竜崎
竜崎は薄暗い部屋の中、いつものように椅子によくわからない座り方でパソコンの画面を見つめていた。
その手元に、僕は何度目かも分からない資料を手渡したばかりだ。
月
そう言いながら、 僕は少しおどけてみせる。
だけど竜崎は無表情のまま 首をかしげた。
竜崎
相変わらず冷静だ。
その態度にイラッとする反面、、、
妙に引き寄せられる自分がいるのも 否めない……。
竜崎はいつもそうだ。 僕の感情を掴んで離さない。
𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄
数分後、沈黙の中で僕はふと気づいた。
竜崎は集中するとき、 無意識に指先を動かす癖がある。 まるで何かをなぞるように。
妙に気になって、試しにその指に触れた。
だが、竜崎は微動だにしない。
月
月
僕は後ろからそっと手を伸ばし、 彼の脇腹を軽くくすぐってみた。
竜崎
思いのほか高い声が響く。
竜崎が驚いたように僕を振り返る。
その表情は、なんとも言えない 色っぽいものだった。
月
頬が薄く紅潮し、 目には微かに涙が浮かんでいる。
竜崎
彼は小声で問い詰めてきたけど、 その声もどこか震えている。
月
僕は笑みを浮かべながら肩をすくめた が、内心は驚いていた。
竜崎が、こんな反応を見せるなんて思いもしなかったからだ。
竜崎
竜崎は目を伏せ、 珍しく声を潜めて答える。
なんだか可愛らしい一面を見た気がして、胸が妙に高鳴った。
月
僕は彼の隙を見て再びくすぐろうと手を伸ばした。
だが、竜崎は僕の手首を掴み、 ぐいっと引き寄せた。
竜崎
目を見開いた僕は、いつの間にか竜崎の膝の上に倒れ込む形になっていた。
彼の顔が近い。
息がかかるほどの距離で見上げられ、 その目の奥にはいつもの冷静さではなく、熱のようなものが宿っていた。
月
思わず本名を口にしてしまう。
僕の声は震えている。
動揺していることが彼に伝わったのか、竜崎の唇が僅かに緩んだ
竜崎
彼の手がそっと僕の頬に触れる。
指先が熱い。
心臓が一際大きく跳ねる音が耳に響く。
月
そう言いかけた瞬間、
僕の言葉は竜崎の唇に奪われた。
抗う間もなく深く交わる感触に、
頭が真っ白になる。
月
そのまま彼は僕をベッドの上に押し倒した。
逃げ場のない状況に息が詰まる。
だけど、、、 どこかで期待している自分がいる。
彼の瞳に吸い込まれるように、 僕は身動きが取れなかった。
竜崎
竜崎の囁きが耳元に落ちる。
その声に含まれる甘さに、 僕の理性はじわじわと溶けていった。
月
ねむむ
ねむむ
ねむむ
ねむむ
月
竜崎
ねむむ
ねむむ
竜崎
月
ねむむ
コメント
2件
てんさいいいい