐘𝐨𝐮
そう返すと、三途さんはまた大きな舌打ちをした。
ラン
𝐘𝐨𝐮
ラン
結局、私は此処に残る事になった。
どうやら灰谷さん達が居るこの組織は、日本最大の犯罪組織と言っていいらしい。
殺人、詐欺などあらゆる犯罪に手を染めてるって言う。
そんなヤバい所に私は引き取られた。
よし、これから仕事に行かなくて済む。
でも何もしないで此処に居させてくれる訳も無く。
ラン
𝐘𝐨𝐮
死体処理班。
まぁ何となく予想は付いていたけど。
こんな素人に急にリーダーになれなんて驚いた。
ラン
ラン
𝐘𝐨𝐮
サンズ
サンズ
ラン
サンズ
𝐘𝐨𝐮
喧嘩の内容としては重過ぎるけど。
ラン
𝐘𝐨𝐮
灰谷さんは私の両肩を掴んで、牢屋の外へと誘導する。
すると、三途さんに睨まれながらも牢屋から出た。
牢屋の外は明るいから、奥の部屋まで良く見えた。
リンドウ
ラン
𝐘𝐨𝐮
さっきから見なかった姿が奥から現れ、少し安心感を感じる。
ラン
リンドウ
𝐘𝐨𝐮
灰谷兄弟の謎の会話に、私は疑問を抱く。
リンドウ
𝐘𝐨𝐮
リンドウ
𝐘𝐨𝐮
もう何が何だか分からないので、取り敢えずそう言っておく。
ラン
𝐘𝐨𝐮
リンドウ
𝐘𝐨𝐮
リンドウ
リンドウ
リンドウ
奥底まで沈めて、骨になるのを待つ。
遠回しにそう言っている感じがして、背筋が少し痺れた。
心中するならば入水がいいかもしれない。
𝐘𝐨𝐮
私の中で、心中したい想いが強くなったと同時に
死体処理班という役割に、何かワクワク感を抱いていた。
色々と散らかっている謎の場所に連れてこられると
凄い美人さんが私を待っていた。
𝐘𝐨𝐮
若
𝐘𝐨𝐮
若
𝐘𝐨𝐮
そう挨拶したのは、大人っぽくて賢そうな子だった。
これから後輩になると言う、『若ちゃん』と共に死体の前に立つ。
どうやら灰谷の蘭の方と仲が良いようで、特別扱いされてるらしい。
私も仲良くなったら心中してくれるかな。
𝐘𝐨𝐮
𝐘𝐨𝐮
𝐘𝐨𝐮
牢屋から解放され、『死体処理班』としての役割を任せられた。
いざ本物の死体を目の前にすると
またまた背筋が痺れる感覚が襲う。
若
𝐘𝐨𝐮
3人の死体の内、1人は頭を撃たれ死亡。
2人目は心臓辺りに2発。
3人目は腹部に2発。
それぞれ遊ばれたかのように撃ち殺されていた。
𝐘𝐨𝐮
転がる死体を眺めてそう聞いた。
若ちゃんは死体処理班の副リーダーとして就いていたらしいけど
今日役割に就いた私よりも経験と知識がある。
私が何で急にリーダーなのかはまだ分からないままだ。
若
若
若
𝐘𝐨𝐮
若
𝐘𝐨𝐮
若
𝐘𝐨𝐮
驚く程の仕事の速さに、思わず声が出る。
若ちゃんがリーダーの方が良いんじゃないかな。
ラン
𝐘𝐨𝐮
ラン
若ちゃんの仕事の早さに感心していると、後ろから灰谷さんが顔を出した。
若
ラン
𝐘𝐨𝐮
何か今若ちゃんの目が光った...
ラン
若
ラン
ラン
𝐘𝐨𝐮
ラン
𝐘𝐨𝐮
若
𝐘𝐨𝐮
ラン
若
ラン
𝐘𝐨𝐮
あの二人って、どういう関係なんだ??
私はそう思いながら、目の前に転がる死体を見つめた。
コメント
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え、やばみんなイケメン過ぎて朝からぱっぴーじゃむじゃむなんだけど(は 蘭ちゃん可愛すぎる…、
今回もめっちゃ……最高でした……蘭ちゃんやばい()
死体処理は私がやるので○○ちゃんは蘭ちゃん達の所へ(殴